【研究紹介】耳・皮膚からの感覚情報は、行動を抑制するために欠かせない⁉

皆さんこんにちは!

 

本日は、大学院生の五十嵐 小雪さん(指導教員:佐藤 大輔 教授)らの研究論文が国際誌Cerebral Cortexに掲載されましたので、その研究を紹介します!


多くの感覚情報をもとに自らの行動を抑制する能力(反応抑制)は、日常生活やスポーツ活動で重要ですが、

感覚の種類によって、その能力がどのように変化するか?」については分かっていませんでした。

 

今回の研究では、人は、目からの情報よりも、耳や皮膚から得る情報の方が、次に起こることを予測して、行動を遅らせることが明らかとなりました。

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【大学院生の五十嵐 小雪さん (現・博士課程、健康スポーツ学科卒業生)】

 

 

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図1.これまでの研究に用いた課題における問題点

点線枠:行動をキャンセルする能力を測定するための課題の説明(左→Go試行,右→Stop試行)
点線枠の下:これまで用いられてきた課題のStop試行における問題点

 

 

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図2. 本研究におけるストップシグナル課題

Go試行)対象者は、視覚では左右の白い矢印、聴覚では2種類の音、

体性感覚では人差し指/小指への電気刺激が呈示されたら、素早く指定されたボタンを押します。
Stop試行)Go刺激に続いて、視覚では赤い矢印、聴覚と体性感覚ではGo刺激と同じ刺激が呈示されたら、

ボタンを押す行動をキャンセルしなければなりません

 

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図3. 選択反応課題
 

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図4. n番目の反応時間の求め方

 

 

5図5. 本研究の結果

a) 行動を遅らせる能力は、視覚よりも聴覚と体性感覚で機能しやすいことが分かりました。
b) 行動をキャンセルする能力は、どの感覚情報でも変わりませんでした。


この研究の詳細は、大学の研究力紹介ページで読むことができます!

 

新潟医療福祉大学 研究力ページ

 

新潟医療福祉大学では、スポーツは好きだけど運動が苦手、

競技者としての実績がないといった方でも、科学を通じてスポーツに携わることが可能です!

研究対象となるアスリートやコーチが多く在籍しており、研究に力を注ぐ教員・環境も揃っています

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