本の汚破損
「1Q84」に個人中傷落書き 大阪市立図書館所蔵、府警に被害届
という記事がネットに掲載されていました。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/property_damage/?1279493350
(2010年7月19日 13時アクセス確認)
記事によれば「ベストセラーの「1Q84」に特定の個人を中傷する落書
きが見つかり、図書館が器物損壊容疑で被害届を出した」そうです。
また、記事はこう続いています。
「貸し出した本に対する破損行為や落書きには、多くの図書館が頭を
悩ませている。大阪市立中央図書館でも、雑誌で韓流スターの写真が
切り抜かれたり、写真集で水着の写真が数ページにわたって切り取ら
れたりする被害が相次いでおり、担当者によると、正確な数は把握して
いないが「年間で相当数に上る」という」
「日本図書館協会の担当者も「どの図書館も落書きなどの被害に悩
んでいる。公共の財産を傷つけるのは悪いことという意識が希薄に
なっているのではないか」と指摘している」
残念ですが本学の図書館でも、上記ほど意図的で悪質ではないにし
ても大学共通の財産とも言うべき資料が破損したり汚れたり、書き込
みをされたりすることがあります。年々多くなってきた印象も
多分飲み物をこぼしたのでしょう。
ヨレヨレで表紙もベタベタ。紙は濡れると元に戻らないので修復の方法がありません
マーカーが引かれた本と、角がギザギザなった本
複数の利用者が「普通」に使用していても、若干の汚れやヨレなどは
出てきます。利用が多くなれば、これはしょうがない事。
でも図書館のカウンターでは、「普通」に使用してはこうならないという
状況で本が戻ってくることがあるんです。
意図してはいなくとも、うっかり汚してしまうことはあります。でもできるだ
け大切に利用して、なが~く利用に供することが大切なんです。
そうしないと、品切れや絶版で代替本が入手できないことが多いので、
図書館から過去の英知がドンドン失われていきます。
あ~なんという損失
本学ではこういうことが無い様にお願いします
本日は少しのお話でした。
(ほ)