山代幸哉講師らが行った研究が「体力科学」に掲載

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今日は健康スポーツ学科の教員の研究について嬉しい報告ですsign03

運動機能医科学研究所に所属する山代幸哉講師らが行った研究が

「体力科学」に掲載されることが決まりましたup

下記は、その研究概要となっていますconfident

 山代講師は、これまで「ヒトの感覚情報処理」に関する研究を行ってきました。

タイトル「テーピングが痛覚関連体性感覚電位に及ぼす影響」

 テーピングはスポーツ医学において怪我の予防、受傷部位の保護、

鎮痛などの目的で広く利用されています。

しかしながら、テーピングが痛み刺激によって生じる知覚に

影響を与えるかどうかについては明らかにされてきませんでした。

そこで、本研究はどのような機序でテーピングにより痛みが減るのか?を

明らかにするために実験を実施しました。

はじめてに痛み研究が遅れてきた原因として、

選択的に痛みを感じる受容器のみを刺激することが

非常に困難であったことがあげられます。

本研究で、われわれは選択的に痛みを誘発できる特殊な刺激装置を用いて、

痛みに関連する脳波を記録しました。

条件はcontrol条件、伸縮性テープ条件、非伸縮性テープ条件の3条件としました。

被験者は、control条件ではリクライニングチェアにリラックスした状態で

座りました。一方、伸縮性テープ条件ではテープに張力を加え前腕内側部に

テーピングを行い、非伸縮性テープ条件では

張力を伴わずにテーピングを行いました。

被験者は痛みの程度をVisual Analog Scale (VAS)を用いて各条件で評価した。

その結果、痛みに関連する脳波は伸縮性テープ条件および

非伸縮性テープ条件において、control条件に比べ有意に低下しました。

痛みの感じ方は、伸縮性テープ条件においてその他の条件と比較して

有意に最も低くなりました。

さらに、痛みに関連する脳波(N2-P2)と痛みの感じ方(VAS)の間には

有意な正の相関を認めました。

本研究により、痛み誘発部位へのテーピングにより痛みに関連する

脳波と痛みの知覚が減弱することが明らかになりました。

この鎮痛の作用機序は、痛み刺激から何か他のものに注意をそむける

distraction効果と考えられる。

また、痛み知覚が伸縮性テープ条件で最も低くなった要因として、

伸縮性テープをテンションを伴い貼付することにより生じる

多くの感覚入力が、より効果的に痛みの知覚を減らしていることが示唆されました。

このように、最新の研究を意欲的に行っている教員が多数いますup

大学という場で一緒に学びを深めていきましょうflair