1月研究セミナー

いきいき放送局へようこそ。

健康スポーツ学科では、教員同士で互いの研究内容を発表し合う「研究セミナー」を定期的に行っています。今回は、2017年度の第5回研究セミナーの様子をお届けします。

今回の発表者は、小林志郎先生と柵木聖也先生でした。

小林先生は、陸上競技を専門としており、本学陸上競技部の監督でもあります。自身も円盤投げ種目で日本選手権を4回制覇し、国際大会での優勝もある選手です。

内容は、本学陸上競技部の円盤投げ選手を例として、全日本インカレ(正式名称;全日本学生陸上競技対校選手権)で優勝するための課題と指導法についてでした。

対象選手は、入学以降、回転動作がスムーズになり、体力的な要素も向上しているものの、日本のトップ選手や外国人選手と比較すると改善の余地があると、自身の経験も踏まえながら指摘していました。
今後は、回転動作の速度を高めることはもちろん、瞬発系の跳躍種目やパワーが必要になるウエイトトレーニングも向上させていく必要があり、そのための練習を積極的に取り入れていきたいと今後の指導方針も説明していただきました。

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柵木先生は、本学科のアスレティックトレーナーの養成を担当しており、自身も日本体育協会公認アスレティックトレーナーであり、日本オリンピック委員会の強化スタッフや、スノーボードの日本代表チームのトレーナーの経験もお持ちです。

柵木先生は、スポーツ医科学の視点から、膝前十字靭帯を損傷しやすい選手を抽出するための基準を策定することを目的とした研究に取り組んでおられます。基準の策定のために、膝の回旋方向の弛緩性、つまり“ねじれやすさ”を測定する機器をご自身で独自に開発されたとのことです!

今回の発表では、完成した測定機器の信頼性と妥当性を検証した結果をお示しいただきました。今後は、この機器で実際に前十字靭帯を損傷した選手を数多く測定し、基準の策定を進められるそうです。

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健康スポーツ学科には、スポーツの現場で活躍するプロフェッショナルな先生方がたくさんいます。
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