専門的なお話し Feed

2019年5月20日 (月)

卒業研究の完成に向けて ~健康スポーツ学科4年霜田雄大~

 

 

こんにちは。

健康スポーツ学科4年の霜田雄大です。

今回、私が現在取り組んでいる卒業研究について紹介します。

 

私は市川浩先生のゼミで「ハンドボールのサイドプレーヤーにおける決定率と勝率の関係性」といった内容の卒業研究に取り組んでいます。

 

研究の背景としては、ハンドボールにおいてサイドプレーヤーはボールを回すことよりも受けたボールを確実に得点に繋げる場面が多くなるため、サイドプレーヤーの決定率が勝敗に大きく関わってくるのではないかと考えた次第です。

また、ハンドボールに関する研究が少なかったといった点もこの研究を始めようと考えたきっかけです。

 

研究方法は、ハンドボール部の先生から新潟医療福祉大学の試合映像を頂き、そこから各チームのシュート数・成功率・速攻数・ミス(ターンオーバー数)・ポジション別のシュート成功率をまとめて、そのデータを考察し、結論を出すといったやり方をとっています。

 

まだ研究の途中ではありますが、私が決めた研究内容が卒業研究として不十分となる可能性があるので、本来取りたいデータの他にも様々なデータを取っています。それにより他のチームの戦術や弱点などが見えてくるので、とても面白い研究になっています。

 

市川先生と面談を重ねて12月上旬にこの研究テーマが決定し、4か月が経過しました。

失敗を重ねながら、少しずつではありますが研究を進めることができています。

この研究をなんとか形にできるように、研究の方を進めていきたいと思います。

 

以下、研究中の写真になります。

 

 

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私がハンドボールを始めたきっかけは、大学生活で何か新しいものを始めようと思っていたところでたまたま友人からハンドボールの誘いがあり、始めました。

最初は上手くいきませんでしたが、少しずつできることが増えていき、気が付いたらハンドボールの虜になっていました。

ハンドボールは日本ではメジャースポーツではありませんが、ヨーロッパでは人気のスポーツです。

私とても魅力的なスポーツだと思います。

是非、一度体験してみてはどうでしょうか。

 

 

新潟医療福祉大学ハンドボール部twitter

https://twitter.com/nuhw_hc

 

 

市川浩先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ichikawa.html

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

2019年3月29日 (金)

寺田先生が学会賞を受賞しました!!

 

 

おととい、日本スポーツ運動学会大会に参加した寺田先生からの報告を掲載しました。

その大会で、なんと、寺田先生が日本スポーツ運動学会奨励賞を受賞しました!!

 

 

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写真左:寺田先生

 

 

以下、寺田先生からの感想です。

― ― ― ― ― ― ― ―

今回、奨励賞を受賞することができ、とても嬉しいです。

なぜなら、同じ学問に励んでいる諸先生方に一定の評価をして頂けたからです。

それと同時に、身に余る光栄であるとも感じています。

この学会には、とても素晴らしい先生方がいらっしゃるからです。

 

今回の表彰を機に、より良い論文を書いていかなければならないと改めて思いました。

私にできることは限られていると思いますが、できる限りのことを一生懸命やって行こうと思います。

 

 

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― ― ― ― ― ― ― ―

 

 

 

寺田先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/terada.html

 

 

新潟医療福祉大学 スポーツ教室(子どもの運動能力向上教室担当)

https://www.nuhwsc.com/

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

2019年3月27日 (水)

第32回日本スポーツ運動学会 参加報告

 

 

3月17日(日)~3月18日(月)に、上越教育大学で「第32回日本スポーツ運動学会大会」が開催されました。

 

 

以下、寺田先生からの報告です。

 

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日本スポーツ運動学会は、スポーツ運動に関する理論的、実践的研究ならびにその相互交流を促進することによってスポーツ運動学の発展をはかり、これによってスポーツ実践に資することを目的としています(日本スポーツ運動学会HPより)。

 

簡単にいえば、スポーツ運動学とはスポーツ運動に関わる諸問題を改善、解決を図るための学問であり、学会とはそれを試みる専門家(研究者、指導者、教員など)の集まりということができます。

 

ここに集まる専門家は運動を教えるためにはどのように指導した方が良いのか、運動を覚えるためにはどうすれば良いのかといったことを研究しています。

 

 

