専門的なお話し Feed

2020年6月15日 (月)

【研究紹介】子どもたちが体を動かす楽しさを感じられるように!

いきいき放送局へようこそ!

 

新潟医療福祉大学には教職支援センターがあり、教員になりたい!という学生を手厚くサポートする体制が整っています

新潟医療福祉大学教職支援センター ブログはこちら ツイッターはこちら

 

健康スポーツ学科の多くの先生方が教職支援を行っております。

本日は体育科教育学を専門にしている針谷美智子先生の研究をご紹介いたします。


学校の体育授業で「鉄棒運動」の学習をしたことがありますか?

「鉄棒運動」と聞くと「怖かった」「痛かった」などという思い出を持っている人もいるでしょう。

 

実は,学校現場の先生たちのなかにも鉄棒運動に苦手意識を持っている先生は,とても多いです。


このため,先生たちは,授業のなかで十分な内容を教えることができず,子どもたちは,なかなか楽しさを味わうことができないという,負の連鎖が起きていることがあります。

こうした問題に対して,どんな授業をしたらいいのか,どのぐらい時間(期間)をかけて教えてあげたらいいのか…私はこうしたことに関心を持って研究をしています。

 

新しい動きを覚えるときには,基礎的なことから徐々に発展させていくというような段階的指導が大切です。

しかし,鉄棒運動で最初に何から教えたらよいのかは,あまりわかっていません

そこで,子供たちが休み時間に遊んでいる動きを,授業に取り入れてはどうかと考えて研究を行うことにしました。

例えば,子どもたちのなかで「ぶたのまるやき」と呼ばれている動きがあります。これは,手と足を使って鉄棒にぶら下がる運動です。

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それ以外にも「こうもり」と呼ばれている動きもあります。これは鉄棒に膝をかけて,足だけでぶら下がる運動です。

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こうした動きを繰り返し練習して,どのぐらいの期間,練習をしたら上達するのかを調べました。

91人の子どもたちを対象に3年間縦断的に授業を行った成果を少し紹介したいと思います。

 

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一年目・・・
1回目の授業で調査した結果,「ぶたのまるやき」ができる子どもは,80.2%,「こうもり」ができる子は,34.1%でした。
6回の授業を通して,「ぶたのまるやき」ができるようになった子どもは,92.3%でした。
「こうもり」は,72.5%の子どもができるようになりました。

 

二年目・・・
「ぶたのまるやき」は,94.5%の子どもができるようになりました。
「こうもり」は,81.3%の子どもができるようになりました。

そして,三年目・・・
1回目の授業で調査をした結果,「ぶたのまるやき」は,97.8%の子どもができるようになっていました。
「こうもり」は,83.5%の子どもができるようになっていました。

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少しずつですが,できるようになっている子どもの数が増えていることがわかると思います。
このように数回の練習ですぐにできるようになる子どももいますが,何度も何度も練習していくことでできるようになる子どももいるということがわかりました。

授業をしていて驚いたことが1つありました。
休み時間になると子どもたちが鉄棒のまわりに集まって一生懸命練習している様子がみられたことです。

鉄棒は,授業で取り上げると子どもたちのなかでフィーバーが起きる種目であるといわれています。

きっと普段行わないような,逆さになったりたくさん回転したりという動きは,子どもたちにとって楽しい動きなのではないかと感じています。

学校には,いろいろな子どもたちがいて,体を動かすことが得意な子も苦手な子もみんな一緒に学習をします。
体を動かすことがあまり得意ではない子どもたちも楽しさを感じられるように・・・これからも研究を続けていこうと考えています。


学校の体育授業では、生徒のレベル差があるため一つの方法だけで全員を上達させることは困難です。

鉄棒の学習に「遊び」という方法を取り入れた針谷先生のアイデアは有効だったわけです、すごい発想ですね!

ちなみに針谷先生は、これら一連の研究で博士号の学位を取得されました。

健康スポーツ学科には他にも面白い先生がたくさんおり、いろんな先生と接することで学生の皆さんも様々な考え方を学ぶことができます。

針谷先生の紹介ページ

2020年5月25日 (月)

【研究紹介】人を貸し出す図書館は社会をつなぎ直せるか?

いきいき放送局へようこそ!

