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昨日に引き続き・・・
その2は
「関東学生選手権(関カレ)」です。
学生委員会関東支部には約100校の大学が登録されていて、男子が1~4部、女子が1~2部に分かれています。
(関カレにはインカレのシード校は出場できないことになっています)
男子は1~3部まで9校ずつ、それ以外の大学が4部。
女子は1部が9校、それ以外の大学が2部。
全てのレースが女子2部→女子1部→男子4部→男子3部→男子2部→男子1部
の順番で行なわれていきます。
総合得点の結果で、次年度はそれぞれ上位2校と下位2校が自動入れ替えとなります。
(ただし、シード校に関東から何校入るかで入れ替えの数は変更あり)
ちなみに得点は・・・
個人種目、リレー種目とも1位(9点)、2位(7点)、3位(6点)・・・、8位(1点)です。
本学は今年、創部5年目を迎えましたが、歴史を振り返ると・・・
1年目:男子4部(4部残留)、女子2部3位(2部残留) 男子は2名で出場
2年目:男子4部2位(3部昇格)、女子2部2位(1部昇格)
3年目:男子3部2位(2部昇格)、女子1部4位(1部残留)
4年目:男子2部3位(2部残留)、女子1部2位(1部残留)
5年目:男子2部2位(1部昇格)、女子1部5位(1部残留)
以上の結果から、来年度は、男女そろって1部でたたかえることになりました。
本学水泳部はまだまだ弱小チームですが、あくまでインカレを目標とし、
関カレがインカレのちょうど1ヶ月前に開催されるため、ノーテーパーでのぞんでいきます。
「関カレでたたかえても、インカレでたたかえるとは限らない」
「インカレでたたかえるようになれば、関カレもノーテーパーでたたかえる」
という言葉をモットーに来年もたたかっていきます。
ちなみに関東支部では今年度の結果を受け、来年度のリーグは以下のようになっています。
<男子>
シード校:法政大学、中央大学、日本大学、早稲田大学、明治大学、筑波大学、日本体育大学(8校中7校が関東支部)
1部:東海大学、立教大学、山梨学院大学、神奈川大学、拓殖大学、慶応義塾大学、国士舘大学、東洋大学、新潟医療福祉大学
2部:順天堂大学、国際武道大学、専修大学、東京学芸大学、上智大学、立正大学、帝京大学、青山学院大学、新潟大学
3部:千葉商科大学、明治学院大学、東京大学、一橋大学、玉川大学、東京経済大学、文教大学、桐蔭横浜大学、横浜国立大学
4部:埼玉大学、東京理科大学、高崎経済大学、大東文化大学、城西大学、共栄大学、東京工業大学、松陰大学、東京農工大学、・・・・
<女子>
シード校:山梨学院大学、日本体育大学、早稲田大学、東海大学、筑波大学(8校中5校が関東支部)
1部:法政大学、神奈川大学、日本女子体育大学、専修大学、新潟医療福祉大学、慶応義塾大学、立教大学、東京女子体育大学、日本大学
2部:拓殖大学、順天堂大学、東洋大学、千葉商科大学、東京学芸大学、玉川大学、桐蔭横浜大学、国士舘大学、明治大学、・・・
季節外れではありますが・・・
「インカレ」「関カレ」という大会における対抗戦ルール(得点)について説明を。
その1は「インカレ」です。
「日本学生選手権(インカレ)」は“チーム対抗戦”でもあります。
その大会に「チーム(団体出場校)」として出場できるのは、以下のいずれかの条件を満たしている大学です。
・前年度のインカレで総合8位以内(シード校)の大学
・各支部(関東、中部、関西、九州、中国四国、北部)の選手権大会での上位校(シード校はのぞく)
ちなみに「上位校」の数は、それぞれの支部における加盟団体数の10分の1校で決まります。関東では、今年度上位10校が団体出場校でした。
それ以外の大学は「個人出場校」としての出場となり、インカレで何点取っても総合得点争いには加われないというルールがあります。
そんな中、本学は「関東支部」所属で、2009年度の関東学生選手権において、
男子2部で2位
女子1部で6位
でした。
関東1部校は9校あるため、男子は11番目ということで、“個人出場校”
一方、女子は“団体出場校”としてインカレに出場しました。
インカレではリレー3種目を含め、決勝とB決勝が行なわれ1位~16位までが点数が獲得できます。
■個人種目
1位(20点)、2位(17点)、3位(16点)・・・8位(11点)、9位(8点)、8位(7点)・・・16位(1点)
(800、1500は決勝のみ実施)
■リレー種目
個人種目の「2倍」の得点(今年度からリレー種目にもB決勝が採用)
今年度、インカレで総合優勝した法政大学(男子)は406.5点、山梨学院大学(女子)は346点獲得。
