謝恩会の写真 ~花束贈呈シーン~
謝恩会の花束贈呈シーンです。
健康スポーツ学科 教員紹介
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher.html
健康スポーツ学科
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/
謝恩会の花束贈呈シーンです。
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卒業式の夜、謝恩会が開かれました。
ダンス部が素敵なダンスを披露してくれました。
途中、参加者全員で円をつくって「栄光の架け橋」を大合唱しました。
締めは、学生による五本締め。
卒業生のみなさんは大学生としての最後の時を楽しむことができましたか?
大学生活では、楽しいことだけではなく、辛いこともあったと思います。
大合唱した「栄光の架け橋」にも、そんな歌詞がありましたね。
その時々に、友達や教員と楽しさや喜びを共有し、辛く苦しい時には友達を励ましたり、友達や教員に励まされたりしたのではないでしょうか。
そして、そんな些細な日常を通して友達や教員との信頼関係を築いてきたのではないでしょうか。
大学生活を通して知識や技能だけではなく、そのような関係をも、みんなは手にしたことと思います。
社会に出てからもその関係を大切にして、それぞれの栄光に向けた旅をより充実させてもらいたいと思います。
「自分にならできる」。
強くそう信じて。
健康スポーツ学科
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2019年3月13日(水)に、朱鷺メッセにて新潟医療福祉大学の卒業式が執り行われました。
まず大学全体で式が執り行われました。
次に学科別で式が執り行われました。
4年生を代表して、牧野君が学科長より卒業証書を授与されました。
牧野君
学生表彰も行われ、学業成績優秀者、課外活動、社会活動で対象となった学生には学科長から盾が授与されました。
学業成績優秀者を代表して記念の盾を授与される五十嵐さん
課外活動、社会活動の表彰者
最後に、卒業生を代表して五十嵐さんから卒業生の言葉が送られました。
五十嵐さん
大学卒業は一つの通過点に過ぎないでしょう。
それぞれが社会に出て、ここ、新潟医療福祉大学健康スポーツ学科で学んだことすべてを遺憾なく発揮し、それぞれのフィールドでぜひ「活躍」してほしいと思います。
おそらく、みんなの力を存分に発揮すれば、それは可能なはずです。
学科の教員一同、卒業生のさらなる飛躍と活躍を、心から願っております。
卒業生の皆様、そして保護者の皆様、改めまして、ご卒業おめでとうございます。
健康スポーツ学科
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こんにちは。
健康スポーツ学科4年の霞恵介です。
昨年の12月、私は長く続けてきたサッカーを引退しました。
私は新潟医療福祉大学の強化部であるサッカー部に所属していました。
「全国大会で勝てるチーム」
4年間チームが掲げたこの目標に近づけたのは最後の年のインカレだけでした。
それまでの長い間、私たちはなかなか結果を出すことができずにいました。
・全国との力の差
・チーム内の分裂
・練習に取り組む熱量の差
これらの問題が発生する度に、キャプテンを中心にチーム全体が正しい方向性へと修正していく必要がありました。
何度も時間をかけミーティングを行い、チームがどうあるべきか話し合いました。
練習中に厳しい言葉でぶつかり合うこともよくありました。
真剣な話し合いが続き、チームがまとまったことで次第に北信越ではほとんど負けなし。
しかし、
それでも全国では勝てず、また再スタート。
4年間ほとんどこの繰り返しでした。
大学を卒業するまでに、本当に「全国大会で勝てるチーム」になれるのか。
チーム全体がこの不安に覆われているように感じたこともありました。
私自身も、モチベーションを維持することが難しい時期がありました。
理由は、大学卒業後サッカーを続けることを考えていなかったためです。
新潟医療福祉大学に入学することが決まった時、
「サッカーはもちろん頑張る」
「ただサッカーだけでなくサッカーをやめた後も、柔軟に、楽しく生きていけるように色んな経験を積もう」
と、当時まだ高校生だった私は、漠然とこのような考えを持っていました。
大学へ入学した後もこの考えは変わりませんでした。