 

健康スポーツ学科では教員免許を取得でき、学生の皆さんが教員採用試験に合格できるよう、多くの先生方がサポートしています。

そのうちの一人、本日は、比較・国際教育学を専門とする佐藤裕紀先生の研究の一部をご紹介いたします。

※比較・国際教育学とは世界各国の教育を比較検討し、日本の教育を良くしようとする学問です。

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近年、SNSで似たような境遇、関心の人々で固まり、同じような意見や情報にばかり触れ、逆に異なるものとは距離をとるといった、社会の分断が進んでいるといわれています。


また、コロナウイルスで多くの人々が自粛や在宅での生活をよぎなくされる中で、医療従事者の方や感染者への心無い言動や、ささいなことでネット上において人を叩くような、とげとげしい風潮も一部にみられます。


ウイルスという目に見えなくて「わかりづらい」ものは、不安や恐れを生みます。そして不安は、時に、自分とは「ちがう」「わからない」他者や集団への攻撃性を生むことがあります。皆さんの学校生活でも思い当たることはありませんか?

 


このような無理解からくる攻撃は、しばしば、障害のある方や人種的にマイノリティ(少数派)とされる人々に対して向けられてきました。でも誰でも環境が変われば、マイノリティになりますし、ある部分や価値観ではマイノリティな面があるものです。


では、どうしたら、多様な背景のある人々が、分断されず、自分も他者も生きやすく過ごせるでしょうか?

 


北欧のデンマーク発祥の取り組みである、生きた人を貸し出す仮想の図書館「ヒューマンライブラリー」は、2000年からこの課題へ挑戦しています


この仮想の図書館では、障がいをもっていたり、人種的なマイノリティであったりすることで人々から近づきにくいと思われたり、偏見を受けやすい立場にある人が、「本」となって30分程度貸し出されます

参加者は、興味のある「本」を借りて、1対1で、あるいは1対数人でその「本」と対話し、聞いてみたいことを聞くことができます。

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参加者と「本」は語り合う中で、互いの中に共通点を見つけたり、時には悩みを語り合ったり、自分の視野を広げたりすることができます。


多様な人々と対話したり、安心して、自分自身の困ったことや悩みも含めた「弱さ」を語り合え、共有できるような場があることで、人は、自分の未来へ前向きな展望をもてるようになっていきます。

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様々な人々がそのように思える場を地域や社会の中でどのように作っていくのか、そのために教育は何ができるのか、私自身はそこに関心があります。

そして、2015年から新潟でもヒューマンライブラリーを学生と一緒に継続して実践しながら考えています。


 

デンマークでのヒューマンライブラリーをはじめとして、北欧発祥の対話の実践について書いた佐藤裕紀先生の研究は最新号である『日本生涯教育学会年報第40号』、『異文化間教育学会紀要51号』に掲載され、共著で本も出ています。

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オリンピック・パラリンピックをはじめスポーツの世界でも「共生」は大きなテーマです。

多様な人々が共生していくためにはどうすればいいのか?そんなことに関心のある人も、是非、健康スポーツ学科で学んでみてはいかがでしょうか?

 

 

佐藤裕紀先生の紹介ページ(クリック)

2020年3月20日 (金)

合同卒論発表会 Part3

今日は、発表した中から齋藤鈴さんから研究内容と発表をしてみての感想を聞きましたので紹介します。

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ーーー

健康スポーツ学科4年 下山ゼミの齋藤鈴です。

今回は、私が取り組んだ卒業論文について紹介させていただきます。

 

今回私は、「新潟医療福祉大学水泳部の強さの秘訣を探る」という題目で進めました。

今年度、新潟医療福祉大学水泳部は創部から15周年目であり、インカレでは総合得点で女子が7位に入賞、シード校を獲得しました。シード校になれたということは、来年のインカレでは特等席で仲間を応援することができるんです!

また、国際大会へも代表選手を輩出しており、今年度の新潟医療福祉大学水泳部はあつい!

自分自身の高校までの競泳の経験もふまえ、この強さに秘訣はあるのか気になり、

部員の皆さんとサポートスタッフの先生方にご協力頂き、調べていきました。

 

結果は、

・総合力

・部員・サポートスタッフの取り組む姿勢

 

この2点でまとめることができました。

監督の下山先生をはじめ、9名の先生方からはインタビューという形でお話を聞かせていただき、部員の皆さんにはアンケートで回答していただきました。回答をまとめるなかで、

なにか特別なトレーニングをしている、特別な食品を食べている、特別なサポーターがいるというわけではなく、立場は選手・マネージャー・サポートスタッフ、それぞれ違いながらも、向かう先を共有し、ブレずに同じ目標に向かい日々“チーム全員で”取り組んでいる、そんな素敵な雰囲気を感じることができました。

