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今回は、先日行われた1月の研究セミナーpart2です。
今回の発表者は佐藤大輔ゼミの山﨑雄大さんです。
山﨑さんは低強度運動と認知機能・運動学習に関する研究を行ってきました。
山﨑さんは修士課程在籍中に英語論文も執筆した、とても立派な研究者です。
今回の実験の内容ですが、
ズバリ・・・
低強度運動が運動野の興奮性を変えるか否か?です。
詳細は以下の通りです。
方法:11名の健常成人を対象に、30分の低強度運動(30%VO2peak)を実施した。
運動前後に、経頭蓋磁気刺激を用いてM1抑制・興奮機能の評価を行った
(実験1:抑制機能の評価、実験2:興奮機能の評価)。
抑制機能の評価として短間隔皮質内抑制(SICI)、長間隔皮質内抑制(LICI)、
短潜時求心性抑制(SAI)を実施した。
興奮機能の評価として皮質内促通(ICF)、短間隔皮質内促通(SICF)を実施した。
結果:運動20分後にはSAIとICFの減弱が見られた。
SICI、LICI、SICFには有意な変化は見られなかった。
30分の低強度運動は、M1抑制・興奮機能を変調することが示された。
実験により低強度運動20分後に脳の興奮性および抑制性の反応に変化がありました。
これまでは中強度以上の運動での効果を検討した研究が多く、
山﨑さんの研究はあまり強い運動をできない高齢者等のリハビリにも
応用できる可能性を秘めています。
皆さんも、一緒に大学で学び、高い専門性を身に付けませんか?