研究打ち合わせのためチリ、ペルー訪問
8月26日から9月6日まで、南米のチリとペルーを訪問しました。
今回の目的は、チリでは、これまで継続してきた胆嚢がんに関する研究をさらに前進させ、チリの胆嚢がん患者に特異的な蛋白質を癌組織のほか、胆汁、血液、尿などの生体試料から検出、同定しようというものです。さらに、それらの蛋白質をバイオマーカーとして胆嚢がんのスクリーニングキットの作成が可能かどうかを探るものです。
一方、ペルーでは、胆嚢がんの成因解明を環境、遺伝の両面から実施し、明らかにされた危険要因を除外することで本症死亡率の減少を目指すものです。アンデス山脈の西側の国々、チリ、ボリビア、ペルーでは胆嚢がんの死亡率が高いことから、両研究で得られる知見は今後の胆嚢がん対策に有用であり、本症死亡率の低下や医療費の削減に貢献できると考えます。
チリでの共同研究者は、Sotero del Rio病院の副院長Dr. Baez(前列左)、外科医Dr. Norero(後列中央)、外科秘書Ms. Andrea(前列中央)や内視鏡医Dr. Calvo (前列右)です。後列右は健康栄養学科の遠藤和男教授。
Sotero del Rio病院の外観
ペルーでは、Universidad Peruana de Ciencias Aplicadas(UPC)大学教授、Dr. Piscoya (中央)が中心となり、ペルー国内の研究者の協力のもと実施します。
UPC大学には医学部のほか歯学部などがあり、多くの学生が学んでいます。
臨床技術学科
土屋康雄