また水泳部のサポート体制・環境が整っているだけでなく、それがうまく機能していて、選手が本気で取り組める環境をつくれている、

それは上記の2点があってこそであり、そこをしっかりと水泳部立ち上げ当初から皆さんで積み上げてきた結果が、今年度の功績に繋がっていると感じます。

新潟医療福祉大学水泳部のチーム理念の中にもありますが、応援したくなるチームだなあと1番思いました。

 

卒論発表会では、6分という限られた時間の中でまとめて伝えるというのはすごく緊張したし難しかったです。ですが皆さんに自分のやったことを伝える機会はなかなか無いし、

逆に聞く機会もなかなかないので、自分自身をレベルアップできる有意義な時間になりました。

 

私自身も今後は指導者として活動していきます。新潟医療福祉大学水泳部の選手のような自分の好きなことにあつくなれる、本気で取り組める、素敵なひとを育てたいと思うし、

サポートスタッフの先生方のように私自身もあつい気持ちをもって、ブレずに生徒と向き合えるかっこいいコーチになれたらいいなと、この卒論を通して自分の目指すコーチ像を再確認することができました。

 

新潟医療福祉大学水泳部の皆さん、ご協力本当にありがとうございました。

指導者を目指す人にも、今回私自身が感じたものが何かのヒントになればと思います。

2020年の今年はオリンピックイヤーということで、新潟医療福祉大学水泳部からもオリンピアンがでるかも!今後の新潟医療福祉大学水泳部の活躍に目が離せません!

 

読んでいただきありがとうございました!

ーーー

齋藤さんは水泳部には所属していませんが、水泳を学びたいということで下山ゼミを選択し、勉強をしてきました。

水泳部ではない学生が、水泳部を客観的に評価し、研究データとしてまとめたようです。

記者になったつもりで先生方にはインタビューをし、学生たちにもアンケートを取り一生懸命まとめました。

本当にお疲れ様でした!

 

【集合写真】

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下山ゼミ

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泉田ゼミ

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小林ゼミ

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2020年3月16日 (月)

合同卒論発表会 Part2

先日に続き、合同卒論発表会の様子を紹介します。

数ある発表の中から、以下の2名が賞を受賞することが出来ました。

最優秀賞:出澤美和さん(下山ゼミ)

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代表スピーチの様子

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優秀賞:千吉良優斗君(下山ゼミ)

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また、この会を行うにあたって、小林ゼミの3年生が中心に司会・進行を行ってくれました!

【司会者】

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【座長・タイムキーパー】

・第1セッション

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・第2セッション

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・第3セッション

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3年生が積極的に質問もしていました。

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【先生方からの総評】

下山先生(プロフィール)

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泉田先生(プロフィール)

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小林先生(プロフィール)

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水沼尚輝さん(下山ゼミ所属大学院生:日本代表選手)

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次回は、発表の感想や研究内容を学生に聞きましたので、紹介します!

2020年3月11日 (水)

合同卒業論文発表会 Part1

下山ゼミ・泉田ゼミ・小林ゼミの3ゼミ合同で卒論発表会を行いました。

みんなそれぞれ、研究した内容を自分の言葉で伝えることが出来ました。

このゼミは陸上や水泳の監督がいることから、現場へ繋がるような研究が多くなされていました。

競技は陸上や水泳に限らず、サッカーや野球、アルティメットに関する研究発表がありました。

学生達が一生懸命に発表している様子を紹介します。

 

【第1セッション】

フライングディスク競技アルティメットに普及に関する一考察

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陸上競技砲丸投げにおける投法変更に関する事例報告

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マウスガードが陸上競技のパフォーマンスに及ぼす影響

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陸上競技投擲選手におけるパフォーマンスの向上が心理的競技能力に与える影響

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関甲新学生野球連盟のストライクカウントにおける打撃成績とパフォーマンスに関する研究

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競泳における個人メドレーのレースパターンについて

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【第2セッション】

我が国におけるe-Sportsの現状と課題に関する研究

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音楽とランニングに関する研究~メトロノームのテンポがランニングに及ぼす影響~

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日本におけるサッカーリーグの現状と今後の課題~ヨーロッパサッカーと比較して~

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スイミングスクールに所属するジュニア選手の競技継続について

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新潟医療福祉大学水泳部の強さの秘訣を探る

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大学女子競泳選手における4年間の記録の変遷とその要因

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【第3セッション】

道具使用がバサロキックのキネマティクスと身体感覚に与える影響

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競泳の男子選手と女子選手における声掛けに対する捉え方の違い

