疾病や障害のお話 Feed

2020年7月 5日 (日)

本学の新しいサイト『研究力』をご紹介します その2

こんにちは。STkouhouです。

 

本学の新しいサイト『研究力』は、本学の研究活動や研究成果の情報を発信します。

研究力のサイトはこちら 

 

本学科の研究活動に関する記事が、最近2つ加わりましたのでご紹介します。

1つ目はこちら

 

今回は2つ目、田村俊暁助教の研究です。

  

田村先生の紹介はこちら

研究力サイト中の田村先生の記事はこちら 

 

田村先生の今回の研究は、言語障害の一つ、構音障害(発音の障害)に関するものです。

田村先生は、本学科佐藤克郎教授とともに、

舌の運動機能を数値化する新しい解析方法を開発されました!

 

佐藤先生の紹介はこちら 

 

田村先生からのコメントです。

 


 

最近、舌を口蓋(口の天井)に押し付けた時の最大筋力(舌圧)が飲み込みに重要であることがわかってきています。

しかし同じ部位を使っているにも関わらず、発音能力と舌圧とはあまり関係がないこともわかっています。

舌は発音するときに重要な器官であり、リハビリをするときも基本的な機能を把握するのは大変重要です。


私たちの研究グループでは、従来の最大筋力の測定から視点を変えて、舌圧を計測した時の速度に着目して波形解析を行ったところ、発音能力と関係があることがわかりました。

 

舌圧測定器(舌圧を測定する機器)

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舌圧測定器の解析画像 

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この成果は、日本言語聴覚士協会が発行している学術雑誌「言語聴覚研究」に掲載していただきました。

この研究は、まだ若年の健康な人を対象にしているので、まだまだ実際の神経や筋の病気で発音が悪くなった方のリハビリテーションへの応用までには課題がたくさんあります。

今回得られた成果をもとに発音能力に関する理解が深まることで、今後新たな治療方法の開発に将来結び付く可能性を秘めています。

 

この研究のポイントは次の2点です。

 
1. 舌圧計の新しい時系列データ解析法を開発したこと
2. 舌圧を発揮するスピードが速いと発音の正確性も高いことを発見したこと

 

佐藤先生と田村先生

田村先生は本学大学院で、佐藤先生の指導のもとに研究されています。

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田村先生、コメントをいただきましてありがとうございました!

構音障害を持つ患者さんは非常に多いのですが、

障害の評価やリハビリテーション方法は、まだ十分解明されていません。

構音障害に関心がある方はぜひ、本学科への進学をご検討ください!

 

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言語聴覚学科の紹介はこちら

2020年6月26日 (金)

レビー小体型認知症を患者さんの視点から知る ー本の紹介『誤作動する脳』

こんにちは。STkouhouです。

 

本学科の動向をお伝えしている本ブログですが、

今回は趣向を変えて、本の紹介をします。

 

紹介する本は、樋口直美著『誤作動する脳』(医学書院)

レビー小体型認知症の症状を、患者さんの視点から詳細に描いています。

 

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レビー小体型認知症とは認知症疾患の一つで、

幻視や認知機能の変動、パーキンソン症候を特徴とします。

 

本学科の学生が目指す言語聴覚士は、

臨床の現場でレビー小体型認知症の方の評価や支援に携わる場合があります。

 

レビー小体型認知症の症状は、たくさんの本や論文に記載されていますので、

容易に調べることができます。

しかしその多くは、医療者側の視点で記載されているため、

患者さんが実際に症状を呈している最中、どのように感じているのか?