そのため、チームや個人として結果が出なかった時期、
・自分の中で1番の優先順位が本当にサッカーなのか
・何のためにサッカーを頑張るのか
・もっと他のことに時間を使ったほうが良いのか
と考えるようになっていきました。
大学卒業後も上(プロ)を目指して頑張ろうとしている仲間たちの中で、このような状態の自分が試合に出続けていて本当に良いのか、何度も疑問に思っていました。
だけど、途中で諦めて投げ出してしまった方が、大学生活に後悔が残ってしまう。
長く続けてきたサッカーを中途半端に終わらせたくない。
相対する気持ちの中で葛藤する時期がとても長く続きました。
最終学年へと上がった時には、多くを考えることをやめ、自分の力を最大限発揮しチームに貢献したいという想いが強くなりました。
(2018年度インカレ1回戦@浦安市運動公園陸上競技場)
そして大学最後の大会となったインカレ。
私たちは初戦を突破し、2回戦では、全国トップレベルである相手に互角以上の戦いをすることができました。
最後の試合で、ついに、今までチーム全体で頑張ってきたことが、目に見える形として現れている気がしました。
苦しい時期が続いた4年間。
しかしそれと同時に得られたものも大きかったです。
私が試合に出続けられたこと、最後にチームが大きく成長できたこと。
これらは全て、励まし合い、楽しく過ごしてきた仲間たちのおかげであると思っています。
貴重な経験をさせて頂きました。
私は大学生活から多くのことを学ぶことができました。
部活動を通して、
・「個人」と「チーム」の在り方の違い
・チーム全体が同じ方向へ進む難しさ、大切さ
・周囲の人のために頑張れること
・1人の言動がチーム全体に伝わっていくこと
また大学生活全体を通して、
・失敗が大きな経験となること
・時間は有限であること
・自分を表現できる能力や方法の大切さ などなど
私はサッカーの他にもう1つ、並行して頑張ってきたものがあります。
英語学習です。
近くの友達や先輩が、独学で英語学習していることがきっかけでした。
英語を話している姿や、サッカー以外にも熱量を注げることができていることが素直にすごいと感じ、自分もやってみたいと思いました。
サッカー以外の自由時間を多く確保し、他のことも頑張りたいと思っていた私にとって、英語学習はぴったりなものでした。
独学で始める前の私は、英語が全く分からず大嫌いでした。
中学英語のレベルから始めた私にとって、最初は目標をどこに位置付けて良いかも分からないほど、長い道のりでした。
始めるタイミングが遅すぎたことや自身の英語力の低さを理由に、何度も諦めてやめようとしました。
しかし苦手なものを克服した時、大きな自信がつくはずだと、疑うことなく考え続けることだけはできていたため、やめることなく継続して行ってきました。
そのうち次第に英語に対しての集中力が増し、それと同時に1日の学習時間も増していきました。
ピークの時期には、部活の前後の時間を使って6時間ほど毎日学習していました。(充実感がすごかったなあ笑)
高校時代に1分たりとも自主勉強したことがなかった自分が、こんなにも英語の学習に時間をかける日が来るなんて全く考えられませんでした。
そしてふとした瞬間に気づいたことがありました。
嫌いだった英語が好きになっていたのです。
今まで知らなかったことを知ることの楽しさ。
毎日成長していると感じることができる楽しさ。
それと同時に自分に対して大きな自信も生まれ始めました。
英語学習に費やした日々は英語力だけでなく、自分自身も大きく成長させてくれました。
※英語力を試すために行ったセブ島留学時の写真
最初から楽しいと思えることの他に、真剣に取り組み続けることで、初めて楽しいと感じられることもある。
これに気づけたことは大きな財産となっています。
そして今では、
自分が使える限られた時間をどのように使うかは、結局自分次第だと思っています。
自分で決断し行動したものは、どのような結果であっても無駄ではないと私は考えるようにしています。
だから私は、大学生活にほとんど後悔がありません。
(小さな後悔はいくつかあるかもしれませんが、今すぐには思いつきません)
貴重な時間を過ごすことができました。
大学での学びは、私の今後の人生においても大切な価値観になっていくと思っています。
大学卒業後、私は一般企業に就職し、サッカーとは少し離れた生活になります。
それでも、今までのサッカーの経験から得られたものは、これからも活かすことができると思っています。
新たな次の生活においても、私はやり遂げたい目標があります。
