国際学会での発表 ~下門洋文先生の巻~

 

今日は

下門洋文先生の発表を紹介します!!

 

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2018年9月17日~21日にかけて、4年に1度開催される水泳の国際学会が筑波大学にて行われました(The 13th International Symposium on Biomechanics and Medicine in Swimming 2018 (BMS2018) at Tsukuba)。

 

世界中から約200人の水泳研究者が集まり、水泳に関する最新研究を発表して英語で議論します。

7つのシンポジウム、85の口頭発表、82のポスター発表が行われました。

私はその内、バイオメカニクスのセッションで口頭発表させていただきました。

 

 

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下門洋文先生

 

 

 

【発表タイトル】

水中ドルフィンキック中の足部周りの圧力と剥がれていく渦

 

競泳では、スタート後とターン後に用いられる水中ドルフィンキックという潜水泳技術があります。

これはイルカが泳ぐように、スイマーが足を上下に振って水中を進む泳法です。

 

競泳では「いかにタイムを縮めることができるか」が勝負のカギとなります。

 

実は水中ドルフィンキックはクロールよりも速く泳げるため、ルール上は壁から15mまでしか使用を許されていません。

面白いことに、最近の国際大会を調べると決勝に進むような速いスイマーほど、ドルフィンキックで潜る距離が長く、1,2秒を争う競泳の世界では水中ドルフィンキックがタイムを縮める当たり前の泳技術となってきているんです。

 

では、どうすればドルフィンキックが速くなるか?

不思議なことに、単にスイマーの筋力が強ければ速いというわけではなく、最近では「渦の作り方」が速く泳ぐために大きな役割を果たすことが分かってきました。

 

この研究では、水中ドルフィンキックしているスイマーの通った後にできた渦を見える化しました。

さらに足に働く流体からの力を計測しており、力と渦との関係を調べました。

 

その結果、けり下ろし中に最もスイマーは加速するのですが、足を上下に振るという単純な膝の曲げ伸ばしだけではなく、実は足のひねりが加わった複雑な動きで足の表と裏に圧力差を生じさせ、周りの流体に渦を作って進んでいることが分かりました。

 

近い将来、スイマーの渦の作り方を評価できるようになり、キックしているけど進まないのは実は渦の作り方が非効率的だった、ということが分かるかもしれません。

 

発表後は色々な先生から英語で質問を受け、うまく答えることができず英語の必要性を強く感じ、一方で多くの研究者に興味を持ってもらえたことを嬉しく思いました。

 

 

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下門先生の専門はスポーツバイオメカニクス、運動疫学です。

また、栄養士、健康運動指導士、水泳コーチといった資格も保持し、大学では健康運動指導士、健康運動実践指導者関連の授業も受け持っています。

 

「どうすれば速く泳げるようになるの?」「どんな泳ぎ方がいいの?」とったように泳ぎ方に疑問を抱く人、「健康のためにはどんな運動がいいの?」「どれだけ運動をすれば健康の維持、増進につながるの?」といった健康の維持、増進に関わる運動の仕方に興味関心のある人は、ぜひ、下門先生に聞いてみてください。

 

博識な下門先生から、水泳のこと、健康運動のこと、その他いろんなことを聞くことができますよ!!

 

 

下門洋文先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/shimojo.html

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/