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2009年1月19日 (月)

発達心理学(1年前期)

産まれてから老いて死ぬまでの間に、人間の体(身体的側面)や心(精神的側面)は様々に変化し続けていきます。

人間は一人一人、育ってきた環境が違うため持っている能力に個人差を生じます。

しかし、個人差はあっても、発達といった変化の過程には共通した傾向がみられます。

発達はできることが階段状に連なっており、例えば「歩く」に至るまで、

1.一人で座ることができる

2.ハイハイができる

3.つたい歩きができる

4.一人で歩くことができる

といった過程を経ます。

一人で座ることができないのに、急に一人で歩けることはありません。

また、発達はある年齢になると年齢相応の能力を獲得することができます。

例えば歩けるまでには……

1.一人で座ることができる     7ヵ月時

2.ハイハイができる      10ヵ月時

3.つたい歩きができる           12ヵ月時

4.一人で歩くことができる    15ヵ月時

このように、発達のスピードや方向性にはある程度の法則がみられ、一般的傾向から大きくずれが生じた場合には、言語聴覚士が援助する対象となることもあります。

臨床の場面では「一般的な傾向とどのように異なるのか」、「どのような方法なら発達に沿った援助ができるのか」が必要になります。

そのためこの講義では、発達心理学の基礎的な内容を生涯発達の枠組みで把握していきます。

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