専門的なお話し Feed

2021年2月17日 (水)

【研究紹介】野球選手の感覚情報処理メカニズムを解明!

いきいき放送局へようこそ!

 

山代幸哉准教授らによる研究が海外の雑誌に採択されましたので、ご紹介いたします!


これまで野球選手の触覚領域におけるGo/Nogo反応時間の向上は、脳内の感覚情報処理の向上あるいは抑制反応(Nogo電位)の増大のどちらに依存して起こるのかは明らかにされていませんでした。

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本研究では触覚刺激と聴覚刺激の2つを用いて、Go/Nogo反応時間の向上が野球選手において触覚特異的かつ感覚情報処理への依存度が高いことを明らかにしました。


本研究成果は、国際誌「Scientific Reports」に掲載予定です。

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山代幸哉准教授からのコメント

本研究から大脳皮質の触覚領域では聴覚領域よりも可塑的な変化が起こりやすい可能性が示唆されました。

触覚情報処理を反映する脳活動が長期のトレーニングにより変化していた知見が得られたことにより、感覚機能の低下を予防・改善するためのトレーニングや治療に関してのベースとなる知見を得ることができました。

 

研究の詳細はこちらのページ(クリック)


山代幸哉先生は研究者でもあり、さらに陸上部ではコーチングもしているすごい先生なんです!

 

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陸上競技部コーチングスタッフのページ(クリック)

 

陸上部では近年、全国大会入賞者も輩出しています!

健康スポーツ学科では、最先端のスポーツ科学に触れつつ、科学的根拠に基づいたトレーニングを学ぶことができます!


健康スポーツ学科

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2021年2月 1日 (月)

【研究紹介】背泳ぎスタートで速くなるための技術を発見!

いきいき放送局へようこそ!

 

本日は、奈良梨央助教の研究論文が英国の国際「Sports Biomechanics」に採択されましたので、その研究内容を紹介します!


この研究では、競泳の背泳ぎスタート合図後から足が離れるまでの動き(股関節と膝関節が伸びるタイミング)に着目をし、関節が伸びるタイミングが変わると、パフォーマンス(5m通過タイムなど)にどのような影響があるかを検討しました。

その結果、股関節を先に伸ばしたあとで膝関節を伸ばすことで、跳び出した後、いわゆるエビぞりのようなアーチ姿勢が取りやすくなり、一点入水がしやすくなることが明らかになりました。

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そのようなスタート技術のおかげで、5m通過時間が短縮されることがわかりました。

本研究成果は、英国の国際誌「Sports Biomechanics」に掲載予定です。

 

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奈良梨央先生からのコメント

これまでに背泳ぎスタートパフォーマンスを向上させるために、様々な研究がなされてきましたが、合図前の適切な構えや、足離れ後の技術に着目されてきました。

跳び出し時(合図後から足離れまで)の動き、つまり股関節と膝関節の伸展のタイミングに着目をすることで、コーチング現場での可能性も広げるのではないかと考えています。

なお、この研究の対象者は大学生ですので、誰にでも当てはまるとは言えないためご注意ください。

 

研究内容の詳細は以下のページをご覧ください。

新潟医療福祉大学研究力ページ(クリック)


奈良梨央先生は健康スポーツ学科の卒業生でもあり、大学では研究者だけではなく、新潟医療福祉大学水泳部ではコーチとしても活躍しています!

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新潟医療福祉大学水泳部ブログ(クリック)

 

実は、新潟医療福祉大学の研究力(スポーツ科学など)は全国の大学の中でも第4位とトップクラスなんです!

 

健康スポーツ学科では、これからもコーチングと研究を組み合わせて様々な取り組みをしていきます!


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2020年11月13日 (金)

【社会貢献】健康づくりのお仕事の様子!

いきいき放送局へようこそ!

