日本語のセンスについて
新着図書をパラパラとめくっておりますと、ある一文が目にとまりました
「語館トレーニング:日本語のセンスをみがく55題」
(中村明著、2011年、岩波新書1305)
その図書によると、
「ある単語にまつわる語感はつねに一つだけとは限らない」
(はじめにページⅨ」
「対話でも文章でも、言語表現とともに相手に伝わるのは、自分の伝え
たい情報だけではない。その内容を選び、そういうことばで表現する人間
自身のあり方も、同時に否応なしに伝わる」(3ページ)
「年齢が感じられる表現は幅広く見られる」(9ページ)
というのです。
「年齢を感じられる表現」・・・・日頃から「昭和な表現だね~」と揶揄される
ことの多い筆者として見逃せません
ということで皆さんも自身の会話を振り返り、チェックしてみてくださいな
図書の中では「刑務所」なのか、「監獄」なのか、「牢屋」なのか、「石鹸」と言う
か「シャボン」というか(これは・・古い)などの例が出てきます。
その他にも
「帽子」 「シャッポ」
「コーデュロイ」 「コール天」
「おしゃれ」 「ハイカラ」
「小麦粉」 「メリケン粉」
「ベスト」 「チョッキ」
「分割払い」 「月賦」
「カップル」 「アベック」
「美容院」 「パーマ屋」
「金持ち」 「金満家」 「素封家」
「キッチン」 「お勝手」 「台所」
いかがでした?
お分かりの通り、後者は「年齢を感じれる表現」だそうです。
残念ながらワタクシ、フルイ人間のよう。
本屋さんでの売り上げも好調のようです。
是非、ご一読あれ。
(ほ)