達成するためにも、今までサッカーに注いできた熱量を、今後は英語や他のものに向けながら大きく成長できるように頑張っていきたいと思います。
最後になりますが、
4年間たくさんの人にお世話になりました。
関わってくださった全ての方に感謝しています。
ありがとうございました。
そして、今後の新潟医療福祉大学サッカー部の、さらなる活躍を心から応援しています。
新潟医療福祉大学 男子サッカー部HP
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新潟医療福祉大学 男子サッカー部twitter
健康スポーツ学科
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今週、今年度修士課程を修了する3人の学生の研究を紹介してきました。
最後は、中野沙紀さんです。
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こんにちは。
修士課程2年 中野沙紀です。
1月16日の学科セミナーと、1月23日の修士論文審査会についてご報告させていただきます!
私の研究内容については以下の通りです ▽
テーマ:有酸素性運動が空間記憶トレーニングに与える影響
目的:実験1リカンベントエルゴメーターを用いた中等度有酸素性運動によって、AlphaおよびBeta oscillationを増大させることができるか否かを検証すること。
実験2 リカンベントエルゴメーターを用いた事前の中等度有酸素性運動が、空間記憶トレーニングのプレコンディショニングとして有用であるか否かを検証すること。
方法:実験1 運動試技とコントロール試技の2試技を実施し、介入前後、10分後、20分後および30分後に脳波の計測を行った。Fp1、Fp2、Fz、Cz、Pz、Ozを測定領域とした。
実験2 運動群、対象群とし、介入後に空間記憶課題10セットをトレーニングとして行い、トレーニング15分後、30分後、45分後、60分後および1日後に再度同課題を行った。実験1、2共に運動は事前に測定したVO 2peak の50%強度で20分間のペダリング運動とした。二次元気分尺度(TDMS)を用いて覚醒度の評価も同時に行った。
結果:実験1 Alpha oscillationは、測定した全ての領域で運動後10分まで活動の増大が認められた。Beta oscillationは、CzとPzのみで運動後10分まで活増の増大が認められた。覚醒度は、運動直後および3分後に運動試技で高値を示した。
実験2 空間記憶課題の反応時間は、運動群において、トレーニング1回目と比較して、
トレーニング8回目、9回目、トレーニング15分後、30分後、45分後、60分後、24時間後で有意に短縮した。対象群は、トレーニング1回目と比較して、トレーニング9回目、トレーニング60分後、24時間後で有意に短縮した。
結論:事前の中等度有酸素性運動が空間記憶トレーニング効果を促進し、さらにその効果を少なくとも1日後まで維持させることが明らかとなった。
…という内容になります!
私が行っている研究は認知症予防を目指しており、これから益々需要が高まる分野でもあります。そのため、より多くの方に、今回の研究を知ってもらい、運動の重要性や有効性を感じていただけたら、と思っています。
学科セミナーでは、審査会の予演会として研究報告をさせていただきました。
これまで、同じ分野の研究を行っている方々の中では何度も発表させていただいてきましたが、今回は違う分野の方も多い学科の先生方に向けての発表だったため、今までに無い視点からのご質問やご指摘をいただくことができ、貴重な時間となりました。
また、学科の先生方には、前回発表した際にもたくさんのアドバイスをいただきましたし、修士論文作成中にも、学内ですれ違う度に「修論どう?」「もう少し頑張ってね!」などとたくさん声をかけていただき、様々な場面で力をもらっていました。支えてくださった先生方の前で研究報告をする機会をいただけたこと、感謝しております。
学科セミナーの1週間後に審査会が行われました。この1週間の間にも、何度も練習をし、最後の最後まで修正を重ねて、一番良い発表ができるように準備を進めました。
当日は、練習のおかげで落ち着いて発表することができ、来てくださった方々に研究内容をしっかり伝えることができたと思います。
その後の質疑応答も、緊張はしましたが、普段の勉強会よりは受け答えがスムーズにできたと思います!