という点はつかみにくいものです。

 

この本は患者さんの視点から、

症状を呈している時に実際にどのような感じ方をしているか、

詳しく、時に生々しいほどに描写されています。

著者の樋口氏は、幻視を見てしまう状況を「脳が誤作動した」と表現しています。

樋口氏の文章では、確かに細部までみえるようなくっきりとした幻視を見ても、

それがずっと持続するわけでなく、ふっと消えてしまうと語っています。

まさに誤作動と表現するのがふさわしい現象です。

 

言語聴覚士が関わる場面では、患者さんの認知機能を評価することがあります。

認知機能を評価する場合は、こちらの指示通りに字や絵を書いてもらったり、

いくつかの言葉をおぼえてもらったりと、

見方によっては患者さんを試すようなことを要求します。

そのため評価を行う前には、患者さんの信頼を十分得ていることが必要になります。

 

患者さんの信頼を得るためには、

まずは患者さんの気持ちによりそうことが求められます。

この本は、患者さんの心情を理解するのに、非常に参考になる一冊です。

 

樋口氏は、以前にもご自身の疾患について本を出されてます。

『私の脳で起こったこと レビー小体型認知症からの復活』(ブックマン社)

こちらは日記形式で、ご自身の症状について語られています。

2冊合わせてお読みいただくと、この疾患への理解がより深まると思います。

 

本学科には、レビー小体型認知症に関する研究を行っている教員が複数在籍します。

 

今村徹教授 

今村先生の紹介はこちら

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大石如香准教授

大石先生の紹介はこちら

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内山信講師

内山先生の紹介はこちら

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レビー小体型認知症に関心のある方はぜひ、

ぜひ本学への進学をご検討ください!!

 

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本学の新しいサイト『研究力』をご紹介します その1

こんにちは。STkouhouです。

 

この度、本学の新しいサイト『研究力』がオープンしました。

研究力のサイトはこちら 

 

このサイトでは、本学の研究活動や研究成果の情報を発信します。

教員や大学院生の研究成果の発表が主ですが、時には学部生の研究成果が記事になることもあります!

 

最近このサイトに、本学科から2つの記事が加わりましたので、2回のブログ記事に渡ってご紹介します。

 

今回は1つ目、伊藤さゆり助教の研究です。

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伊藤先生の紹介はこちら

研究力サイト中の伊藤先生の記事はこちら 

 

伊藤先生は今回の研究で、認知症疾患の一つであるアルツハイマー病の患者さんに対して広く用い

られている検査である、ADAS-Jcogについて検討しています。

伊藤先生からのコメントです。

 


 

アルツハイマー病になると、記憶力の低下だけでなく、注意力の障害や、視覚面の障害など、

様々な認知機能障害を呈します。

その結果、一つの目的に向かって複数の物品を操作できなくなる行為の症状を呈することがありま

す。

一つの目的に向かって複数の物品を操作するとは、

具体的には急須や茶筒、湯飲みなどを用いてお茶を入れる、

マッチや燭台を用いてろうそくに火をつける、といった場合を指します。

 

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ADAS-Jcogにも、手紙を使って行為の症状をみる検査項目が含まれています。

しかしどのような認知機能障害が影響して行為の症状が生じたかは、

検査の点数に反映されない内容となっていました。

そこで今回、行為の症状をみる検査項目に対し、どのような誤り方をしたのかという観点から、

質的に評価しました。

 

その結果、認知症になる前の段階の方と、アルツハイマー病と診断された人との間で、

誤り方に質的な違いがあることがわかりました。

認知症になる前の段階の人では、主に注意の障害によって複数の物品の操作が難しくなっていたの

です。その場合患者さんは、途中で行為の目的(手紙を作る)を忘れてしまっていました。

 

一方で、アルツハイマー病になると、注意の障害だけでなく、失行や視空間認知障害など多彩な認

知機能障害が影響して、物品の操作が難しくなっていることが明らかになりました。

その場合患者さんは、手紙を作る手順を間違えたり、切手を適切な場所に貼れなくなったりして

いました。

また、アルツハイマー病の人の中でも、軽度の人と中等度の人との間で、誤り方に質的な違いがあ

ることがわかりました。

 

今回の研究をまとめた論文は、2019年に日本神経学会の公式英文誌Neurology and Clinical

Neuroscienceに掲載していただきました。

おかげさまでこの論文は、オンライン掲載から12カ月の間に最も多くダウンロードされた論文の

1つとして、投稿先のTOP DOWNLOADED PAPER 2018-2019となりました。

 

ADAS-Jcogは広く使用されていますが、検査の点数だけで患者さんの状態を評価するのは難しい

と感じていました。

今回の論文が多くダウンロードしていただけたのは、同じように患者さんの評価に悩む臨床家の方

が多かったためではないかと思います。

これからも多くの臨床家の方々に有益となる研究をしていきたいと思います。

 


 

伊藤先生、コメントをいただきましてありがとうございました!

