富山コンクール結果報告
9月16日(日)~17日(月)に富山県高岡市ふくおか総合文化センターで行われた、
「アーティスティック・ムーブメント・イン・トヤマ2018」
別名を、少人数による創作ダンスコンクール。
別名を、全国大学創作ダンスコンクール。
このコンクールは高岡市や市教委などでつくる実行委員会によってソロから5名までの少人数専用の創作ダンスコンクールとして実施され始めたもので、今年で21回目。
今年は全国から33大学・短大の57チーム約200人が参加していました。
ここではソロ~5人で勝負をするため、より個々の技術と独創的なアイディアが評価され、プロダンサーを目指す大学生たちの登竜門としても称されるコンクールです。
本学からは2チームが出場しました。
各作品の作者となったのは、加藤愛理(健康スポーツ学科2年)と茂木孝介(健康スポーツ学科2年)。
■加藤愛理率いるイケジョチーム
作品タイトル:『animus』
出演メンバー:
加藤愛理(健康スポーツ学科2年)
阿部栞(健康スポーツ学科2年)
川崎真依(健康スポーツ学科1年)
岩本風花(理学療法学科1年)
の4名。
この作品では、自分の心の中にある、秘めたる熱い思いをテーマに表現していました。
2年生二人は昨年度に引き続き挑戦するメンバーだけに、1年生を引っ張りながら、富山のコンクールステージを想定した見せ方、作品テーマをいかに深めるところまで意識がいっており、昨年とは一皮向けたリーダーシップを発揮している姿に成長を感じました。
1年生は先輩についていくので必死だったものの、少しでも作者のイメージに寄り添おうと研究して取り組む誠実さがありました。技術的には、伸びやかさや動きのつなぎ方など、振りの1つ1つを味わって動くことが今後の課題ですが、今後鍛えていく際の伸びしろが楽しみな部分とも感じました。
イケジョチームは残念ながら受賞は逃したものの、今回の悔しい思いは必ずや自分たちを強くすると思います。謙虚に結果を受け止め、かつ分析することが大切と感じています。
作者である加藤は「もう一方のチームの存在が、もっといい作品を創ろうと動機づけとなった」と素直な気持ちを打ち明けてくれましたが、こうしたライバルを見つけ闘志を燃やせる気持ちは自分を鼓舞してくれるし、その気持ちを自覚し、かつ言葉に出せる素直さはとても大切なことだと感じました。
同じ2年生として支えてきた阿部は、象徴的な存在として作品で表現していましたが、彼女の何かを観客へ訴えかけようとする表情は引き込まれるものがあり、昨年にはない空気感を出すことができていました。
■作者の加藤愛理(健康スポーツ学科2年)のコメント
「今回富山の大会で作者をさせて頂きました。作品内容はひとつの秘を打ち明けられず胸奥で叫び続ける私の心をテーマに創作しました。
創作過程では一人一人の見れなかった姿などを見る事ができ、お互い尊重し合う大切さを改めて感じる事ができました。そして何より、沢山の方々に支えられチームのメンバーにも支えられ自分自身成長する事ができました。
賞を受賞する事はできませんでしたが、チームが目標にしていた、見ている人の心を感動させることができました。一人の力では叶う事ができなかったのでこのメンバーでその目標を達成する事ができ非常に嬉しかったです。
これからは更に作品に向き合い追求し、春に行われる単独公演では沢山の方々に観に来て頂きたいです。
これからも医福ダンス部に貢献していけるように頑張ります。応援の方宜しくお願い致します。」
■茂木孝介率いるパンパースチーム
作品タイトル:『訝しげ』
出演メンバー:
茂木孝介(健康スポーツ学科2年)、
中林みなみ(健康スポーツ学科2年)、
菊池綾(看護学科2年)、
箱岩輝(健康スポーツ学科1年)、
斎藤汐音(健康スポーツ学科1年)
この作品では、疑と信の思いが交錯し混乱に引きずり込まれていく様子を表現しました。
作者の茂木は初作品づくり&初富山参加でしたが、経験者の周りに支えられながら、模索し、工夫を凝らしていました。
初めのテーマ決めの段階から自分の表現したい世界を持ちながら取り組んでいましたが、きっとスムーズにいくことばかりではなかったことと思います。チームに所属する出演メンバーの個性も様々で、背丈や個の得意分野を活かし、振りづくりや構成に反映していました。
結果、一握りが受賞を受けるこのコンクールにおいて、パンパースチームは3位に相当する審査員賞を受賞することができました。
本学ダンス部では初の受賞ということで快挙です。
今まで大人数の群舞での受賞経験はあったものの、少人数の個の技術や表現で見せる本コンクールでは一度も受賞することがなかったため、「富山コンクールでも狙える!」という他の部員への励みにも繋がったのではないかと思います。
ただこの受賞とともに機会が与えられた「座・高円寺ダンスアワード」(平成31年1月)の公演出演においては更に2倍3倍の長さにリメイクすることが求められるため、更なる未知なる挑戦となります。
ここで完成ではなく、生まれ変わらせる位の意気込みでより一層頑張ってもらいたいと思います。
■作者の茂木孝介(健康スポーツ学科2年)のコメント
「今回初めて作者を務め『訝しげ』という作品をつくらせていただき、審査員賞を受賞することができました。疑い深い様子や関係性をテーマにしました。
踊りで表現することは難しい内容でしたが、動物的な動きを取り入れたり仕草など動きの幅を広げたりすることで作品を作っていきました。
メンバー間の雰囲気もとても良く、練習では試行錯誤することもありましたが、笑いが絶えず明るいムードで練習をすることができました。
踊りの技術はもちろん大事ですが、チームワークの良さも大事ということをこの大会期間中に学べました。色々と支えてくれたメンバーには感謝しています。
そして応援して下さったダンス部の皆さんにも感謝しています。皆さんありがとうございました。」
いずれのチームも8月の神戸コンクールの練習をしながら同時に富山作品の構想を考え、テーマや選曲、衣装や振付けなど着実な準備を行い、創作過程と向き合っていました。
バタバタと追い込まれて投げ出すこともなく、最後の最後まで作品を追求し続け諦めない気持ちは周りから見ても感じ取ることができました。
そして両チームとも本番では練習の成果を十分に発揮し、ミスのない素晴らしい発表ができました。
富山コンクールでは本選一発勝負であるため、唯一現地入りするまでに調整することができない照明が懸案事項でもありましたが、本学を応援して下さる多くの方のアドバイスの甲斐あって、今年は照明効果によってより惹きつける魅力を生み出すことができました。
今回の富山コンクールに向けて多くのサポートや応援をしてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
手前に映る、
吉田萌(理学療法学科1年)、板垣莉子(健康スポーツ学科2年)はずっと付き添いとして選手たちを支え続けてくれました。彼女たちが一番大変だったことと思います。
ありがとう!!
応援にも駆けつけてくれた先輩たちの姿に、実は一番感動!!
出演者たちの大きな支えになったと思います。ありがとう!!
この2演目が再演される学園祭学内パフォーマンスは、10月6日(13:00~)、7日(12:30~)です。
今後ともダンス部への応援をどうぞよろしくお願いいたします。
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