そして、この学問は保健体育教員免許状取得のための必修科目にもなっています。

そのため、保健体育の教員免許を取得する学生は必ず受講しなければなりません。

ちなみに、本学科では1年の必修科目、つまり、学科の1年生全員が受講することになっています。

 

 

今大会では学会大会初のワークショップを開催し,なわとびを行いました。

 

まずは、長なわとびを行いました。

 

 

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次に、組なわとびのデモンストレーションを見せてもらい、参加者はそれを参考に実践してみました。

 

 

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小学生の頃に長なわとびをやったことがあるので、長なわとびは難しくはなかったです。

しかし、組なわとびはとても難しく、二人一組でやった際に5回も跳ぶことができませんでした。

頭では理解しているのに、身体が思うように動いてくれないという体験をしました。

スポーツ運動場面ではよくあることですが、久しぶりに自分が体験して学習者の「できない」という悔しさ、もどかしさといった気持ちを改めて感じることができました。

 

 

ワークショップのあと、講義室に移動して基調講演、研究発表を聞きました。

 

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会場の様子

 

 

 

スポーツ運動学の教員は、基本的には各大学に1人しかいません。

本学でもスポーツ運動学を専門とした教員は私だけです。

 

そのため年一回の学会を通して、同じ学問を専門とする諸先生方にお会いし、研究発表を聞き、意見交換をすることはとても有意義な時間となります。

 

諸先生方から刺激を受け、私ももっと頑張らなければと思いました。

 

また、今大会ではワークショップもあり、それを通して運動を覚えることはやっぱり難しいことだなと実感しました。

 

学会で得たことを研究や授業だけではなく、現在運動教室を担当しているので運動教室にも生かしたいと考えています。

 

 

人間の運動は不思議なことばかりです。

身体を動かしたくても動かせない、一生懸命指導しているはずなのに学習者がなかなかうまくならない。

 

そんな人間の運動学習に興味関心がある人は、ぜひ声をかけてください。

「どうすれば動きを覚えられるのか」「どうすれば動きをうまく教えられるのか」といったことを一緒に考えましょう。

 

 

寺田先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/terada.html

 

 

新潟医療福祉大学 スポーツ教室(子どもの運動能力向上教室担当)

https://www.nuhwsc.com/

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

2019年3月15日 (金)

学科セミナー・審査会を終えて ~修士課程2年 中野沙紀さん~

 

今週、今年度修士課程を修了する3人の学生の研究を紹介してきました。

最後は、中野沙紀さんです。

 

― ― ― ― ― ― ― ―

 

こんにちは。

修士課程2年 中野沙紀です。

1月16日の学科セミナーと、1月23日の修士論文審査会についてご報告させていただきます!

 

私の研究内容については以下の通りです ▽

 

テーマ:有酸素性運動が空間記憶トレーニングに与える影響

 

目的:実験1リカンベントエルゴメーターを用いた中等度有酸素性運動によって、AlphaおよびBeta oscillationを増大させることができるか否かを検証すること。

実験2 リカンベントエルゴメーターを用いた事前の中等度有酸素性運動が、空間記憶トレーニングのプレコンディショニングとして有用であるか否かを検証すること。

 

方法:実験1 運動試技とコントロール試技の2試技を実施し、介入前後、10分後、20分後および30分後に脳波の計測を行った。Fp1、Fp2、Fz、Cz、Pz、Ozを測定領域とした。

実験2 運動群、対象群とし、介入後に空間記憶課題10セットをトレーニングとして行い、トレーニング15分後、30分後、45分後、60分後および1日後に再度同課題を行った。実験1、2共に運動は事前に測定したVO 2peak の50%強度で20分間のペダリング運動とした。二次元気分尺度(TDMS)を用いて覚醒度の評価も同時に行った。

 

結果:実験1 Alpha oscillationは、測定した全ての領域で運動後10分まで活動の増大が認められた。Beta oscillationは、CzとPzのみで運動後10分まで活増の増大が認められた。覚醒度は、運動直後および3分後に運動試技で高値を示した。

実験2 空間記憶課題の反応時間は、運動群において、トレーニング1回目と比較して、

トレーニング8回目、9回目、トレーニング15分後、30分後、45分後、60分後、24時間後で有意に短縮した。対象群は、トレーニング1回目と比較して、トレーニング9回目、トレーニング60分後、24時間後で有意に短縮した。

 

結論:事前の中等度有酸素性運動が空間記憶トレーニング効果を促進し、さらにその効果を少なくとも1日後まで維持させることが明らかとなった。

 

…という内容になります!