認知症というと、いわゆる『もの忘れ』、記憶の障害が有名ですが、

このような行為の障害も含め、多彩な症状を呈するのですね。

認知症の症状を幅広く学びたい方はぜひ、本学科への進学をご検討ください!

 

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2020年6月18日 (木)

今年度の未来研究ガイドをご紹介します!

こんにちは。STkouhouです。

 

本学では、毎年、「未来研究ガイド」というサイトを開設し、

各学科の教員の研究内容について紹介しています。

 

先日、今年度のサイトが完成しました! 

今年度は本学科から、田村俊暁助教の研究がピックアップされています!!

 

2020年度の未来研究ガイドはこちら

 

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未来研究ガイドの田村先生の紹介はこちら

 

本学科ホームページの田村先生の紹介はこちら

 

田村先生は、神経や筋の異常で起きる、発話の障害の研究をしています。

田村先生の研究は、発話の障害を音響分析と言う手法で視覚的に明らかにし、

今後のリハビリテーションへ活用していくことを目指しています。

 

田村先生はご自身の研究について、以前のブログでお話していただいています。

より詳しくお知りになりたい方は、こちらもぜひお読みください。 

 

過去の未来研究ガイドのサイトも見ることができます。

こちらもあわせてご覧ください!

 

2019年度の未来研究ガイドはこちら

石本豪講師の研究がピックアップされています。

本学科ホームページの石本先生の紹介はこちら

 

2018年度の未来研究ガイドはこちら

内山信講師の研究がピックアップされています。

本学科ホームページの内山先生の紹介はこちら

 

2017年度の未来研究ガイドはこちら

大石如香准教授の研究がピックアップされています。

本学科ホームページの大石先生の紹介はこちら

 

本学科では、言語聴覚士に必要な科目を修めるだけでなく、

自分が関心のある領域やテーマについて、卒業研究にまとめることも重要視しています。

最近は大学によっては卒業研究は必須でない場合もありますが、

本学では卒業研究提出は必須であり、提出後は学会形式で卒業研究発表会も開催しています。

 

過去の卒業研究発表会の様子
(昨年度の発表会はコロナ対策のため、残念ながら中止となりました)

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卒業研究をまとめるには、研究を指導する教員の存在が重要となります!

高校生の皆さんには、入学後にどんな卒業研究をしたいか?という観点から、

ぜひ「未来研究ガイド」をお読みいただき、

進学の参考にしてください!!

 

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2020年6月16日 (火)

内山先生が科研費を獲得されました!!

こんにちは。STkouhouです。

 

以前のブログで、研究費の一つ、科研費(科学研究費補助金)と、
科研費を獲得した当学科の教員の研究
について、ご紹介しました。

 

富澤晃文准教授が獲得した科研費研究についての記事はこちら

田村俊暁助教が獲得した科研費研究についての記事はこちら

 

今回は当学科の内山信講師が科研費を獲得した研究についてご紹介します!!

内山先生の紹介はこちら

 

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ー今回採択された研究テーマは、
「難聴が認知症発症後の患者の臨床像に及ぼす影響の検討」です。

高校生の皆さんには聞きなれない言葉がいくつか入っていますが、
まず、“難聴”とは何ですか?

 

“難聴”とは、聴力が低下して、人の話し声やテレビの音のほか、電話の呼び出し音などの身の回りの音が聞き取りにくくなる状態です。
「ご高齢の方は耳が遠い」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実際に65歳以上の高齢者の半数近い方は、程度の差はあれ、聞き取りにくさがあるといわれています。
近年では高齢の方が増えたため、テレビの音がすぐ近くで聞こえる手元スピーカーが人気のようです。

 

―では、“認知症”とは何でしょうか?