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KTテープが野球における投球と走塁に及ぼす影響

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主観的努力度の変化が走幅跳のパフォーマンスに与える影響

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本学陸上競技部跳躍ブロックの練習における問題点と今後の改善策

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スライド内にアニメーションを使っている学生や、写真や図を活用してわかりやすいように工夫をしている学生がいました。

相手にどうしたら伝わりやすいか、どうしたら自分の研究が伝わるか、色々と考えていました。

次回は、この会を運営してくれた学生たちを紹介します。

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

2020年2月14日 (金)

アスレティットレーナー実技試験に備えた自主勉強会

 

今年度、健康スポーツ学科の6名がアスレティックトレーナーの理論試験に合格しました。

3月には実技試験があり、その試験に合格すると、見事、アスレティックトレーナーの資格を取得することができます。

 

そのような中、アスレティックトレーナー理論試験合格者たちが集まって自主勉強会を開催していました。

そして、彼らから三瀬貴生先生(クリック)に助言を求め、この日、三瀬先生も学生の自主勉強会に参加していました。

 

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写真中央:三瀬貴生先生

 

 

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実演も交えながら、実技試験対策を行っていました。

 

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様子3(セルフストレッチの適切な指導法も教えていました)

 

 

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試験対策資料

 

 

彼らの努力が実り、見事試験に合格することを願っています。

がんばって!!

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

2020年1月28日 (火)

上田純平先生 学会賞受賞!!

健康スポーツ学科の上田純平先生(クリック)が、昨年学会賞を受賞されました!

上田先生からコメントをいただいたので、皆さんにお伝えします。

 

上田純平先生のコメント

「昨年10月に行われました第19回新潟医療福祉学会において奨励賞をいただきました。新潟医療福祉学会の皆さま、健康スポーツ学科の先生方、私と一緒に研究を行っていただいている共同研究者の先生方に深く感謝申し上げます。

今回報告いたしました研究は、児童生徒のメンタルヘルスに関する基礎的な研究です。引き続きこのような研究を積み重ねることによって児童生徒のメンタルヘルスに大きく貢献できると信じております。

今後とも質の高い研究を続けていきたいと思います。この度は、誠にありがとうございました。」

 

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上田純平先生

 

 

健康スポーツ学科には教員(小学校、中学校、高校)を目指す学生も入学してきます。

児童のメンタルヘルス(心の健康)について研究をしている上田先生から話を聞くことで、教員になった際に、子どもに寄り添って教育できる先生になることができるはずです。

児童の心について何か聞きたいことがあれば、ぜひ上田先生のところへ聞きに行ってください!

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

2019年12月23日 (月)

奈良先生の論文が国内誌に掲載されました

いきいき放送局へようこそ!

この度、奈良梨央先生の研究が水泳水中運動科学にという最新の水泳研究を扱う全国誌に掲載されました!

研究内容を簡単に説明します。

 

■研究内容

水泳中ストリームライン姿勢に関する研究では、これまでに腰椎に着目した研究がなされてきました。

そこで、腰椎の角度がストリームライン姿勢に影響するのであれば、胸椎の角度も含めて検討する必要性があると感じました。

この研究で測定した内容は、ストリームライン姿勢中の胸椎の角度、腰椎の角度・けのび到達距離・ストリームライン姿勢をとった時に受ける抵抗を測定しました。

 

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図1 スパイナルマウスを使って、ストリームライン姿勢中の胸椎および胸椎の角度を測定している様子(※スパイナルマウスとは脊柱計測分析器のことで、この道具で背中をコロコロと転がしていくと脊柱の曲がり具合が分かります)

 

その結果、抵抗の少ないストリームライン姿勢をとるには、腰椎の角度を小さくするだけでなく、胸椎の角度も小さくする必要があることが明らかとなりました。

よって、抵抗の少ないストリームライン姿勢をとるには、胸郭周りのストレッチも必要になることが考えられます。

私は現在、水泳部でコーチをしているため、現場で感じた疑問を少しずつ解明していきたいと考えています。

研究とコーチングを結び付けることは、難しいと感じることがありますが、コーチングに繋がる示唆ができるように、これからも研究を進めていきたいと思います。

 

■掲載された論文

ストリームライン姿勢での脊柱アライメントが前方牽引による受動抵抗に与える影響

奈良 梨央, 鍋島 怜, 佐藤 大輔, 市川 浩, 馬場 康博, 下山 好充

水泳水中運動科学, 2019, 22(1), pp1-9(クリック

 

大学の先生は授業をするだけではなく、研究活動、課外活動(部活)、地域貢献活動など多くのことをこなします。

奈良先生は健康スポーツ学科の卒業生でもあり、水泳部でコーチをしながら自ら研究もする、現場と研究をつなげるすごい先生なんです!