 

本日は、体力測定評価と健康科学を専門にされている佐藤敏郎先生のお仕事の様子をお伝えいたします。


毎年、新潟日報社が主催する知る・学ぶ「福祉・介護・健康」というイベントで、佐藤敏郎ゼミの学生が出張体力測定を行っています。

 

2018年度の様子

 
 
 
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2017年度の様子

健康スポーツ学科ゼミ紹介~佐藤敏郎ゼミ~(クリック)

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今年度はコロナの影響で規模を縮小してイベントが実施され、教員のみで参加しました。

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参加者は体力を数字で見ることができるため、今の健康状態をチェックすることができます。

普段見ることが無い自分の筋力や体組成(筋・脂肪量)を測定し、皆さん出てきた結果に興味津々でした!

 

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また、三条市と協力して自宅でも簡単にできる筋力トレーニングを紹介した「ちょこっと筋トレ」の冊子も無料配布され、参加者も「いいお土産ができた!」と喜んで帰っていきました。

 

このように、健康スポーツ学科の教員は様々な形で社会貢献活動を行っています。

 

健康スポーツ学科のゼミ紹介ぺージ(クリック)


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2020年11月 5日 (木)

【研究紹介】月経周期によって、運動学習が変わる!?

いきいき放送局へようこそ!

 

本日は、大学院生の五十嵐小雪さん(指導教員:佐藤大輔教授)らの研究論文が国際誌Brain Sciencesに掲載されましたので、その研究を紹介します!


この研究では、女性の月経周期によって運動パフォーマンスが低下させる要因の一つに、黄体期に運動学習能力が低下する可能性を明らかにしました。

このことから、女性は運動を学習するタイミングが重要で、月経周期が女性の能力を最大限に引き出すための鍵となることを突き止めました。

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図. 五十嵐小雪さん(修士課程健康スポーツ学分野、健康スポーツ学科卒業生)

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図1.視覚追従課題

専用器具(写真右上)を親指と人差し指でつまむと、赤い線が画面上に表示されます.赤い線は、力を入れると上に移動し、力を弱めると下に移動します.つまむ力を調節して、画面左から移動していく黒いターゲット線に赤い線を合わせていきます.合計で100回行い、黒い線と赤い線のズレを評価しました.

 

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図2.  脳波の計測法

 

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図3.本研究の結果

a, b)黄体期に学習した人(青線)は、排卵期に学習した人(赤線)と比べて、運動学習能力が低いことが分かりました.1週間後に同様の課題を行っても、黄体期に学習した人は、運動学習能力が低いことが分かりました.c)黄体期に学習した人は、安静状態での一次運動野の活動が、過剰に活動していました.d)PMSと運動学習能力の関係性をみると、PMSの症状が大きい人ほど、運動学習能力が低下しました.

 

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図4.本研究結果の概要


この研究の詳細は、大学の研究力紹介ページで読むことができます👇

 

新潟医療福祉大学研究力ページ

 

新潟医療福祉大学では、スポーツは好きだけど運動が苦手、競技者としての実績がないといった方でも、科学を通じてスポーツに携わることが可能です!

研究対象となるアスリートやコーチが多く在籍しており、研究に力を注ぐ教員・環境も揃っています

健康スポーツ学科で、スポーツを「科学」しましょう !

 

2020年9月29日 (火)

2020年度大学院の中間発表会

いきいき放送局へようこそ!

 

本日は、大学院の中間発表会の様子をお伝えいたします。


2020年9月17日に、修士課程健康スポーツ学分野の中間発表会が行われました。

これは、大学院生が研究の進捗状況を報告し、参加者から研究を進めるための助言をもらう場という意味もあります。

今年度は、zoomを使ったオンラインでの発表会を実施しました。

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図. zoomを使った発表の様子

 

オンラインの発表会ではありますが、自宅からの発表ではなく、学内で発表しました。

大学院生は演台の前に立ち、パワーポイントを使ってポインターを動かしながら、自分のやってきた研究を他人に理解してもらいます

経験がある人は分かると思いますが、人前で話すというのはとても緊張することです。

ところが、皆さん初めてとは思えないほど堂々と自分の研究を説明し、質疑応答ではしっかりと自分の考えを述べていました。

議論も活発に行われて、大学院生には貴重な成長の機会となったようです。

 

また、今回はオンラインということで学部生も参加しており質疑応答も活発に行われました。

最後に、参加した学生からのコメントを以下にお示しします。

 

