【研究紹介】ジュニアスイマーの肩関節のケガのリスクファクターを発見!
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健康スポーツ学科 講師の三瀬貴生先生らの研究論文が国際誌Journal of Sport Rehabilitationに掲載されましたのでご紹介します。
[研究要旨]
若年競泳選手の多くは肩障害を経験しており、男子より女子選手の方が発生率は高いといわれてます。しかし、その発生因子と性別による違いは解明されていません。
著者らは練習状況、肩回旋幅、肩関節内・外旋可動域、中指間距離を用いて肩関節の可動性を測定した後、1年間、肩障害発生を追跡調査しました。その結果、肩回旋幅と練習量が発生因子として抽出され、男子では可動性の低さ、女子では可動性の高さと練習量がリスクになることが明らかとなりました。
[研究者からのコメント]
本研究の結果は、性別に配慮することで若年競泳選手を肩障害から守るための安全なコンディショニング指導に役立つといえます。例えば、障害予防を目的にストレッチ指導を行う場合、男子選手に対しては肩関節の可動性を高めるため有効ですが、過度な可動性をもつ女子選手に対しては効果的ではない可能性があります。また、肩回旋幅は肩障害のリスクを予測するための方法として応用が期待されます。
三瀬先生は研究だけでなくアスレチックトレーナーの養成にも尽力されています!
健康スポーツ学科では現場と科学を融合した活動をこれらも継続していきます!
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