私が行っている研究は認知症予防を目指しており、これから益々需要が高まる分野でもあります。そのため、より多くの方に、今回の研究を知ってもらい、運動の重要性や有効性を感じていただけたら、と思っています。

 

 

学科セミナーでは、審査会の予演会として研究報告をさせていただきました。

これまで、同じ分野の研究を行っている方々の中では何度も発表させていただいてきましたが、今回は違う分野の方も多い学科の先生方に向けての発表だったため、今までに無い視点からのご質問やご指摘をいただくことができ、貴重な時間となりました。

 

また、学科の先生方には、前回発表した際にもたくさんのアドバイスをいただきましたし、修士論文作成中にも、学内ですれ違う度に「修論どう?」「もう少し頑張ってね!」などとたくさん声をかけていただき、様々な場面で力をもらっていました。支えてくださった先生方の前で研究報告をする機会をいただけたこと、感謝しております。

 

学科セミナーの1週間後に審査会が行われました。この1週間の間にも、何度も練習をし、最後の最後まで修正を重ねて、一番良い発表ができるように準備を進めました。

 

当日は、練習のおかげで落ち着いて発表することができ、来てくださった方々に研究内容をしっかり伝えることができたと思います。

 

その後の質疑応答も、緊張はしましたが、普段の勉強会よりは受け答えがスムーズにできたと思います!

 

(今までは、「論文読んだはずだけど覚えていない…。」「そこまで詳しく読めていなかった…。」「ぼんやり覚えているけど嘘を伝えてはいけないし…。」など、知識不足や準備不足から、うまく言葉にできないことも多々ありました💦)

 

審査会では、今まで以上に準備をしてきたので、最後は自分の考えを伝えることができたと思います。

 

 

論文作成、提出から審査会まで、無事に終えることができました。

間違いなく、1人ではここまでやりきれなかったので、支えてくださった皆様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。

 

 これから、もう少し論文を修正したり、投稿の準備をしたりと、作業は残っているので、最後までしっかりと頑張りたいと思います!

(2019年1月25日)

 

 

以下、修士論文審査会前に行われた1月の研究セミナーの様子です。

 

 

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中野沙紀さん

 

 

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セミナー会場の様子

 

 

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質問をする小野まどか先生

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ono.html

 

 

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質問をする佐藤晶子先生

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sato_a.html

 

 

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質問をする越中敬一先生

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/koshinaka.html

 

 

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質問をする馬場康博先生

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/baba.html

 

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大学院は「研究」をする場所です。

「研究ってなんか難しそう」って思う人もいるかもしれませんね。

 

でも、みなさんは普段何らかの疑問をもっていませんか?

 

たとえば、「どうすれば速く走れるようになるの?」「運動をした後にはどんな食事がいいの?」といった疑問をもったことはありませんか?

 

まさに、そんな小さな、そして身近にある疑問を改善、解決しようとする試みが「研究」です。

 

もちろん、簡単に改善、解決することはできません。

「研究」と向き合い、じっくり時間をかけて考え、論文としてまとめることは楽(ラク)なことではありません。

でも、自分で抱いた身近な疑問を解決することは、意外と「楽しい」ものです。

 

今年度修了する3人は、それぞれ「研究」と向き合ってきたはずです。

その過程で、楽しいこと、辛いことなど、いろいろあったと思います。

しかし、その過程を経たことは専門性をより深め、替え難い経験を得たはずです。

 

これから3人は「修士号」をもった人として、つまりより専門性のある人材として社会で活躍してくれるはずです。

 

今後の彼らの活躍がとても楽しみです。

 

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

2019年3月13日 (水)

学科セミナーの研究報告と修論審査会を終えて ~修士課程2年 佐々木悠介君~

 

 

おとといから、今年度大学院修士課程を修了する3人の学生の研究を紹介しています。

今日は、佐々木悠介君の内容です。

 

― ― ― ― ― ― ― ―

 

今回、1月16日の学科セミナーにて修士論文の内容を発表する機会を頂きました。

発表させていただいた内容は「跳躍動作の筋シナジーの抽出と技能評価への応用可能性」です。

 