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内容は理解できないものが多くありましたが、普段から関わりのある先輩が自信を持って発表している姿を見て、とてもかっこいいと思いました。

また、発表の構成や話し方、パワーポイントのまとめ方など、卒論やこれからにも活かすことができると思いましたし、発表会の緊張感なども味わうことができ、貴重な経験になりました。

 

木立朱珠
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本日の発表会は自分の研究の視野を広げる良い機会になりました。

これから自分の研究テーマを定める中で幅広い視点を持つことが大事だと改めて気づかされました。

院生の方全員とても有意義で興味深い研究をされて、今後の参考になります。

また、zoomでの開催は効果的であると感じました。

今までの発表会は学部生が参加しづらいと思っていましたが、zoomでの開催であれば、全ての学部生が気軽に参加できると思います。

さらに、日程が合わず参加できなかった先生方もzoomであれば参加できるようになるので、より濃い発表会になるのではないかと感じました。

 
太田直人
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全体を通してとても専門性が高く興味深い発表ばかりでした。

自分は心理学を専攻したいと考えているので、心理学分野の先輩方の研究発表に関しては理解が出来たのですが、それ以外の分野は理解が難しかったというのが正直な感想です。

個人では慢性痛の研究、自己の競技歴の研究が興味深かったです。

人前で発表をすることに関しては、院生の皆さんの発表を聞く中で、自分の研究を相手に伝えられるかや、質疑に対して十分な回答が出来るかなどが不安でもあります。

ただ同時に研究の幅がとても広い事を感じたので、自分のやりたい事を徹底的に掘り下げていけるのが楽しみになりました。

多様な専門性を取り込める機会にもなると感じたので、自分の成長の為にも進学をして学んでいきたいというのが現在の率直な気持ちです。

 

渡瀬克紀
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内容については全てを理解することはできませんでした。

しかし、発表の雰囲気や発表の仕方、パワーポイントの作り方についてとても参考になりました。

また、質疑応答のやり取りの中で理解が深まったり興味が湧いたりすることもありました。

今回の中間発表会に参加したことはとても有意義でした。

 

久光哲也

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健康スポーツ学科

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2020年8月28日 (金)

【研究紹介】スイマーの優れた身体位置覚とそのメカニズムを解明しました!

いきいき放送局へようこそ!

 

本日は、佐藤大輔教授の研究論文が国際誌Behavioral Brain Research(オランダ)に掲載されましたので、その研究を紹介します!


この研究では「人はなぜ泳げるのか?泳げるようになるとはどういうことか?」という疑問を明らかにするため、泳げる人(水泳選手)は、水の中でも陸上と同じように自分自身の身体の位置を理解できており(身体位置覚)、そのことが「華麗な泳ぎ」を生み出していることが分かりました.

 0825daisuke01 図1.水泳選手の華麗な泳ぎのカギ

 

これまで、水泳選手を対象に動きや、呼吸・エネルギー代謝、水の流れを調べる研究が行われてきました.しかし、「なぜ、泳げるのか?」という本質的な疑問を解決することはできていませんでした.
『水泳選手の身体知』を明らかにすることができれば、新たな視点での水泳教育も進むと考えました.
そこで、わたしたちの研究グループでは、様々な環境で身体位置覚を調べることのできる機器を作成し、水泳選手が華麗に泳ぐことのできる理由を調べました.

 

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図2.身体位置覚を計測する課題

指示された角度に手首を曲げ、どの程度正確に曲げることができるかを計測します.

合計で30回実施し、指示された角度とのズレの平均値から身体位置覚を評価しました.

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 図3.2連発経頭蓋磁気刺激法

八の字型の刺激コイルを一次運動野に当て、脳を外部から刺激します.脳を刺激すると、対応する筋において、右図のような反応がみられます.

一発刺激をした場合と、二発刺激をした場合を比べると、二発刺激をした場合の方が、反応が小さい(抑制されている)ことが分かります.この抑制の程度によって、抑制性の神経活動を評価することができます.

水泳選手では、水の中に手を浸けると、抑制性の神経活動が高まる一方で、非水泳選手では、抑制性の神経活動が弱まるといった全く逆の反応を示すことが分かりました.

