注目作家
先日、勝手にナツ(夏)は読書だ!と申し上げましたが、何を根拠にと申しますと
基本インドア派の筆者は、30度を越す真夏日にエアコンをかけた部屋でソファに
寝そべり、惰眠を繰り返しながらの読書がお気に入りだからです。
筆者の読書法は同時並行的に数冊読み進めること。
よっぽどのものは一気読みを行いますが、そうそう多くないのが現実です。
しかし、つい先日、面白い作家発見しました一気です
「永遠の0(ゼロ) 」百田尚樹 講談社文庫
ゼロとはゼロ戦のこと。敗戦濃厚のなか天才だが臆病者といわれたパイロットで
ある祖父「宮部久蔵」の姿を追い求め、60年間封印されていた事実を孫の姉弟が
関係者にインタビューする形式で話が進みます。最初はそれほど真剣に取り組ん
でいなかった弟も、しまいにはのめりこみ、最後には驚愕の事実が。
「いのち」「家族」「絆」深く感じ考えさせられます。
読後感としては、よどみきった筆者の心をして静謐ならしめました。
一気(・・・違うって)でした。
実は同じ著者の「ボックス!(太田出版)」も一気読みだったのを白状します。
著者の百田さん、まだそれほど多作ではないのですが、だからこそ今後も追いかけ
るのが楽しみな作家の出現、嬉しい限りです。
3月に刊行された「風の中のマリア(講談社)」も読みたくなってきました。
本日帰りに本屋さんに寄ってこ!
(ほ)