筋シナジーについては当ブログ「体力医学会参加報告」に記載しているのでそちらもご参照ください(リンク→http://nuhw.blog-niigata.net/hs/cat6842079/?p=2)。

 

今回の報告では、中間発表時点から対象者数を増やし、個人個人から得られた筋シナジーから垂直跳び、立ち幅跳びの種目特異的な筋シナジーの抽出を行いました。

その結果、垂直跳びからは2種類の筋シナジー、立ち幅跳びからは3種類の筋シナジーが抽出されました。

また筋シナジーを用いて、垂直跳びや立ち幅跳びの技能評価が可能を検討したところ、筋シナジーに対する各筋の貢献度や、筋シナジーの組み合わせによってパフォーマンスが異なり、筋シナジーを用いた技能評価が可能である可能性が示唆されました。

跳躍動作の筋シナジーについては報告されていなく、本研究の結果は新規性が高いと考えています。

また筋シナジーを応用した技能評価の方法を、より詳細に検証することができれば、競技レベルの向上につながる新たな知見を得ることができると考えられます。

 

筋シナジーについての研究は、分析やデータの解釈が難しく、修士論文として完成させるまで時間がかかりましたが、その分充実した時間だったと思います。

 

 

そして、1月23日には修士論文の審査会が行われました。

 

審査会を終え、これまで尽力したことに対する達成感がある一方、

説明がうまくできなかったなど反省点もあります。

 

質疑応答では、副査の先生をはじめ、フロアの先生方から貴重な意見をもらうことができ、筋シナジーの研究の面白さを改めて感じることができました。

 

これからの修士課程修了までの期間は、審査会でご意見いただいた内容を検討し、修士論文をより良いものへできるよう努力したいと思います。

 

最後になりますが、修士論文作成にあたりご協力いただいた先生方や学生の皆様へ、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

以下、写真は修士論文審査会前の1月に行われた研究セミナーのものです。

先生方からの質問にも物怖じせずにしっかりと答えていた姿はとても立派でした。

 

 

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佐々木悠介君(修士課程2年)

 

 

 

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質問をする小野まどか先生

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ono.html

 

 

 

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質問をする西原康行先生

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/nishihara.html

 

 

新潟医療福祉大学 大学院修士課程 健康科学専攻 健康スポーツ学分野

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

 

2019年3月11日 (月)

学科セミナー・審査会を終えて~修士課程2年 石田航君~

 

 

今週、今年度大学院修士課程を修了する3人の学生の記事をお届けします。

 

1人目は石田航君(指導教員:西原康行先生)。

2人目は佐々木悠介君(指導教員:佐藤大輔先生)。

3人目は中野沙紀さん(指導教員:佐藤大輔先生)。

 

彼らはみな、健康スポーツ学科から本学大学院修士課程へしました。

修士課程は2年です。

 

修士課程の学生は、2年の間に「研究」を行い、それを「論文」としてまとめます。

今週、彼らの「修士論文」の内容をご紹介します。

 

彼らが大学院に入学を、どんな研究を行っていたのかを少しでも多くの人に知っていただけたら幸いです。

 

 

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こんにちは。

修士課程2年 石田航です。

1月29日の修士論文審査会についてご報告させていただきます。

 

私の研究内容については以下の通りです ▽

 

【テーマ】

VR技術を用いた大学野球部員の学びに関する研究

 

【目的】

本研究の目的は、オープン戦の自チームの攻撃のみの指導者の語りが入ったVR視界動画を用いて大学野球部員の学びを促すことができるか否かを検証し、監督と関わりが少ない選手が野球を学べる環境を作る一助を得ること。

 

【方法】

前提として指導者のVR視界動画の作成し、その動画に対しての選手の指導者に対する理解度調査を行った。

その後、指導者のVR視界動画を野球部員である2名に視聴させることにより、選手の語りの変化を明らかにした。

 

【結果】

リーグ戦未経験群はリーグ戦経験群に比して、指導者への理解度が全体的に低かった。

しかし、リーグ戦経験群であっても、指導者の語りを(理解している)と回答した項目すべてにおいて、割合が50%以下であった。大学野球の部員数はここ数年増加の一途をたどっている。

