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2016年5月21日 (土)

吃音のプロフェッショナル 言語聴覚士 渡辺時生先生

こんにちは、STkouhouです。

月9ドラマ、ラヴソング、見てくれていますか?
今日は、吃音について渡辺時生先生にいろいろと教えてもらいましょう。

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Q1.  吃音とはどういう言語障害なのですか

渡辺  たとえばカラスを「カ・カ・カラス」と繰り返したり、「カーラス」と伸ばしたり、「・・・(カ)ラス」と詰まったり、様々な発話症状があります。重くなると発話以外の心理的な問題に発展することもあります。

 

Q2.  吃音の言語訓練にはどのような訓練があるのですか

渡辺  親子関係を中心とした心理・言語的な環境の調整、遊戯療法、発話技術の習得や心理的療法の導入など、年齢や困りごとの状態に合わせてオーダーメイドの訓練や支援を多面的に検討します。

 

Q3.  吃音の方と接するときに、渡辺先生が気を配っていることはなんですか。

渡辺   吃音をどう考えるかは、極端にいうと「どのように生きるか」を考えることに繋がります。人生観は様々あって良いと思います。吃音の有無や軽重にとらわれすぎず、QOL(Quality Of Life:生活の質、人生の質)を豊かなものにすることを目指して、吃音を持つ方々を日々サポートしています。そのために、必要に応じて学科内の臨床心理士と連携を図りながら進めています。

 

Q4.  新潟医療福祉大学言語聴覚学科では、吃音はどのように学ぶのですか。

渡辺  授業では、15コマを使い基本的な吃音の知識や評価・訓練法を学びます。また、希望学生は、本学の言語発達支援センターの臨床場面見学や主体的参加も可能です。特に、幼児吃音への治療効果が高いと認められているシドニー大学が開発したLidcombe Program(リッカムプログラム)を積極的に導入しており、先進的・実践的な治療法を学ぶことができるのも大きな特徴の一つです。

リッカムプログラムの過去記事はこちら→http://nuhw.blog-niigata.net/st/2015/04/29/?ref=calendar



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吃音に関する書籍もご紹介いただきました。
『吃音の基礎と臨床』は、ドラマ「ラヴソング」の中で福山雅治さんが手にしていた本です。



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言語発達支援センターでは、学生と協力しながら子どもから大人まで、吃音の治療・支援を進めています。

渡辺先生のテレビ取材の様子はこちら→http://nuhw.blog-niigata.net/st/2014/05/25/?ref=calendar



また渡辺先生は、学生の育成だけでなく、言語聴覚士の全国組織「日本言語聴覚士協会」の理事も務めているすごい先生なのです。

明日の5月22日のブログでは、渡辺先生と連携して吃音の方を支援している、臨床心理士の石本豪先生をご紹介します。お楽しみに!




日本言語聴覚士協会HPはこちら→https://www.jaslht.or.jp/whatst_n.html

 

 

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