現場で得た経験や勘、気づきを科学的に証明する、そんなマインドを持ったコーチがこれからの時代に求められます。

健康スポーツ学科にはそんなモデルとなる先生がたくさんいます!

2019年12月19日 (木)

初めての国際学会に参加して~修士課程1年五十嵐小雪さん~

 

 

健康スポーツ学分野 修士1年の五十嵐小雪です。

 

10月20日~23日にアメリカのシカゴで行われたSociety for Neuroscienceという学会に参加してきましたので、その参加報告をさせていただきます。

 

今回参加した学会はかなり大規模のものだったようで、日本では見たことのない大きさの会場や参加している人の数、難しい研究内容に終始圧倒され、「すごい…」という言葉しか出てきませんでした。

会場の中は当然外国人ばかりで、英語ができない私は「ここで発表するのか…」と少し不安にもなりました。

 

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↑会場前にて

  

 

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私は学会3日目に「月経周期が足関節位置覚と一次体性感覚野脚領域における抑制機能に及ぼす影響」という内容でポスター発表をさせていただきました。

 

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↑発表前

 

1時間という発表時間の中で、先生方のお知り合いの方をはじめ、カナダの方も私の研究に興味を持って聞きに来ていただけました。しかし、カナダの方からの質問に答えることができず、英語力が皆無であることを再度実感し、英語力の重要さを強く感じました。

 

また、発表の中には私の研究内容にも含まれている「女性」「月経」「ホルモン」に着目している研究も多く、色々な見方や考え方があり刺激的でした。

 

今回このような学会に参加しポスター発表もさせていただき、海外の雰囲気にも触れることができて、とても貴重な経験となりました。それと同時にまだまだ学ばなければならないことがたくさんあると今まで以上に感じさせられました。多くの研究者が様々なことを調べ、レベルの違う研究ばかりでしたが、共通して感じたことは自身の研究に誇りを持っているということです。私はまだ知識や経験不足の部分もあり、そのようなところまで達していませんが、これから行う自分の研究に誇りを持てるよう努力していきたいと思いました。また、その研究が誰かの役に立てるようなものにしていきたいです。

 

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↑シカゴの街並み

 

 

新潟医療福祉大学大学院 健康科学専攻 健康スポーツ学分野

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

2019年12月16日 (月)

初めての海外で発表 ~修士課程2年栗原健太君~

こんにちは、健康スポーツ学科修士課程2年栗原健太です。

 

10月19日〜10月23日まで開催されたSociety for Neuroscienceで発表するために約一週間アメリカイリノイ州のシカゴに行ってきました!

 

新潟空港から成田空港へ国内線で乗り継ぎ、成田からシカゴ国際空港まで約12時間のフライトでした。

 

私はこんなに長い時間飛行機で移動したことがなかったのでしんどかったですが、機内で見られる映画に助けられて快適に過ごすことが出来ました。

 

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↑発表会場のMcCormick Place

 

 

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写真左から佐藤大輔先生、五十嵐小雪さん(修士課程1年)、山﨑雄大君(博士課程3年)、私、栗原健太(修士課程1年)、栃倉郁実君(修士課程2年)、丸山敦夫名誉教授

 

まず会場に着いて思ったことはとにかく広い!

日本では考えられないくらい会場が広く、とてもたくさんの人が行き交っていました。

 

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人気のあるポスターセッションでは人だかりができ、発表している人の話を遮ってまで質問している人もいて、日本の学会とは一味違った雰囲気でした。

 

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初めての海外で発表するということで、とても不安でしたが、先生方に助けていただいてなんとか発表を無事に終えることが出来ました。

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発表が終わった後は、佐藤大輔先生おすすめのスペアリブが美味しいお店にみんなで行ってきました。

 

これがとても美味しく,発表のプレッシャーが無くなったこともあってついつい食べすぎてしまいました.

 

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今回初めて海外に行ってみて。

 

とにかく一番感じたのは英語が聞き取れないということでした。

 

日本人の話す英語ははっきり発音してくれるので比較的聞き取りやすいですが、アメリカの人たちが話す英語はスピード感があって単語をなんとか聞き取る程度でした。

 

また海外に行く機会があれば英語を読み書きするだけでなく、聞きとれるような勉強もして外国の方々とコミュニケーションを取ることができるように準備をして行きたいと思いました。

 

 

新潟医療福祉大学大学院健康科学専攻健康スポーツ学分野

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/