成人急性期看護学実習Ⅱ
今日は成人急性期看護学実習Ⅱの様子をお伝えします。
この実習は、救急外来や集中治療室(ICU)などにおける高度急性期看護について学ぶ実習です。例年は救命救急センターやICUでの見学実習が中心なのですが、今年はコロナの影響で病院実習を断念しました。そんな逆風にもめげず、学内で一生懸命に学ぶ学生の姿を紹介します。
この写真は、新潟県の救急医療の現状について調べている場面です。グループごとにまとめて発表し、ディスカッションをしながら新潟県の課題を明らかにしていきます。
学内実習では実際の患者に接することができないため、教員が対象を演じたり、模擬患者ロボットを用いたりして現場をリアルに再現し、患者とその家族への対応を学んでいます。
下の写真はICU入室中の患者の観察について、観察ポイントと手順を確認をしている場面です。この後に代表者が実際に実施し、その結果をみんなで振り返りながら学びを深めていきます。
写真に写っているのが、模擬患者ロボットです。このロボットは、脈拍や血圧、呼吸など様々な人体の機能を設定、変化させることができます。高度急性期は、心身の状態が不安定な患者が多く、学生は状態の変化に注意しながら観察・援助を行っていました。
看護の対象は患者だけではありません。突然の病気や事故で救急外来に運ばれた患者の家族はとても動揺しており、その家族を支えることも看護師の重要や役割です。
写真は夫が急病で搬送された妻に対する看護援助の場面です。録画した動画を観ながら振り返り、自分たちが行った援助のよかった点や改善が必要な点を発表しています。(ちなみに妻役は教員です。毎回、妻になりきって演技しています!)
その他に、救急外来における看護師の役割や一次救命処置法についても学びます。1週間と期間が短く、課題も多い実習ですが学生はとても熱心に取り組んでいます。
以上、成人急性期看護学実習Ⅱのレポートでした。