これは、水泳選手が、本来であれば水に入ることで弱まる抑制性の神経活動を、強化させることで、正確な身体位置覚を実現している可能性を示しています

 これらの結果から、水泳選手の華麗な泳ぎには、水の中でも一次運動野の抑制機能を強化し、自分自身の身体の位置を理解することが関係している可能性があります

 

泳げるようになるカギは、水の中でも陸上環境と同じように、「自分の身体位置を把握すること」にあると考えています.

本来、水泳選手や泳げるようになりたい人は、水の中でトレーニングをすることで水泳の技術を身に付けていきますが、中にはトレーニングを繰り返しても上手にできない人や、泳ぐことが怖い人もいます.

本研究で用いた、「身体位置覚を計測する課題」を応用し、水泳教育の現場や水泳指導のプログラムとして取り入れていくことで、上述の問題点を解決し、効率的に「速く泳ぐ」「泳げるようになる」といった目標を達成することができるかもしれません.


大学HPにて、この研究の詳細を示しています。

 

新潟医療福祉大学研究力ページ

 

新潟医療福祉大学の特徴は、多くのトップアスリートが在籍していると同時に、トップレベルの研究者が数多くおり、そんな環境の中で学ぶことができます。

健康スポーツ学科は、これからもパフォーマンス×研究力で新しい知を生み出していきます。

 

2020年7月22日 (水)

【研究紹介】キャンプで“からだ”の声に耳を傾けてみませんか?

いきいき放送局へようこそ!

 

これまでも健康スポーツ学科の先生方の研究紹介しており、今年度は針谷先生佐藤裕紀先生をご紹介しました。

本日は吉松梓先生による研究をご紹介いたします。


こんにちは、健康スポーツ学科の吉松です。

みなさん「キャンプ」というと、どのようなイメージがありますか?

海辺で仲間とBBQ、家族とテントでお泊まり、など余暇の時間を楽しく過ごすイメージがあるかもしれません。

実はキャンプにはこのような余暇としてのキャンプとは違うもう一つの顔があります。

それが組織キャンプです。

組織キャンプとは、目的やねらいを持って、組織的・計画的に行われるキャンプのことを指します。皆さんが経験した、小学校の林間学校などの宿泊学習をイメージしていただければと思います。

 

私はこの組織キャンプの中でも、1週間以上の長期間に渡って登山やクライミングなどの冒険的なプログラムを多く含む、長期冒険キャンプについて研究しています。

長期冒険キャンプでは、登山などの身体活動を通して、時には自らの体力の限界などに向き合う体験が多くあります。

そこで、小学生~中学生を対象に、キャンプを通して“こころ”と“からだ”の関係(≒身体性)に変化があるのではないかと研究に取り組んでいます。

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研究で明らかになったことは・・・

 

まずアンケート調査では、長期冒険キャンプにおける“こころ”と“からだ”の関係の変化を以下の3つの点から明らかにしました。

  • 1つ目:運動や健康、満足感など包括的な身体的側面を自己評価する身体的自己概念が高くなる

これは簡単にいうと、キャンプ中に自分がどんな能力を持っているかに気づくことで、例えば冒険キャンプを通して危険な場所でもひょいと簡単に飛び越えられたりすると、ああ自分は運動が得意なんだなとか、長い間歩き続けても楽しく体が幸せなんだなと気づきやすくなります。

 

  • 2つ目:自分の身体と向き合った際の主観的な身体感覚が高くなる

これは自分の体がいまどんな感情や感覚になっているかへの気づきで、一日中マウンテンバイクをこいだら身体がこんなにも疲れるんだということを感じたり、登山で山頂に到着したときに喜びで胸がいっぱいになる感覚を味わったり、その感情に気づきやすくなります。

 

  • 3つ目:自分の体格を他人が評価することを経験する中で生じる体格不安は変わらない

思春期になると他人の目、第3者の目を考えるようになります。他人にどう見られているか、他人の目を気にし過ぎて弊害が出てしまう問題があるため、この気にしすぎ感が下がると思いましたが、キャンプを通してもこれはあまり変わりませんでした。

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次に、この変化はどのようなプロセスを経て生じ、何が影響しているのかを研究しました。

その結果、下の図のように以下のことが明らかになりました。

  • キャンプを通して身体性変化のプロセスが変わる!

