出版事情
「出版年鑑2009年」がまもなく刊行される模様。
今年も、「書籍・雑誌ともに減少、出版業界の減少傾向に歯止めかからず」というフレーズが踊りそうです。
具体的な2008年の数字は、
総売上額 2兆1,272億9,189万円(前年比3.2%減)
内訳は書籍が9,541億605万円(同2.1%減)、雑誌は1兆1,731億3,584万円(同4.1%減)
なかでも雑誌の不況が著しく、その要因として広告収入の減少が大きいそうです。
連動して売上も落ち込み、重ねて販売不振を招いているそうです。
あ~、こうなると負の連鎖ですね。
一方新書市場は、創刊が相次いでいるように元気です。
昨年のベストセラーにも名を連ねた、姜尚中「悩む力」(集英社新書)や坂東真理子
「女性品格」(PHP新書)も記憶に新しいですね。
ちなみに書籍の平均定価をご存知でしょうか?
社会科学3,045円(前年3,078円)
自然科学3,517円(前年3,526円)
全部門の平均定価が2,503円(昨年2,549円)であることを考えると、専門書籍を収集する大学図書館の購入単価が高いことも想像いただけるかと。
図書館もこの数値を使用して、「今年はいったい何冊くらいの書籍が買えるかな」という試算をしています。
(ほ)