私たちは普段何気なく話したり、計算したり、覚えたり、注意を向けたり、見たものが何か認識したりしています。
これらは認知機能という脳の働きが適切に働いてくれることによって行えるものです。
脳の神経細胞が弱ったり、死んでしまったりすると、これらが適切に行えなくなります。
これが認知機能障害です。
この認知機能障害によって普段の生活に支障が生じた状態が認知症となります。

 
―では、改めて先生のテーマについて教えてください。

 
実は、ほんの数年前までは、難聴と認知症とに関係があるということは、ほとんど知られていませんでした。
耳と脳ですから、病院の診療科も違うわけですし。
しかし、2017年に報告された、認知症を起こす原因を調査した研究によると、高血圧やうつ病などいくつかの原因の中で、最も認知症を起こすリスクの高い原因は難聴であることが発表されました。
最初は私もこの結果に驚きましたが、今ではこのことは定説となっています。

 

―なるほど。難聴は認知症の原因になるのですね。

 

はい。なぜ難聴だと認知症になりやすいのか。
そこがまだわかっていないので、今、盛んに研究されています。
しかし、多くの研究者は患者さんが認知症になるまでの期間に注目しており、認知症となった後のことはほとんど注目されていません。
難聴の方は必ず認知症になるという訳ではないのですが、認知症の患者さんのうち、難聴もある患者さんはかなり多いのではないかと考えられます。
そこで、私は認知症となった後の患者さんの認知機能障害などの症状には、難聴がどのように影響を与えているのかを明らかにしたいと考えました。

 

―具体的にはどのようなことを調査するのでしょうか。

 

はい。まず、認知症の患者さんに聴力検査を行い、難聴のあるグループとないグループに分けます。
この2つのグループ間で、記憶力や注意力などの認知機能、妄想やうつなどの精神症状、社会活動や家庭内の状況などの日常生活上の機能についての検査スコアを比較します。
この比較から、難聴のある患者さんにだけ現れる症状やより悪化する症状がないか探ります。

 

―この研究によって、どのような成果が望まれるのでしょうか?

 

現在でも、認知症の検査として聴力検査を行うことはほとんどありませんので、難聴に影響される認知症の症状が見いだせた場合は、認知症の臨床においても聴力検査を行う必要性を提案できます。
また、従来の難聴の治療法や支援の方法が難聴のある認知症患者さんにも適用できるか、新たに調査することができます。
さらに、これらの治療法や支援方法が使えそうだということであれば、認知症の症状を軽減することに繋がります。

 

―聴覚の専門家と認知症の専門家がそろう新潟医療福祉大学言語聴覚学科ならではの研究ですね。最後に高校生に向けて、メッセージをお願いします!!

 

言語聴覚士をしている自分でさえ、難聴と認知症が強く関連するとは考えていませんでした。
医療は日々進歩しているため、勉強の連続です。
しかし、好きなことを勉強できることはとても幸せなことだと思います。

 


 

内山先生、研究内容についてわかりやすくお話しいただき、誠にありがとうございました!

内山先生の研究への熱意が伝わってくる内容でしたね!

認知症と聴覚障害の両方の領域を要する学際的な研究、

関心がある方はぜひ、内山先生のいる当学科への進学をご検討ください!!

 

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2020年6月12日 (金)

言語聴覚士 in アメリカ~全米仕事ランキングの結果から~

こんにちは。STkouhouです。

 

本学科の学生が目指す資格、言語聴覚士ですが、

同様の資格は、海外にも存在します。

しかし業務内容や資格取得のルートなどは国ごとに異なります。

 

今回はアメリカを例にお話しします。

日本の言語聴覚士は、その名の通り、

言葉の障害と聴覚の障害の両方を対象とする仕事ですが、

アメリカでは、どちらの障害を対象とするかで、資格が分かれています。

言語障害を対象とする場合は、Speech Langugae Therapist

聴覚障害を対象とする場合は、Audiologist

という資格でそれぞれ働きます。

 

また、日本で言語聴覚士になるには、必要な科目を履修している必要がありますが、

必要科目を履修できる学校は、大学や専門学校など様々です。

しかしアメリカではSpeech Langugae TherapistでもAudiologistでも、

大学院の修士課程を修了している必要があります。

 

本学科の学生は以前の海外研修で、
アメリカのSpeech Langugae Therapistと交流したことがあります。

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Speech Langugae Therapistを目指す大学院の見学も行いました!