こうした中、現在大人数で活動する大学野球部のコーチング環境は、全ての部員について指導者理解という点において課題を抱えていることが示唆された。

また、本研究の指導者のVR視界動画を視聴するといったやりとりを、公式戦でベンチ入りしている1軍選手は試合前、試合中、試合後のミーティングを通して体験することができる。

しかし、公式戦にベンチ入りできず、それらのアドバイスを直接聞くことができない2軍選手にとっては、それがかなわない。

大所帯で活動する野球部において、VR視界動画を用いて(ベンチ入りの疑似体験)を繰り返し行なっていくことで指導者の采配を理解し、その積み重ねが野球観の醸成につながることが期待される。

今後の課題として、指導者がどこを観ているのかをより詳細に検討できる工夫をしていきたい。

(視界)ではなく(視点)を特定することで、より高次の野球観の醸成につなげていけると考える。

また、本研究は1試合のデータを、数少ない被験者で分析した結果である。

今後は、試合の状況や対戦相手、天候、試合の時期などを様々に変え、多種多様なVR視界動画を作成しながら、指導者から多くの状況認知を引き出してデータを収集していきたい。

それらを実現した上で、本研究で作成したVR視界動画を通して、選手および学生コーチが(1軍戦ベンチ入り)の疑似体験を重ね、彼らのプレーや野球観がどのように変化していくのかを検討していきたい。

あわせて指導者の指導技術・采配技術を科学的かつ効率的に伝承する指導者育成システムとしての有用性も検討していきたい。

 

という内容になります。

 

審査会は今までにない緊張感の中でとても、貴重な経験をさせて頂きました。

この経験を次のステージで生かせるよう努力していきたいと思います。

また、修士論文を作成するにあたり多くの先生方にご教授頂きました。

この場をお借りして心より御礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

2019年2月22日 (金)

論文が掲載されるまで ~博士課程2年生 山﨑雄大君~

 

こんにちは。

 

大学院博士課程の山﨑雄大です。

 

昨年12月、電子ジャーナル「PLOS ONE」に投稿していた論文が掲載されました。

この論文は、卒業研究で行っていた実験の一部を継続し、まとめたものになります。しかし、僕は現在博士課程ですので卒業研究を行ったのは既に3年? 4年? 前になります。

 

では、なぜ論文になるまで時間がかかってしまったのでしょうか?

 

 

論文掲載に至るまでの経緯と感想を、自分の反省や今後への戒めも兼ねてご紹介したいと思います。

 

 

そもそも、論文が学術雑誌に掲載されるまでには、いくつかの行程があります。

 

①データをとる、まとめる

②論文を書く

③学術雑誌に投稿する

④編集者がチェック → 掲載不可。残念!③に戻る

⑤査読者がチェック → 掲載不可。残念!③に戻る

↓       ↑

↓ → ⑥修正の指示 → 掲載不可。残念!③に戻る

↓   

⑦掲載

 

おおまかにはこんな感じです。

 

掲載不可の場合は、別の学術雑誌に投稿します。⑥は、実験を追加したり、被験者数を増やしたりという大幅な修正を要求されることもありますし、文字の修正などの細かい修正のみの場合もあります。

今回苦労したのは、これらの行程ほぼ全部です。

 

まず、「論文を書く」ことに時間がかかりました。

初めて書く学術論文だったのに加え、英語で書かなければいけなかったため非常に苦労しました。

英語で論文を書いた後には、文法や表現に誤りがないかをチェックするためにネイティブチェックというものを行います。

時間と労力をかけて書き上げた論文が、赤字でびっしり直されて帰ってきたときは、正直萎えました。

 

論文を整えた後は、いよいよ学術雑誌に投稿します (2016年の夏ぐらいです)。

 

そして、、、

 

 

3日後にメールが返ってきました。

「この論文はうちの学術誌では掲載できない」の文章とともに。

 

愕然としました。

 

しかも、これが2、3回続きました。

こうなると、もうメンタルはズタボロです。

 

そんなこんなで、PLOS ONEに投稿しました。

この時点で2017年9月でしたので、すでに初投稿から1年が経っています。

 

 

そこから9か月の空白の時間の始まりです。

査読者にも回らず、ただただ時間が過ぎていくだけ。

 

やっと査読者のチェックが終わったかと思えば追加実験や統計解析の指示が盛りだくさん。

最終的には被験者数を倍以上にしました。

 

