連載企画の最終日にトリを務めるのは奈良梨央先生です!!
写真右:奈良梨央先生、写真左:安井俊太君(2017年度:健康スポーツ学分野修了)
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私は、The 13th International Symposium on Biomechanics and Medicine in Swimming 2018という水泳の国際学会でポスター発表をしました。
タイトルは「The optimal timing of knee extension in backstroke start」で、ポスターセッションの前にはMini Oral Presentationsとして、2分間口頭で発表をしました。
私は新潟医療福祉大学の水泳部でコーチとして携わっているため、現場で感じた疑問について、研究を通して明らかにしたいと考えています。
私自身、この大学の水泳部出身で、大学4年生まで選手を続けてきました。
水泳では速くなるために、練習のみならず頭を使って考えることも大切だと感じたことから、水泳の研究を進めています。
今回学会で発表した内容は、「背泳ぎのスタートに着目をし、パフォーマンスを高めるにはどのようなスタートをしたらいいのか」という疑問から始まりました。
これまでに、私たちが取り組んできた研究では、膝関節伸展し始めた際、股関節角度が大きい人ほどより高いパフォーマンス(ここでは、5m通過時間)を発揮することができているということを明らかにしてきました。
そこで、今回の研究では、「高いパフォーマンスを発揮するためには、各選手で膝関節の伸展には適切なタイミングが存在するのでは?」という仮説のもと、適切な膝関節伸展のタイミングが存在するかどうか評価することを目的としました。
結果として、各選手によって適切な膝関節伸展のタイミングは異なるものの、適切なタイミングが存在することが示されました。
しかし、まだこの研究には不足している情報があるので、これからも1つずつ解明できるように取り組んでいきたいと思います。
写真前列左から
奈良梨央先生、野村武男先生(筑波大学名誉教授)、下山好充先生、安井俊太君
写真後列左から
佐藤大輔先生、下門洋文先生、市川浩先生
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奈良先生は水泳のコーチングに関する研究を行っています。
水泳のコーチとしても日々奮闘しています。
現役時代には、背泳ぎで国体4位の成績を収めるほどの実力者です!!
また、健康スポーツ学科のなかでは水辺実習の補助なども行っています。
2018年度水辺実習の様子①
http://nuhw.blog-niigata.net/hs/2018/07/part1-1cbe.html
2018年度水辺実習の様子②
http://nuhw.blog-niigata.net/hs/2018/07/part2-e776.html
奈良先生は、コーチング現場で日々、「どうすれば速く泳げるのか?」「どうすれば勝てるのか?」といったことを「追究」しています。
研究によっては実験室で行われる研究もありますが、奈良先生の研究では「現場」が極めて重要になります。
水泳の指導現場をより良くするために、常に現場に身を置き、現場から問題点を見つけ出し、それを改善・解決するための方策を考えています。
新潟医療福祉大学水泳部は、下山好充先生を筆頭に、馬場先生、奈良先生の指導力によって全国に名を馳せるほどに飛躍しましたが、各先生のたゆまぬ努力の成果だといえます。
今後も、新潟医療福祉大学水泳部の各先生は「コーチング」と「研究」の両輪を回していくことでしょう。
それらを回し続ける限り、本学の水泳部はさらに飛躍することでしょう。
泳ぎ方のこと、水泳の指導法など、どんな小さな疑問にでも、奈良先生は優しく答えてくれるはずですよ!!
奈良梨央先生のプロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/nara.html
新潟医療福祉大学水泳部ブログ
http://nuhw.blog-niigata.net/swim/
新潟医療福祉大学水泳部(強化クラブ特集)
https://www.nuhw.ac.jp/sport/swimming/
健康スポーツ学科
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/