(今までは、「論文読んだはずだけど覚えていない…。」「そこまで詳しく読めていなかった…。」「ぼんやり覚えているけど嘘を伝えてはいけないし…。」など、知識不足や準備不足から、うまく言葉にできないことも多々ありました💦)
審査会では、今まで以上に準備をしてきたので、最後は自分の考えを伝えることができたと思います。
論文作成、提出から審査会まで、無事に終えることができました。
間違いなく、1人ではここまでやりきれなかったので、支えてくださった皆様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
これから、もう少し論文を修正したり、投稿の準備をしたりと、作業は残っているので、最後までしっかりと頑張りたいと思います!
(2019年1月25日)
以下、修士論文審査会前に行われた1月の研究セミナーの様子です。
中野沙紀さん
セミナー会場の様子
質問をする小野まどか先生
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ono.html
質問をする佐藤晶子先生
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sato_a.html
質問をする越中敬一先生
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/koshinaka.html
質問をする馬場康博先生
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/baba.html
― ― ― ― ― ― ― ―
大学院は「研究」をする場所です。
「研究ってなんか難しそう」って思う人もいるかもしれませんね。
でも、みなさんは普段何らかの疑問をもっていませんか?
たとえば、「どうすれば速く走れるようになるの?」「運動をした後にはどんな食事がいいの?」といった疑問をもったことはありませんか?
まさに、そんな小さな、そして身近にある疑問を改善、解決しようとする試みが「研究」です。
もちろん、簡単に改善、解決することはできません。
「研究」と向き合い、じっくり時間をかけて考え、論文としてまとめることは楽(ラク)なことではありません。
でも、自分で抱いた身近な疑問を解決することは、意外と「楽しい」ものです。
今年度修了する3人は、それぞれ「研究」と向き合ってきたはずです。
その過程で、楽しいこと、辛いことなど、いろいろあったと思います。
しかし、その過程を経たことは専門性をより深め、替え難い経験を得たはずです。
これから3人は「修士号」をもった人として、つまりより専門性のある人材として社会で活躍してくれるはずです。
今後の彼らの活躍がとても楽しみです。
健康スポーツ学科
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/
おとといから、今年度大学院修士課程を修了する3人の学生の研究を紹介しています。
今日は、佐々木悠介君の内容です。
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今回、1月16日の学科セミナーにて修士論文の内容を発表する機会を頂きました。
発表させていただいた内容は「跳躍動作の筋シナジーの抽出と技能評価への応用可能性」です。
筋シナジーについては当ブログ「体力医学会参加報告」に記載しているのでそちらもご参照ください(リンク→http://nuhw.blog-niigata.net/hs/cat6842079/?p=2)。
今回の報告では、中間発表時点から対象者数を増やし、個人個人から得られた筋シナジーから垂直跳び、立ち幅跳びの種目特異的な筋シナジーの抽出を行いました。
その結果、垂直跳びからは2種類の筋シナジー、立ち幅跳びからは3種類の筋シナジーが抽出されました。
また筋シナジーを用いて、垂直跳びや立ち幅跳びの技能評価が可能を検討したところ、筋シナジーに対する各筋の貢献度や、筋シナジーの組み合わせによってパフォーマンスが異なり、筋シナジーを用いた技能評価が可能である可能性が示唆されました。
跳躍動作の筋シナジーについては報告されていなく、本研究の結果は新規性が高いと考えています。
また筋シナジーを応用した技能評価の方法を、より詳細に検証することができれば、競技レベルの向上につながる新たな知見を得ることができると考えられます。
