中学校,高等学校の保健体育の教師になるために(3)
イキイキ放送局へようこそ
「中学校・高等学校の保健体育の教師になるために」の第3回です。
教員免許を取る学生は,授業を取る以外に,
年次の観察参加実習
年次の介護等体験実習
年次の教育実習というつの実習に参加します。
それぞれの実習について紹介します
まず,年次に行う観察参加実習です。
これは,近隣の複数の学校の協力を得て,
学校での先生方のお仕事を見せていただきます
生徒として学校に通っていた頃には見えなかった教師の仕事を見せていただくことで,
教師という仕事の大変さとそのやりがいについて知ってもらうことが,
この実習の大きな目的の一つです。
この実習を受けて,大学での授業が自分が教師となったときのどのような活動に関連するのかが考えられるようになります。
次に,年次に行う介護等体験実習です。
これは中学校の教員免許を取得するために行われる実習です
新潟県の社会福祉協議会,新潟県内の各種社会福祉施設,
特別支援学校の協力を得て,1週間の実習でお世話になります
活動を通じて,社会の中で教育が果たす役割や人と接する際に大事なことは何なのか,ということについて幅広く捉えられるようになることが目的です
この実習では,これまで学んだ知識を自分のためではなく人のためにどういかせるかが問われます。実習が終わると,自分が教師になって社会にどう貢献するのかを考え,それに向けて今の自分に何が足りないのかを考えるようになります
年次の教育実習は教師になる実習の中でももっとも期間の長い実習です
事前,事後実習を含めると5週間近くあるため,
この実習のことを「本実習」と呼ぶ先生もいらっしゃいます
学生は自分の出身校に教育実習生として戻り,後輩たちに授業などを行い,
教師としての第一歩を歩み出します。
これまで学んできた知識や人に教えるための技術,教師としての心構えなど大学での過ごし方が問われる実習であり,教師として今後生きていきたい自分に足りないもの,ベテランの先生たちのすごさなどを思い知る実習でもあります。
この実習を通じて,学生たちは教師の卵としての大学時代の成長にほんの少し自信を持ち,それ以上に教師になってからの課題を知ります
以上,健康スポーツ学科で教員免許状は取得するために道のりを紹介しました。
教師になるためには,まだ越えなければいけないハードルがあります。
これについては次の機会に紹介します