まず、身体への違和感やストレスを感じるようになります。そして身体の限界にせまる体験をすることによって身体に気づき、身体を通して自己に向き合うようになります。最終的には、身体に自信を持てるようになります。

 

  • その影響にはいくつかの要因があった!

キャンプ中には相手と手をつなぐ、体を持ち上げてもらうなど身体を介したスタッフとの受容的な関わりがあり、そのような身体を通じた仲間関係があるおかげで、自然の中での身体感覚を通した感情体験として記憶が残ることとなります。

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研究の結果をまとめると、以下のようになります。

  • 長期冒険キャンプは、体格不安の軽減には効果的ではないが、主観的な身体感覚や身体的自己概念の向上には効果的
  • このような効果は、キャンプの中で自分の限界に向き合い、身体に気づき、身体に自信を持つといった一連のプロセスによって生じる
  • またその要因として、他者や自然と表面上の関係だけではなく、身体でのコミュニケーションを通した深い関係が必要

 

高校生や大学生の年代を青年期といいます。

青年期は一般的に人から自分がどう見られているかということがとても気になる時期であると言われています。

InstagramなどSNSの「いいね」の数を気にしてしまう・・・、新型コロナウィルスが流行する前から他人の目を気にしてマスクが手放せなかった・・・、そんな人も少なからずいるのではないでしょうか。

 

そのような時は、自然の中に出かけて、体力の限界まで体を動かしてみませんか?

自分の“からだ”に向き合い、自分の“からだ”で生きている感覚を味わうと、不思議と自分の“からだ”の内側から喜びや自信が沸いてくるかもしれません。


以上、吉松先生の研究をご紹介いたしました。

皆さんもキャンプを通して心や気持ちが変わる体験、仲間との信頼関係を抱いた経験はありませんか?

なぜ野外活動でそういう変化が起きるのか、吉松先生は心理学の研究手法を用いて解明を進めています!

また、吉松先生のゼミでは以下のような活動も行っており、一部ご紹介します。

 

にじっこサマーキャンプ(2019年)

にじっこサマーキャンプ(2018年)

キャンプって楽しい!(2018年)

 

吉松ゼミでは、野外活動×心理学を同時に学ぶことができます!

2020年7月 8日 (水)

ゼミの活動の紹介(佐藤晶子ゼミ)

いきいき放送局へようこそ!

 

本日はゼミ活動の様子をお伝えいたします。

佐藤晶子ゼミの柄澤さんによる報告です。


こんにちは。

健康スポーツ学科4年、佐藤晶子先生ゼミ所属の柄澤杏夏です。

本日は、私たち晶子ゼミの生徒が運動教室で配布している資料についてお話させていただきます!

 

ゼミ活動内容

私たちのゼミでは、栄養に関する資料をゼミ生が作成し、その資料運動教室で参加者(新潟市北区)の方々に配布しています。

しかし本年度前期は、新型コロナウイルスの影響により運動教室が実施できていません。

リピーターの方は、この運動教室をとても楽しみにしていたと思います。

その為、参加者の皆さんの自粛生活を少しでも充実させるお手伝いができれば…!と、この資料を郵送させて頂くことにしました! 

 

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○資料の内容

資料のテーマは、食材に関する情報や減塩、噛むこと、食品表示や食中毒など、栄養や食生活に関して参加者さんの方々に興味を持っていただける内容を選びます。

生活に役立つ知識や面白い情報もいっぱいです!

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○資料作成について

上記の資料は、学生が前期4人、後期4人ずつに分かれて担当して作成し、配布しています。

作成は学生が各自で取り組み、担当教員である佐藤晶子先生と5~6回ほどやり取りを繰り返し完成させます。

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佐藤晶子先生栄養士管理栄養士の資格を持っているため、厳しい指導を受けながらも、学生は安心して資料を作成し、参加者の方々に見て頂けます。

 

○前期の資料配布に関して

 上記の通り、普段は運動教室で隔週に直接配布していますが、現在はそれが難しい状況である為、資料を郵送させて頂くこととなりました! 