本学女子は、36点で総合16位。
今年度のインカレ総合成績が日本水泳連盟のHPに記載されています。
↓
http://www.swim.or.jp/sub2_games/09/pdf/swim_11_r1.pdf
インカレは、まさに「総合力」が試される大会です。
私の知る限り、国内大会の中で、もっとも応援が盛り上がり、もっともチーム力が発揮されるのがインカレだと思います。
私にとって、前任校のときから、もっとも好きな大会で、もっとも思い入れのある大会です。
【今年度のインカレ】
【各大学の部旗】本学水泳部にはまだ部旗がありません・・・
【ファイナリストだけがここから入場!】
長くなりましたが、次回(その2)は関カレ(関東学生選手権)の説明です。
11月22日(日)に新潟市の西海岸公園市営プール(短水路)にて、
新潟水泳協会親善大会が行なわれました。
3年生の多くが健康運動実践指導者の受験のため、不参加となりましたが、2年生を中心にチームとして戦ってくれました。
持久練習をがっつり行なっている時期でもあるため、専門種目以外に出場した選手が多かったですが、この一ヶ月半のトレーニングの成果を知ることができたと思います。
今回のレースを振り返り、色々な側面から自分なりに評価をしてほしいと思います。
ちなみに、今回の最優秀選手は・・・
■男子
2年 沼田裕介(石川県出身)
400mIM:4'15"03、1500mFr:15'41"66、200Br:2'16"56
■女子
2年 奈良梨央(新潟県出身)
100mFr:57"19(リレー1泳)、400mFr:4'23"55、200mIM:2'18"41
の2名です。
2人とも個人種目3種目に出場し、リレーも出場して、自己ベストを連発しました。
意識レベル・競技や練習に対する本気レベル・競技力レベル、全てにおいて、チームを引っ張っていく選手になってください!!
【沼田裕介選手】
【奈良梨央選手】
監督の私(下山)が執筆者、共訳者などで携わった水泳やトレーニングに関わる本を紹介させていただきます。
ご参照ください(新しいものから順に)。
1)野村武男(著)「水泳パフォーマンスの最新理論」
筑波大学出版会.2009.(執筆者として)
水泳に関わる科学的なデータをもとに最新理論が記載されています。
2)下山好充「きれいな4泳法がだれでも泳げる!―クセのない美しい泳ぎ方を身に付ければ、水泳はもっと楽しくなる 」
日本文芸社.2006.
水泳指導の実用書です。
3)浅野 勝己, 小林 寛道 (編)「高所トレーニングの科学」
杏林書院.2004.(執筆者として)
高所トレーニングに関する研究や実践例について記載されています。
4)芳賀 脩光, 大野 秀樹 (編)「トレーニング生理学」
杏林書院.2003.(執筆者として)
トレーニングに関する知識や研究のトピック満載の教科書です。
5)E.W. マグリシオ (著), 野村 武男 (翻訳), 田口 正公 (翻訳) 「スイミング・イーブン・ファースター」
ベースボールマガジン社.1999.(共訳者として)
現在「スイミングファステスト」という改訂版が出されています。これらは競泳コーチや研究者の必読本だと思います。
6)ディックハヌーラ(著)野村武男・田口正公(翻訳)「競泳勝利へのコーチング」
大修館書店.1998.(共訳者として)
競泳のトレーニングについて、実践的な指導論はもちろん、チーム作りなどについても言及しています。
黒龍江省の選手たちの「水着」の状況です。
普段の練習では、もちろん普通の練習用水着でしたが、交流大会当日のアップからすでにレース用水着を着用して、そのままレースにのぞんでいました。
(交流大会そのものが短い時間の中で行なわれたこともあると思いますが)
当然高速水着ですが、ラバー素材の水着を着ている選手はかなり少なかったと思います。
そのように指導されている?
規制されている?
ようでした。
ちなみに男子の多くがワンピース型でした。
ちなみに、今回の交流大会で、目立った黒龍江省の選手は、
女子の15歳の王暢(WANG-CHANG)選手。
「わんちゃん」と発音します。
本学の女子選手で平泳ぎ専門がいないということで、交流大会では50m自由形に出場。
26秒26で泳ぎ、本学のスプリンターをぶっちぎってました・・・。
ちなみに平泳ぎのベストは
100m平泳ぎ 1.11.94
200m平泳ぎ 2.36.03
でした。
向かって一番左が「わんちゃん」です。
個人レースが全て終了した後
「チーム対抗リレー」 & 「混合リレー」
を行ないました。
特に白熱したのは、混合リレー!!
