日本体育学会 口頭発表(保健領域)&企画シンポジウム ~杉崎弘周先生~
先週から2週にわけて、徳島県で開催された日本体育学会において、発表を行った健康スポーツ学科の先生方の内容を紹介しました。
今週、杉崎弘周先生と石田航君(修士課程2年)、本間翔太郎君(修士課程2年)の発表を紹介します。
まずは杉崎先生の発表内容です。
杉崎先生は口頭発表とパネルディスカッションでシンポジストを務めたため、2つの発表に関して報告してもらいました。
以下、杉崎先生の報告です。
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【一般研究発表(口頭発表)】
「教育実習生の保健授業の担当状況」という演題で発表しました。
小規模調査の結果、教育実習において保健を担当した割合は、高等学校が約8割、中学校が3割弱となっていて、中学校では、教育実習期間と指導計画上の保健の実施時期が一致しなかったことなどが要因として考えられ、中学校では道徳を担当している場合もみられました。
発表後にフロアからは、担当教員や実習校、受け入れ自治体による差異などについての質問、長年教育実習に関わってきた先生からの実情や課題などがコメントとして寄せられました。
次の研究につながる有意義なディスカッションでした。
杉崎弘周先生
【パネルディスカッション】
テーマ:
若手研究者が体育学の学びとキャリアパスを考える-私が研究の道へ進んだ理由-
私は若手研究者委員会の企画によるパネルディスカッションにパネリストとして参加しました。
パネリストとスタッフがお揃いのTシャツを身に着け、阿波踊りの音楽を流して会場を盛り上げたり、事前に受け付けた質問や意見がスクリーンで紹介され続けたりするなどの工夫がありました。
そんな中で、研究のこと、キャリアのこと、体育学会のことなどが熱く語られました。
会自体の仕掛けに加え、司会とパネリストの先生の話が非常におもしろく、フロアからもベテランと若手の先生が質問されていて楽しいシンポジウムでした。
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杉崎先生の専門は学校保健、保健科教育です。
今回の一般発表では、教育実習生が実習先で保健の授業をどの程度担当しているかに関する調査でした。
本学にも、保健体育の先生を目指す学生がいます。
ただ、保健体育の先生は、当然のことながら、「保健」も教えなければなりません。
以前、「【授業風景】体育科教育法Ⅱ」(クリック)のなかで、本学科における保健に関する授業の一端を紹介しました。
保健では健康や病気の予防などについて学びます。
このことを踏まえると、保健体育では「保健」と「体育」を通して、スポーツ、運動、健康について学ぶことになります。
これは、健康スポーツ学科の特色でもあり、健康スポーツ学科には「健康」「スポーツ」「運動」「教育」に関する専門家がいます。
保健体育の先生を目指す学生は教育を専門とするゼミに所属することが多いです。
しかし、「保健」という観点から学校教育について考え、学び、実践的指導能力を身につけて教員になるのもとても有意義なことだと思います。
なぜなら、「保健」が必要になるから、というだけではなく、多様な視点を身につけられる可能性があるからです。
教員は「教育」についての知識、技能を身につける必要があります。
ただ、仮にあなたが教員になった場合、そこであなたが教える小学生や中学生、高校生は、全員が教員になるわけではありません。
だから、教育に関して深く学ぶだけではなく、大学生の頃から多様な経験をして、いろんな視点を身につけることによって教壇に立った時の「引き出し」が増えるのではないでしょうか。
その一つとして「保健」という観点から学校教育について学び、考えるのもいいのではないでしょうか?
また、新潟医療福祉大学には「教職支援センター」と呼ばれる組織があり、そこに在籍する教育の専門家が、「本気で」教員を目指すあなたを全力でサポートしてくれます。
健康スポーツ学科ならば、「研究」も「教員を目指す」ことも両立させることができます。
もちろん、その場合、「あなたの本気度」が大きく関係しています。
大学生活を、次のステージに備えた充実した場にしたいのであれば、一緒に学びましょう!!
杉崎弘周先生のプロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sugisaki.html
健康スポーツ学科
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/
「教師」への道を切り開くためには?
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