図書館のし・ご・と 【蔵書点検】
この春から開始したブログですが、何とか4ヶ月超
これもひとえに図書館利用者の皆さんが存在すればこそです。感謝だす!
ということで、固定客がいるかどうかは定かではありませんが、
もっと図書館を知ってもらい、協力し合って良い“館”にしましょうという思いから、
図書館員が常日頃行っている業務を紹介していくシリーズを始めます。
図書館のし・ご・と
1回目の本日は【蔵書点検】です。
ちなみに「蔵書整理」と「蔵書点検」。言葉は近いですが、使い分けています。
前者は文字通り書架に並んでいる資料の整理・整頓のこと。
後者は書架に並んでいる資料の棚卸しのこと。
皆さんもお気づきかと思いますが、資料の貸出→返却→書架へのサイクルの中で、
棚は乱れに乱れています。貸出中ではない本が所定の場所で発見できず・・・なんて
のは日常茶飯事。こういった通常の書架の乱れを長期休業期間である、
夏・春2回の「蔵書整理」で一気に取り戻します。
「蔵書整理」は乱れた書架を主に請求記号順に並び直す作業です。
「蔵書点検」はそれにプラスして、“点検”を行います。
“点検”とはつまり、あるべきと資料が確かに存在しているかどうかの確認作業とで
もいえましょうか。
残念なことではありますが、理由もなく?“行方不明”の資料が存在するのですね
新聞などでも「○○市の財産、◎億円散逸。○○市立図書館の蔵書点検によって発覚」
なんて記事が出たりします。
「蔵書点検」の原理は簡単。
貸出中ではなく、書架にあるべき資料を洗い出します=A。
ハンディターミナルで書架にある資料のバーコード読み取り=B。
そう、そうしてこのAとBを比較するのです。
もしAにあってBになければ→これは現物が無いということ=すわっ!!紛失か?
もしBにあってAになければ→これは登録漏れか?
いずれにしてもアンマッチの理由を探らなければなりません。
実はこれが大変。「ないものはない」なりの対応が必要ですが、
これ以降の仕事はまた別の機会にお話します。
ハンディターミナル(上)
実はその他に、閉館時だからこそ可能な作業も行います。
・通常の使用により痛んでしまった図書を引き抜き=買い替えの検討
・はがれそうなラベルの補強
・普段は掃除が行き届かない箇所に掃除 等々。
今年は8/31~9/4まで作業します。
この間休館しますが、図書館運用上必要な作業ということで、お許しください。
おまけ。ハンディ(裏) (ほ)