水泳関連の小説+α
か~ッと来るような熱い時期に涼しくなるような水泳を題材とした小説の
ご紹介を企画してはいましたが、のびのびになってしまい、今年の状況では
1年先になってしまいそう ということで企画を強引に遂行します。
まずはこれでっしょう
「Dive!!(上・下)」 森絵都 角川文庫
とびこみ競技にかける少年たちを描いた青春小説の代表作。
映画にも漫画にもなりました。本学図書館所蔵あり!です。
その他・・・
実は自分の記憶、またネットでも探したのですが、水泳を扱った小説はそん
なにないんですよね~。企画の意味が薄くてスミマセンが、逆に皆さん知って
たら教えてください。
「ウォーターボーイズ」 矢口史靖 角川文庫
「Water」 吉田修一 「最後の息子」収録 文春文庫
「水の中の八月」 関川夏央 講談社文庫
と並べたところで、関川夏央さんのお名前が。
ご存知ですか?関川夏央。この方、新潟県長岡の出身。
最近も「寝台急行「昭和」行」という新刊を書店で目にしましたが、
筆者にとって昔、多読した作家さんのひとりなんです。
ということで急遽企画変更
この関川夏央、1980年台後半、韓国・台湾・香港・シンガポールなどが新興
工業国と呼ばれていた時代に、韓国を題材にしたルポルタージュなどを精力
的に発表していました。
「ソウルの練習問題」 新潮文庫
「むかし「戦後」という時代があった」 新潮文庫
「海峡を越えたホームラン 」 双葉文庫・朝日文庫
「退屈な迷宮」 新潮文庫
「よい病院とはなにか」 講談社文庫
「森に降る雨」 文春文庫
「貧民夜想会 」 文春文庫
「東京からきたナグネ」 ちくま文庫
「韓国読本」 福武文庫
大学生という多感な時期に、世の中の不誠実な部分への疑問や怒りを、
そして自分への焦燥感などを、関川さんの本を読むことで解決しようとし
ていた・・そんなことが思い出されます。
在学生の皆さんには、ず~と読み続けられる作家と出会えるよう、
図書館としてはお手伝いしていきたいと思います。 (ほ)