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アメリカの言語聴覚士は、数ある仕事の中でどのような立場にあるのでしょう?

それをうかがい知れる、2つの仕事ランキングのデータがあります。 

 

一つは U.S.News & World Reportというアメリカの雑誌が発表した、

Best Healthcare Jobsというランキングです。

 

このランキングは、医療系の仕事に絞ったランキングになっていて、

Speech Langugae Therapistは6位

Audiologistは26位にランクインしています。

 

もう一つのデータは、求人情報を手掛けるCareerCastというサイトが発表している、

Jobs Rated Reportというランキングです。

 

このランキングでは医療系の仕事に絞っていないようですが、

Speech Langugae Therapistは12位、

Audiologistは14位と、なかなか高い位置にランクインしています。

 

Jobs Rated Reportのランキングを見ますと、

どちらの職業も、ストレスが低い点が共通しているようです。

 

言語聴覚士の仕事では、どのような評価やリハビリテーションを行うかなど、

各言語聴覚士の裁量で判断する部分が少なくないので、

その分ストレスが少ない仕事と言えるかもしれません。

 

日本で同様のランキングを探したのですが、たくさんの職業を対象としたものは、

13歳のハローワークのサイト内にある、人気職業ランキングでしかみつけられませんでした。

このランキングでは、言語聴覚士は89位です。

アメリカのランキングと違って、ストレスや将来性などは影響していないと思いますが、

知名度がまだ十分ではないことが窺えますね。

 

日本では言語聴覚士の数は少しずつ増加しており、知名度も上がってきています。

日本の職業人気ランキングで言語聴覚士が上位に上ってくる日も近いかも?

言語聴覚士を養成する本学科への進学をぜひご検討ください!

 

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2020年5月27日 (水)

大石如香准教授、今村 徹教授らの研究論文が国際的な科学ジャーナル『Cortex』に掲載されました!

こんにちは。STkouhouです。

 

本学科の大石如香准教授今村徹教授らの論文が、
脳の働きと神経システムに関する研究が掲載される国際的な科学学術誌
『Cortex』に掲載されました!

 

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大石先生の紹介はこちら

 

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今村先生の紹介はこちら

 

大石先生は、脳卒中や認知症などで脳に損傷を受けた後遺症として起こる、失語症や読み書き障害、視覚認知障害などの障害について研究しています。
また、今村先生は、認知症の患者さんの認知機能障害に関する専門家です。

 

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(2018年10月に香港にて開催された“International Congress of Parkinson’s Disease & Movement Disordersにて今回の研究を発表してきました。)

 

今回は、認知症の患者さんの物体認知の障害に、
どのような要因が影響するかを検討した研究とのことです。

大石先生からコメントをいただきましたので、下記にご紹介します。

 


 

 神経変性による認知症としては数の多いアルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症では、さまざまな視覚認知障害が生じることが知られています。特に、レビー小体型認知症では、夕方など薄暗い場面で物の見間違いが多いことが知られています。また、アルツハイマー型認知症では、目の前の物がなかなか探せないこともあります。このように、認知症は“物体認知(物をしっかり認識すること)”に障害を生じることがある疾患です。

 今回の研究では、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の患者さんの物体認知にどのような要因が影響を及ぼすかについて研究しました。その結果、認知症の患者さんでは、視点や質感が物体認知に影響を及ぼすことがわかりました。また、認知症でみられる見間違いに質感の認知障害が関与している可能性がわかりました。これらの知見は、認知症の患者さんの日常生活における支援のヒントになる可能性があります。

 今後も患者さんの支援やリハビリテーションにつながる臨床に役立つ研究をしていきたいと思います。

 

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(2019年に行われた新潟医療福祉学会の様子。大石ゼミの4年生です。)

 


 

大石先生、コメントをいただきまして、ありがとうございました!