筋シナジーについての研究は、分析やデータの解釈が難しく、修士論文として完成させるまで時間がかかりましたが、その分充実した時間だったと思います。
そして、1月23日には修士論文の審査会が行われました。
審査会を終え、これまで尽力したことに対する達成感がある一方、
説明がうまくできなかったなど反省点もあります。
質疑応答では、副査の先生をはじめ、フロアの先生方から貴重な意見をもらうことができ、筋シナジーの研究の面白さを改めて感じることができました。
これからの修士課程修了までの期間は、審査会でご意見いただいた内容を検討し、修士論文をより良いものへできるよう努力したいと思います。
最後になりますが、修士論文作成にあたりご協力いただいた先生方や学生の皆様へ、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
以下、写真は修士論文審査会前の1月に行われた研究セミナーのものです。
先生方からの質問にも物怖じせずにしっかりと答えていた姿はとても立派でした。
佐々木悠介君(修士課程2年)
質問をする小野まどか先生
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ono.html
質問をする西原康行先生
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/nishihara.html
新潟医療福祉大学 大学院修士課程 健康科学専攻 健康スポーツ学分野
https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html
健康スポーツ学科
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今週、今年度大学院修士課程を修了する3人の学生の記事をお届けします。
1人目は石田航君(指導教員:西原康行先生)。
2人目は佐々木悠介君(指導教員:佐藤大輔先生)。
3人目は中野沙紀さん(指導教員:佐藤大輔先生)。
彼らはみな、健康スポーツ学科から本学大学院修士課程へしました。
修士課程は2年です。
修士課程の学生は、2年の間に「研究」を行い、それを「論文」としてまとめます。
今週、彼らの「修士論文」の内容をご紹介します。
彼らが大学院に入学を、どんな研究を行っていたのかを少しでも多くの人に知っていただけたら幸いです。
― ― ― ― ― ― ― ―
こんにちは。
修士課程2年 石田航です。
1月29日の修士論文審査会についてご報告させていただきます。
私の研究内容については以下の通りです ▽
【テーマ】
VR技術を用いた大学野球部員の学びに関する研究
【目的】
本研究の目的は、オープン戦の自チームの攻撃のみの指導者の語りが入ったVR視界動画を用いて大学野球部員の学びを促すことができるか否かを検証し、監督と関わりが少ない選手が野球を学べる環境を作る一助を得ること。
【方法】
前提として指導者のVR視界動画の作成し、その動画に対しての選手の指導者に対する理解度調査を行った。
その後、指導者のVR視界動画を野球部員である2名に視聴させることにより、選手の語りの変化を明らかにした。
【結果】
リーグ戦未経験群はリーグ戦経験群に比して、指導者への理解度が全体的に低かった。
しかし、リーグ戦経験群であっても、指導者の語りを(理解している)と回答した項目すべてにおいて、割合が50%以下であった。大学野球の部員数はここ数年増加の一途をたどっている。
こうした中、現在大人数で活動する大学野球部のコーチング環境は、全ての部員について指導者理解という点において課題を抱えていることが示唆された。
また、本研究の指導者のVR視界動画を視聴するといったやりとりを、公式戦でベンチ入りしている1軍選手は試合前、試合中、試合後のミーティングを通して体験することができる。
しかし、公式戦にベンチ入りできず、それらのアドバイスを直接聞くことができない2軍選手にとっては、それがかなわない。
大所帯で活動する野球部において、VR視界動画を用いて(ベンチ入りの疑似体験)を繰り返し行なっていくことで指導者の采配を理解し、その積み重ねが野球観の醸成につながることが期待される。
今後の課題として、指導者がどこを観ているのかをより詳細に検討できる工夫をしていきたい。
(視界)ではなく(視点)を特定することで、より高次の野球観の醸成につなげていけると考える。
また、本研究は1試合のデータを、数少ない被験者で分析した結果である。