前期は4種類の資料を完成、7月上旬に郵送という予定です。

 

~おうち時間~

新型コロナの影響による活動自粛が続きますが、この機会だからこそできることはきっとある! 

そんなおうち時間に役立つ情報の参考となる資料を作れるよう、私たちゼミ生は作成に当たっていきたいと思います!一緒にコロナを乗り越えましょう!

どうぞよろしくお願いします!


以上、柄澤さんからの報告でした。

運動教室に参加されている方々が、おうち時間でも健康づくりに役立つ情報が提供できるよう、学生ならではのアイデアを練っているようです。

この状況下であっても、ゼミ活動を楽しみながら行っている様子が伝わってきましたね!

また、佐藤晶子ゼミでは、以下のような活動も行っています。

 

こどもは料理×おとなは運動 夏の親子イベントを開催しました!

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スポーツ×栄養を組み合わせて、学生の皆さんは様々なことを学んで成長しています!

2020年6月15日 (月)

【研究紹介】子どもたちが体を動かす楽しさを感じられるように!

いきいき放送局へようこそ!

 

新潟医療福祉大学には教職支援センターがあり、教員になりたい!という学生を手厚くサポートする体制が整っています

新潟医療福祉大学教職支援センター ブログはこちら ツイッターはこちら

 

健康スポーツ学科の多くの先生方が教職支援を行っております。

本日は体育科教育学を専門にしている針谷美智子先生の研究をご紹介いたします。


学校の体育授業で「鉄棒運動」の学習をしたことがありますか?

「鉄棒運動」と聞くと「怖かった」「痛かった」などという思い出を持っている人もいるでしょう。

 

実は,学校現場の先生たちのなかにも鉄棒運動に苦手意識を持っている先生は,とても多いです。


このため,先生たちは,授業のなかで十分な内容を教えることができず,子どもたちは,なかなか楽しさを味わうことができないという,負の連鎖が起きていることがあります。

こうした問題に対して,どんな授業をしたらいいのか,どのぐらい時間(期間)をかけて教えてあげたらいいのか…私はこうしたことに関心を持って研究をしています。

 

新しい動きを覚えるときには,基礎的なことから徐々に発展させていくというような段階的指導が大切です。

しかし,鉄棒運動で最初に何から教えたらよいのかは,あまりわかっていません

そこで,子供たちが休み時間に遊んでいる動きを,授業に取り入れてはどうかと考えて研究を行うことにしました。

例えば,子どもたちのなかで「ぶたのまるやき」と呼ばれている動きがあります。これは,手と足を使って鉄棒にぶら下がる運動です。

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それ以外にも「こうもり」と呼ばれている動きもあります。これは鉄棒に膝をかけて,足だけでぶら下がる運動です。

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こうした動きを繰り返し練習して,どのぐらいの期間,練習をしたら上達するのかを調べました。

91人の子どもたちを対象に3年間縦断的に授業を行った成果を少し紹介したいと思います。

 

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一年目・・・
1回目の授業で調査した結果,「ぶたのまるやき」ができる子どもは,80.2%,「こうもり」ができる子は,34.1%でした。
6回の授業を通して,「ぶたのまるやき」ができるようになった子どもは,92.3%でした。
「こうもり」は,72.5%の子どもができるようになりました。

 

二年目・・・
「ぶたのまるやき」は,94.5%の子どもができるようになりました。
「こうもり」は,81.3%の子どもができるようになりました。

そして,三年目・・・
1回目の授業で調査をした結果,「ぶたのまるやき」は,97.8%の子どもができるようになっていました。
「こうもり」は,83.5%の子どもができるようになっていました。

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少しずつですが,できるようになっている子どもの数が増えていることがわかると思います。
このように数回の練習ですぐにできるようになる子どももいますが,何度も何度も練習していくことでできるようになる子どももいるということがわかりました。

授業をしていて驚いたことが1つありました。
休み時間になると子どもたちが鉄棒のまわりに集まって一生懸命練習している様子がみられたことです。

鉄棒は,授業で取り上げると子どもたちのなかでフィーバーが起きる種目であるといわれています。

きっと普段行わないような,逆さになったりたくさん回転したりという動きは,子どもたちにとって楽しい動きなのではないかと感じています。

学校には,いろいろな子どもたちがいて,体を動かすことが得意な子も苦手な子もみんな一緒に学習をします。
体を動かすことがあまり得意ではない子どもたちも楽しさを感じられるように・・・これからも研究を続けていこうと考えています。


学校の体育授業では、生徒のレベル差があるため一つの方法だけで全員を上達させることは困難です。

鉄棒の学習に「遊び」という方法を取り入れた針谷先生のアイデアは有効だったわけです、すごい発想ですね!