言語聴覚士の臨床では、認知症の患者さんに出会うことが多々あります。

認知症や認知症が引き起こす認知面の障害について関心がある方は、

ぜひ本学科への進学をご検討ください!

 

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2020年5月18日 (月)

小児の言語聴覚療法を紹介する番組が放送されます!

こんにちは。STkouhouです。

 

言語聴覚士に関係するテレビ番組のご紹介です!

 

放送日:2020年5月24日(日)16:30~17:25

「FNSドキュメンタリー大賞・かか 親と子のかけ橋~小児言語聴覚士の希望と現実」

 

子どもを対象とした言語聴覚療法の様子を、新潟県内の複数の言語聴覚士への取材を通して紹介する番組内容です。

この中で本学科の吉岡豊准教授による、言語発達支援センターでの臨床の様子も紹介されます!!

 

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吉岡先生の紹介はこちら

 

言語発達支援センターは本学の構内に設置された、小児の言語発達障害の臨床を行う施設です。

「ことばの遅れ」「発音の誤り」「難聴」「発達障害」「吃音」など、コミュニケーションの心配ごとについて様々な相談を受けつけています。

センターでは、専門の教員が評価・訓練・支援を行うとともに、医療現場の実際を学ぶ場として本学科の学生も積極的に参加・協力しています。

 

学生が臨床に参加した際の様子は、下記のブログ記事をご参照ください。

言語発達支援センターの臨床_その1

言語発達支援センターの臨床_その2

  

放送局はNST新潟総合テレビです(今回は新潟県限定の放送です)。

 

言語聴覚士、特に子どもの臨床を行っている言語聴覚士に関心がある方は、

放送をお見逃しなく!!

 

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2020年5月12日 (火)

富澤先生が科研費を獲得されました!!

こんにちは。STkouhouです。

 

以前のブログで、研究費の一つ、科研費(科学研究費補助金)についてご紹介しました。

今回は富澤准教授が科研費を獲得された研究についてご紹介します!!

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―このたびは科研費獲得、おめでとうございます!
今回採択されました研究内容について、教えてください。

 

ありがとうございます。

今回採択された研究テーマは、
「インクルーシブ保育における幼児の包括的な語音聴取評価法の開発」です。

 

―高校生の皆さんには聞きなれない言葉がいくつか入っていますが、
まず、“インクルーシブ保育”とは何ですか?

 

ここで言う“インクルーシブ保育”とは、様々な知覚・認知・行動特性を持つお子さんが、
同じ年齢の集団の中で保育を受けることを指します。

 

―では、“語音聴取”とは何でしょうか?

言葉を表す音を聞き取る能力のことを指します。

 

なんらかの障害を持つお子さんを保育する場合、
従来は障害ごとにお子さんを分けて保育する方法が主流でした。
しかし最近は、様々な障害を持つお子さんを一緒に保育する
“インクルーシブ保育”が広まってきています。

 

このようなお子さんの中には、聴覚障害・知的障害・発達障害など様々な要因によって、
日本語の音声を聞き取ったり、理解したりするのに困難があるお子さんがいます。

 

日本語を正しく聞き取れないお子さんの場合、集団の中にいても、
「先生はみんなに何て言ったのかな?」「次は何をするのかな?」
と戸惑うことが多く、その結果お子さんは集団活動に参加しにくくなりますよね?

