日本体育学会発表:「青年期前期のボディイメージ」に関する研究

 

こんにちは、健康スポーツ学科で主に野外活動の授業を担当している吉松です。

9月10日(火)〜12日(木)に開催された日本体育学会第70回大会に参加し、体育心理学分野でポスター発表をさせていただきましたので、その内容を紹介させていただきます。

 

研究タイトル「青年期前期のボディイメージに関連する3尺度の作成-性別・学年・体格・身体活動レベルによる検討-」

人が自分の身体について抱く心象のことをボディイメージといいます。

中学生・高校生の年代にある青年期前期は、身体の急激な成長と心の発達により、ボディイメージへの関心が増す一方で、評価が下がる傾向にあると言われています。

 

また、ボディイメージは自分の身体に対する「評価」「知覚」「関心」など多次元で構成されていると考えられています。

しかしながら、青年期前期のボディイメージを多次元から測定する尺度は国内に見当たりませんでした。

 

そこで本研究は、青年期前期のボディイメージの特徴を把握するための基礎研究として、

青年期前期用の「身体感覚尺度」、「社会的体格不安尺度」、「日本語版身体的自己評価尺度(PSDQ-J)」を作成し、

それらの尺度と性別・学年・体格・身体活動レベルとの関連を検討することを目的としました。

 

発表では、

男女差や運動経験、健康に関する知識との関連に関する視点、

学校教育における体力測定や体育科教育への活用に関する視点、

など様々な角度からご質問やご意見をいただきました。

 

今回の発表で、この研究内容を実践現場に活かすアイディアを多く得ることができ、次の発展的な研究に向けて決意を新たにしているところです。

近いうちには、研究論文としてもまとめようと思いますので、興味がある方はぜひご覧ください。

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(文責:吉松 梓)

 

吉松梓先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/yoshimatsu.html

 

健康スポーツ学科

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