今後は、試合の状況や対戦相手、天候、試合の時期などを様々に変え、多種多様なVR視界動画を作成しながら、指導者から多くの状況認知を引き出してデータを収集していきたい。
それらを実現した上で、本研究で作成したVR視界動画を通して、選手および学生コーチが(1軍戦ベンチ入り)の疑似体験を重ね、彼らのプレーや野球観がどのように変化していくのかを検討していきたい。
あわせて指導者の指導技術・采配技術を科学的かつ効率的に伝承する指導者育成システムとしての有用性も検討していきたい。
という内容になります。
審査会は今までにない緊張感の中でとても、貴重な経験をさせて頂きました。
この経験を次のステージで生かせるよう努力していきたいと思います。
また、修士論文を作成するにあたり多くの先生方にご教授頂きました。
この場をお借りして心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
健康スポーツ学科
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今回、「コーチング論」という講義をご紹介します。
この講義は1年生を対象に開講されています。
担当しているのは池田祐介先生です。
池田祐介先生
プロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/ikeda.html
この日、小林志郎先生から自身のコーチングについて話がありました。
小林志郎先生
プロフィール
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/kobayashi.html
講義風景1
講義風景2
過去にこのブログで紹介しましたが(「【授業風景】陸上競技」クリック)、小林先生は円盤投げで日本選手権を4回も制した経歴をもっています。
この日の講義の中で、小林先生は「自分で記録を出そうとして出した記録か、勝手に出てしまった記録なのかは全く意味が違う」といったことを話していました。
また、小林先生の話の後に、質疑応答の時間が設けられ、学生と以下のようなやり取りがありました。
【学生の質問1】
選手の時と指導者になってからでは、どっちの方が気づくことが多いのですか?
【小林先生の回答1】
指導者になった時の方が気づきが多いです。
選手の時は自分が強くなることだけを考えていればよかったけれど、指導者になると全体をみなければならないし、選手に伝えようとしてもうまく伝わらないことがあります。
だから、いろんなことを考えることが必要になりました。
【学生の質問2】
日本一になった時にもっと上を目指そうと思いましたか?
【小林先生の回答2】
その時点で世界との差が10mくらいあったから、すぐに世界を見据えることはできませんでした。
しかし、一歩ずつ着実に進んでいくことを考えて競技に励んでいました。
また、授業の中ではこんな話もありました。
「練習とは、身体を動かすだけではなく、自分の競技や他の競技について考えたり、それらの本を読むことも練習と考えていいと思う」
「強い選手がやっていることを知る必要はあるけれども、自分に合っているトレーニングを実践する必要がある」
この日の講義の中で、小林先生がどのようなセルフコーチングによって自身の競技力を向上させていったのか、また指導者となった今、どのようなことを意識しながら指導にあたっているのか、といったことが話されました。
そこにはコーチングのヒントがたくさん隠されていたと思います。
とはいえ、そのヒントを得られるか否かは受講者の態度にもよるところが大きいです。
健康スポーツ学科には日本を制した教員がいるのだから、とりわけ強化部に所属する学生はその先生からヒントを得て欲しいと思います。
また、講義の中で、現在池田先生は小林先生と共同研究をしている、といった話もでました。
池田先生はトレーニング科学やバイオメカニクスを専門としています。
そんな池田先生と競技者として日本のトップに立った小林先生は一体どんな共同研究しているのでしょうか?
また、その研究の結果、どんなことが明らかにされるのでしょうか?
とても楽しみです。
在学生か学外の人問わず、池田先生と小林先生の共同研究に興味のある人は、ぜひ、先生のところへ行って聞いてみてください!!
健康スポーツ学科
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