 

―なるほど、日本語を正しく聞き取る能力は、お子さんが集団生活に参加する際、
とても重要なのですね。

 

そうなんです。適切な保育を行うためには、お子さんが日本語の音声を聞き取る能力を、
一人一人正しく評価する必要があるのです。
 

しかしながら、言葉を正しく聞き取る能力を評価する方法は、
日本では小学生から使える評価方法しかないのです。

今回の研究では、日本語を正しく聞き取れているか評価する方法を
新たに幼児向けに開発することを目的としています。

 

―今回の研究のタイトルは、“包括的な”、つまり総合的な評価方法の開発、となっていますが、
これはどういう意味なのでしょうか?

 

今回は、上記の日本語の聴き取り能力の評価に加えて、

雑音下で音を聞き取る能力の評価、集団参加・適応状態の評価も加えて、

3つで1セットの評価方法を開発する計画です。

 

近年、保育や教育施設では、施設内での雑音や残響が多いという問題が指摘されています。

そこで今回は、静かな環境での聴力検査ではなく、
お子さんのいる施設の環境に近い雑音を検査用に開発して、
聴力検査で用いることを計画しています。

 

さらに、アンケート形式で、お子さんが抱える、音を聞きとる能力や注意力における問題が、
集団活動の参加にどのように影響を及ぼしているのか評価する方法を開発します。

 

―お子さんにおける日本語の聞こえの評価を、聞こえそのものの評価だけでなく、
雑音下での聴力検査や、アンケートでの評価も含めて、
“包括的”に評価する方法を開発する研究、ということなのですね。

この研究によって、どのような結果が望まれるのでしょうか?

 

包括的な評価方法が開発されることによって、インクルーシブ保育における、
お子さんのことばのきき取りにおける困難さと、困難さが集団活動への参加にどう影響しているかが、構造的に明らかになります。
また、養育者(親御さん)・保育者(保育士さんなど)・専門家(医師、言語聴覚士、心理士など)によって構成されるチームが、適切な支援を行いやすくなることが期待できます。

 

―言語聴覚士は、ことばのきき取り能力に困難さを抱えるお子さんを支援するチームの重要な一員なのですね。

先生はどのようなきっかけでこの研究テーマに興味を持たれたのですか? 

 

幼児期のお子さんにとっては、保育の場は始めて経験する集団参加の場です。
障害のあるなしに関わらず、小児を対象とする言語聴覚士が集団参加に目を向ける必要性は高いと思います。
そのためのツール開発といった研究的工夫が、まだまだ大切と思います。

  

―小児の現場で活躍する言語聴覚士の増加が望まれますね!

最後に高校生に向けて、メッセージをお願いします!!

 

広い視野をもって、勉強しましょう!

 


 

富澤先生、研究内容についてわかりやすくお話しいただき、誠にありがとうございました!

聞こえの障害、特に小児の聞こえの障害に関心のある方は、ぜひ富澤先生のいる当学科への進学をご検討ください!!

 

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2020年5月 8日 (金)

報道特集(TBS系列):「笑顔の授業」で失語症について伝える活動が放映されます

こんにちは。STkouhouです。
 
失語症は、言語聴覚士が臨床の場で最も多く携わる言語障害の一つです。
 
その失語症について紹介する番組が放送されます!
 

Download  

 
40代で働き盛りのビジネスマンだった池田博之さんは、ある日突然病に倒れ、
失語症を発症しました。
 
池田さんが職場に復帰するまでの道のりや、池田さんが現在取り組んでいる、
失語症について授業形式で伝える活動、「笑顔の授業」について紹介します。
 
 
放送は、5月9日(土)17時30分からです。
TBS系列で放映の「報道特集(TBS)」の中で放送されます。
※新潟県ではBSN(地デジ6ch)が該当します。
 
『失語症~途切れた言葉の糸』
 脳を損傷するなどして、話せない、聞いて理解できないといった症状が出る「失語症」。
コミュニケーション手段を突然奪われた人たちの過酷な現実。苦悩と葛藤の日々を追った。
(報道特集のツイッターより)
 
「笑顔の授業」の活動には、言語聴覚士も携わっています。
本学科への進学をご検討の方には、ぜひご覧いただくことをお勧めします!!
 
 

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言語聴覚学科の紹介はこちら

 

言語聴覚学科 詳細リンク