そして、なんとか12月にアクセプトまでこぎつけ、大晦日にジャーナルのホームページ上に掲載されたのです。

 

ここまでが論文掲載に至るまでの経緯でした。

 

ここから少し反省します。主な反省点は2つです。

 

1つは英語力のなさです。

海外雑誌に投稿する際には、論文執筆はもちろんですが、投稿規定も、投稿するためのホームページもすべて英語で書いてあります。

また、編集者や査読者とのやりとりも英語で行います。

ですので、そもそも書いてあることを「理解する」ということに時間を費やしてしまい、全体的な作業のスピードが遅かったことが反省点です。

 

もう1つは実験方法の構築の甘さです。

特に、被験者数は足りているのか、統計解析のかけ方は妥当か、など多くのことを査読者から指摘されました。

スタートが卒論の実験だったので仕方ない点はありますが、今後は査読者から指摘をされないような方法を設定しておく必要があると感じました。

 

最後に論文執筆に重要だと思ったことを2点あげます。

 

それは、「スピード感」と「メンタルの強さ」です。

 

査読者に指摘された点を修正するのは、正直しんどいです。

しかし、それを後回しにしてしまうと自分の首を絞めてしまい、後々余計にしんどくなってしまいます。

自分の中で期限を設けて素早く作業をすることが重要だと感じました。

また、メンタルの強さはなによりも大切だと感じました。

投稿中は編集者や査読者から様々な指摘を受けます。

時には、単なる批判ではないかと感じることさえあります。

しかし、それにいちいち落ち込んでいたら心がボロボロになります。

 

これらは、日常生活でも重要なことのような気がします。

 

今後も研究を重ね、論文執筆などの形で世の中に研究成果を還元できるように努めていきたいと思います。

 

長くなりましたが、以上です。

読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

新潟医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 博士後期課程

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/doctor/major.html

 

 

新潟医療福祉大学大学院 医療福祉研究科 健康科学専攻 健康スポーツ学分野

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

2019年2月13日 (水)

健康運動指導士・健康運動実践指導者の受験

いきいき放送局へようこそ!

健康スポーツ学科では、様々な資格取得・受験資格取得が可能です。

取得可能な資格・受験資格 ⇒ クリック

本日は、その内の健康運動指導士・健康運動実践指導者についてご紹介します。

 

健康運動指導士(健康・体力づくり事業財団のHP

個々人の心身の状態に応じた、安全で効果的な運動を習慣化するための運動プログラムの作成および指導を担う者

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<五十嵐小雪さん> 2018年度健康運動指導士試験合格

 

健康運動実践指導者(健康・体力づくり事業財団のHP

自ら見本を示せる実技能力を有し、個人および集団に対する運動指導技術に長けた者

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<真庭純花さん> 2017年度健康運動実践指導者試験合格

 

資格取得者の主な就職先としては、フィットネスクラブや診療所・病院だけでなく、近年着目されているメディカルフィットネスクラブなどがあります。

通常これらの資格を取得するには都市部で開催される講習をいくつか受ける必要があり、そのための時間と経費が負担となります。

健康スポーツ学科は養成校として健康・体力づくり事業財団から認定されているため、指定された科目単位を取得すれば受験資格が得られます。

そのための対策講座も充実しており、近年の合格率も高い水準で推移しています。

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<健康運動実践指導者 実技試験対策の様子> 

 

さらに本学科の特徴として、資格取得の過程で学んできた知識を、大学院でさらに深い学びに発展させることも可能です。

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<中野沙紀さん> 2016年度健康運動指導士試験合格

 

中野さんは大学院へ進学し、メディカルフィットネスの発展を目指して、どうして運動が体に良いのか、その理由について脳科学の観点で研究しています。

中野さんの記事 ⇒ 大学院生の声 体力医学会参加報告

運動指導できるだけでなく、そこに科学の観点を取り入れた指導者となり、さらなる強みを持つことができます。

 

このように健康スポーツ学科では、資格取得後にも学び・成長の場所があり、様々な経験やスキルを身に付けることが出来ます。

2019年1月21日 (月)

私立大学研究ブランディング事業 「リハビリテーション科学とスポーツ科学の融合による先端研究拠点」

 

「私立大学研究ブランディング事業」とは、学長のリーダーシップの下、優先課題として全学的な独自色を大きく打ち出す研究に取り組む私立大学等に対し、経常費・設備費・施設費を一体として重点的に支援する研究助成事業です。