ちなみに針谷先生は、これら一連の研究で博士号の学位を取得されました。

健康スポーツ学科には他にも面白い先生がたくさんおり、いろんな先生と接することで学生の皆さんも様々な考え方を学ぶことができます。

針谷先生の紹介ページ

2020年5月25日 (月)

【研究紹介】人を貸し出す図書館は社会をつなぎ直せるか?

いきいき放送局へようこそ!

 

健康スポーツ学科では教員免許を取得でき、学生の皆さんが教員採用試験に合格できるよう、多くの先生方がサポートしています。

そのうちの一人、本日は、比較・国際教育学を専門とする佐藤裕紀先生の研究の一部をご紹介いたします。

※比較・国際教育学とは世界各国の教育を比較検討し、日本の教育を良くしようとする学問です。

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近年、SNSで似たような境遇、関心の人々で固まり、同じような意見や情報にばかり触れ、逆に異なるものとは距離をとるといった、社会の分断が進んでいるといわれています。


また、コロナウイルスで多くの人々が自粛や在宅での生活をよぎなくされる中で、医療従事者の方や感染者への心無い言動や、ささいなことでネット上において人を叩くような、とげとげしい風潮も一部にみられます。


ウイルスという目に見えなくて「わかりづらい」ものは、不安や恐れを生みます。そして不安は、時に、自分とは「ちがう」「わからない」他者や集団への攻撃性を生むことがあります。皆さんの学校生活でも思い当たることはありませんか?

 


このような無理解からくる攻撃は、しばしば、障害のある方や人種的にマイノリティ(少数派)とされる人々に対して向けられてきました。でも誰でも環境が変われば、マイノリティになりますし、ある部分や価値観ではマイノリティな面があるものです。


では、どうしたら、多様な背景のある人々が、分断されず、自分も他者も生きやすく過ごせるでしょうか?

 


北欧のデンマーク発祥の取り組みである、生きた人を貸し出す仮想の図書館「ヒューマンライブラリー」は、2000年からこの課題へ挑戦しています


この仮想の図書館では、障がいをもっていたり、人種的なマイノリティであったりすることで人々から近づきにくいと思われたり、偏見を受けやすい立場にある人が、「本」となって30分程度貸し出されます

参加者は、興味のある「本」を借りて、1対1で、あるいは1対数人でその「本」と対話し、聞いてみたいことを聞くことができます。

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参加者と「本」は語り合う中で、互いの中に共通点を見つけたり、時には悩みを語り合ったり、自分の視野を広げたりすることができます。


多様な人々と対話したり、安心して、自分自身の困ったことや悩みも含めた「弱さ」を語り合え、共有できるような場があることで、人は、自分の未来へ前向きな展望をもてるようになっていきます。

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様々な人々がそのように思える場を地域や社会の中でどのように作っていくのか、そのために教育は何ができるのか、私自身はそこに関心があります。

そして、2015年から新潟でもヒューマンライブラリーを学生と一緒に継続して実践しながら考えています。


 

デンマークでのヒューマンライブラリーをはじめとして、北欧発祥の対話の実践について書いた佐藤裕紀先生の研究は最新号である『日本生涯教育学会年報第40号』、『異文化間教育学会紀要51号』に掲載され、共著で本も出ています。

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オリンピック・パラリンピックをはじめスポーツの世界でも「共生」は大きなテーマです。

多様な人々が共生していくためにはどうすればいいのか?そんなことに関心のある人も、是非、健康スポーツ学科で学んでみてはいかがでしょうか?

 

 

佐藤裕紀先生の紹介ページ(クリック)