国籍の違い、性別の違い、コーチ・選手・マネージャーの違い
関係なく混じり合うという意味での混合リレーです。
ということで、本学のマネージャー、馬場コーチ、そして黒龍江省の王コーチも参戦。
(監督の私は翌日が推薦入試だったため、風邪でもひいたら大変ということで辞退!?)
4チーム × 9人 × 50m のリレーでした。
名付けて・・・
「東南北西(トンナンシャーペー)リレー」
レース前にそれぞれ作戦会議。
そして、レース前、召集書にて全員でエール!
国際交流ボルテージがMAXに
スタート後、ずっとトップを行く西チーム(4コース)。
そしてアンカーに引継!
アンカーは・・・青い水着を着た王コーチ!
周りがみんな高速水着を着用する中、一人だけ、ぶかぶかパンツ!!
約7秒差で、3コースの北チーム、本学の元キャプテン駒形進選手(ベスト23秒3)が引継ぎ、猛烈な追い上げ!!
結果は・・・
王コーチ逃げ切って優勝!!
ちなみに、王コーチは28秒台で泳いでました。
(駒形選手も22秒台で泳いでます。)
終了後、西チームは全員で勝利のガッツポーズ!
見応えのあるリレーでした。
全ての競技終了後、閉会式。
一日お世話になった競技役員の方々に両チームを体評して河合キャプテンから感謝の言葉。
重ね重ね、今回の親善大会を企画運営していただいた新潟県水泳連盟の山本会長を始めとする関係者の方々、本当にありがとうございました。
ついにこの男がベールを脱ぎました!
馬場康博コーチが100m平泳ぎに出場!
彼にとって、2004年(当時大学4年)の国体以来です。
黒龍江省チームの周士博選手と本学の寒河江勇介選手と3人での真剣勝負。
前半は、馬場コーチが29秒98でトップ!
ついで、周選手(30秒58)、寒河江選手(31秒31)
ラスト25mで、周選手と寒河江選手が強烈な追い込み!
そして・・・
周選手が1分03秒97で優勝
馬場コーチが1分04秒49で2位
寒河江選手が1分05秒19で3位(自己ベスト更新)
でした。
選手たちも大盛り上がりでした!
黒龍江省チームの選手たちも馬場コーチの速さにびっくり。
馬場コーチは選手たちの練習メニューを作る上で、新しいことをやらせるときは、スイムでもドライランドでも自分で試していました。それも早朝の誰もいないプールで。
前にも書きましたが、100mを100本、自分でもやる熱いコーチです!
選手たちが今回の馬場コーチの泳ぎから何かを感じてくれたら良いと思いました。
両チームキャプテン同士意外でも、多くの選手たちが交流を深め合いました。
写真の背が高い選手は、ほとんど中国人選手です。
黒龍江省がある中国北部は身長の高い人が多いようですが、明らかにタレント発掘をしっかりしている証拠だと思います。
泳ぎを見ても・・・ドライランドを見ても・・・
彼らが本気でトレーニングしたら絶対に強くなるだろうな・・・と。
日本文理高校水泳部の青木正男先生も応援にかけつけてくれました!!
青木先生は、十数年前にこの交流事業の一環として、一人で黒龍江省に水泳コーチとして40日間滞在した経歴があります。
ということで、今回は、両チームの応援です!
ちなみに、ご存知の方も多いと思いますが・・・
青木先生は幻のモスクワオリンピック日本代表選手です!!
応援ありがとうございました
長岡DPフェニックスで行なわれた交流大会。
開始式の後、両チームキャプテンの発案で、両チーム全員でエール!
そして、レース開始です。
非常に白熱したレースがたくさんありました。
そんな中、やっぱり、一番盛り上がったのは、キャプテン同士の100m背泳ぎ対決。
今までの練習では、2勝2敗と五分。
ベストタイムもほぼ同じ!
レース前、2人とも気合い入ってます!
スタート!
前半、河合選手わずかにリード!
後半も大接戦!
最後までもつれてゴール! はたして結果は!!??
楊聴宇選手の勝利!!!
勝者を讃えるため、握手を求めに行く河合キャプテン
水泳には「ノーサイド」という言葉はあまり使われませんが、最高の瞬間でした!
国境を越えた「真剣勝負」から「親善」へ!
色々な国際交流がありますが、この瞬間に勝る交流は無いのではと思いました。
「スポーツの偉大さ」を感じ、鳥肌が立ちました。
彼らは生涯の親友となるでしょう。