 

本学は、平成29年度~33年度の5年間、「リハビリテーション科学とスポーツ科学の融合による先端研究拠点」の設立を目標に研究を推進することで、大学のブランド化を目指しています。

 


このプロジェクトは、リハビリテーション科学とスポーツ科学の融合による“アジアに秀でる先端的研究拠点”を形成し、優れたQOLサポーターを育成・輩出するとともに、地域住民からアスリートまで全ての人が健康でスポーツを楽しみ、幸せな生涯を過ごす新潟県(Sports & Health for All in Niigata)を創出するためのプロジェクトです。

 

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具体的には、①リハビリテーション科学とスポーツ科学に関する基礎的研究で得られた知見を、②アスリート育成やスポーツ傷害の予防に関する実践的研究や実際の人材育成に応用することで、③子ども、高齢者および障がい者を含むすべての人が安全で楽しいスポーツライフを送れるよう、支援していきます。

 

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「リハビリテーション科学とスポーツ科学の融合による先端研究拠点」特設サイト

https://www.nuhw.ac.jp/shain/

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

2019年1月15日 (火)

2018年度 合同卒業論文発表会

 

 

卒論の提出後の昨年12月下旬に、越中敬一先生、池田祐介先生、山代幸哉先生、市川浩先生のゼミで合同卒業論文発表会を行いました。

 

 

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会場の様子

 

 

会に先立ち、市川先生と池田先生からお言葉を頂きました。

 

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市川浩先生

プロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ichikawa.html

 

 

 

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池田祐介先生

プロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ikeda.html

 

 

 

先生方のあいさつの後、学生に司会進行がバトンタッチされました。

 

 

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ここでは、発表会の一部を紹介します。

 

 

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高山雅弘君(池田ゼミ)

題目:陸上長距離における有酸素能力とスプリント能力の関係

 

 

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新澤梨乃さん(山代ゼミ)

題目:KTテープがスプリントおよび立ち幅跳びのパフォーマンスに及ぼす影響

 

 

7

古閑歩実さん(越中ゼミ)

題目:卵蛋白質摂取による骨格筋のインスリン作用と肝臓の中性脂肪への影響

 

 

8

福島匠佑君(市川ゼミ)

題目:大学陸上競技選手を対象とした試合期の足部形状の変化

 

 

 

フロアの学生や先生からも質問が出ました。

 

 

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そして、今年度の発表会では、横川康佑君が最優秀賞(越中ゼミ)、若澤新也君(山代ゼミ)と菊地健太君(池田ゼミ)が優秀賞を受賞しました。

 

 

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横川康佑君

題目:β-HMBが骨格筋に対して直接的に抗萎縮作用を惹起しているか?

 

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若澤新也君

題目:大腰筋トレーニングが陸上競技長距離走のパフォーマンスに及ぼす影響

 

 

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菊地健太君

題目:ドルフィンキックと陸上での模擬動作のうねりの関係

 

 

全体での発表会後に、3人は越中先生から表彰状をもらいました。

 

 

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左から若澤君、横川君、菊地君

 

 

 

最後に、ゼミごとで集合写真を撮りました。

ただ、市川ゼミは解散が早くて撮りそびれました・・・。

 

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越中ゼミ

 

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池田ゼミ

 

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山代ゼミ

山代先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/yamashiro.html

 

 

 

一日がかりで行われた合同での卒業論文発表会は、とても有意義な時間となりました。

 

 

学生にとって、多くの人の前でマイクを持って発表をする機会はそう多くはありません。

このような機会に、自身の研究を堂々と発表し、質問に丁寧に受け答えをしていた姿は立派でした。

 

卒業研究を始めてから、その成果を発表するまでの過程は社会に出てからもきっと役立つはずです。

 

卒業後、何かの問題に出くわした際には、ぜひ、卒論発表会までの一連の過程を思い出し、どのように問題を解決してきたのかを振り返ってみてください。

 

また、今回発表した学生の中には大学院に進学する学生も多数います。

大学院では、卒業論文よりももっと細かく、そして丁寧に研究を進めて修士論文を書き上げることになります。

あと2年もの間、「研究」に時間を費やせる喜びを感じて、修士論文へと取り組んでもらいたいと思います。

 

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/