2月の研究セミナー報告
いきいき放送局へようこそ!
本日は、健康スポーツ学科の教員が行っている、
研究セミナー(2月)の内容について報告致します。
1人目の演者は鵜瀬先生でした。
鵜瀬先生は野球部でコーチをされていることから、
野球指導に役立つ研究をされています。
タイトルは「指導言語に関する一考察~野球の指導言語からの検討~」で、
内容は下記に示します。
目的:「引き付けて打て」という指導言語が打撃パフォーマンスに与える影響と、
その指導が有用である選手の特徴を明らかにした。
また、その指導言語の分類について検討した。
方法:高校野球選手10名に「普段通りの打撃」と、
「引き付けて打つ打撃」を行わせ、高速度カメラで撮影した。
結果・考察:toe offからtoe on局面において肩の角度を維持したまま、
腰を正の方向に回転させる選手の打撃の正確性が向上した。
それらの選手は一般的な解釈に反し、指導後もインパクトの位置を
捕手寄りにしていなかった。
結論:「引き付けて打て」という指導言語は、打撃の正確性を向上させる
可能性がある。また、その分類については「客観的事実をそのまま
言葉にするもの」ではなく「イメージしやすい表現を用いて競技者の
主観に変化を生じさせるもの」だと考えられる。
鵜瀬先生の研究からは、対象とする選手の特性に応じて
指導言語を選ぶことの重要性を知ることができました。
健康スポーツ学科ではスポーツ科学と現場をつなぐ研究を、
これからも推進していきます!