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2010年4月26日 (月)

第41回大宅壮一ノンフィクション賞

新聞記事で発見dash
この4月に発表された標題の受賞作品です。

「逝かない身体(シリーズケアをひらく)」
川口有美子著、医学書院、2009年

Photo



この賞は、大宅壮一氏のマスコミ活動を記念して制定されたもので、
「ノンフィクション分野における"芥川・直木賞" をめざし、新しいノンフ
ィクション作家の登場を促すとともに、すぐれた作品を広く世に紹介す
ることを目的とする」
そうです。

そして今回の受賞理由は、
「脊椎の病気「筋萎縮性側索硬化症」、略してALSという難病がテーマ
である。この著者は、文章力もあり、死生観に対する哲学的な思索も独
自性があり、世間に広く伝える意味でも受賞が望ましい」
とあります。


本学図書館も注目の「シリーズケアをひらく」。
出版元の医学書院のHPによる案内は↓
「科学性」「専門性」「主体性」といったことばだけでは語りきれない地点
から≪ケア≫の世界を探ります
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=81229


本学図書館でも15タイトル所蔵。どれも面白そう。お勧めですsign01


余談ですが、
今回の記事を書くにあたり、過去の受賞作を目にして、筆者、ノン
フィクション好きでもあることを再確認しましたhappy01
こちらdownwardrightもお勧めですsign03

 第1回(1970年)  石牟礼道子(受賞辞退)『苦海浄土』
 第2回(1971年)  イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』
 第6回(1975年)  吉野せい『洟をたらした神』
 第16回(1985年) 吉永みち子『気がつけば騎手の女房』
 第19回(1988年) 吉田司『下下戦記』
 第20回(1989年) 石川好『ストロベリー・ロード』
 第21回(1990年) 辺見じゅん『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』
 第28回(1997年) 野村進『コリアン世界の旅』
 第35回(2004年) 渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ』
                                     
                                       (ほ)

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