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2016年6月24日 (金)

聞こえるのに聞こえない?~内山先生に聞いてみよう!〈聴覚失認〉

みなさん、こんにちは。STkouhouです!

今日から2回シリーズで、高次脳機能障害の研究がご専門の内山先生から、とっても不思議な脳の症状について教えてもらいます。

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6月4日のブログで、吉岡豊先生から「視聴覚二重障害」について教えてもらいましたね。

http://nuhw.blog-niigata.net/st/2016/06/post-a2a1.html



今日は、「耳が聞こえているのに聞こえない」状態になってしまう「聴覚失認」をご紹介します。

内山先生、よろしくお願いします!




Q1.言語聴覚士は「耳が聞こえない」聴覚障害以外に、「聞こえるのに聞こえない」という症状も診るのですよね。
ちょっと想像がつきません。いったいどのような症状なのですか?


内山:聴力には問題がなく、音は聞こえているにもかかわらず、その聞いた音が何だかわからないという症状を聴覚失認といいます。
たとえば救急車のサイレンを聞いた時や誰かに話しかけられた時に、音は聞こえているのですがそれが何の音なのか、あるいは何と言っているのかがわからないという症状です。




Q2.聴覚失認はどうしておきるのですか?


内山:聴覚失認では聴力には問題がないことから、音を聞く過程は保たれています。
しかし脳の病気などによって聞いた音が何であるかを認識する過程が障害されています。
そのため「聞こえるのに聞こえない」といった不思議な症状が生じます。




Q3.聴覚失認の人は、聴覚障害(難聴)の人のように補聴器をつけると症状が改善するのですか?


内山:難聴のように音を聞く過程が障害され、音が小さく聞こえたり、違って聞こえるという場合に補聴器が使われます。
しかし聴覚失認では音を聞く過程は保たれているため、補聴器をつけても「何の音だかわからない」という症状は改善されません。




Q4.言語聴覚士は聴覚失認にどのような取り組みをするのですか?

内山:まず症状とその原因を適切に評価します。
聴覚失認では対象を目で見て認識することは障害されませんので、会話時の相手の口の動きを読み取る訓練など聞こえの障害を視覚で補う訓練や支援を行います。



内山先生、どうもありがとうございました!

次回は「見えるけど見えない」症状、「視覚失認」について内山先生に教えていただきます。


聞こえるけど聞こえない・・・
見えるけど見えない・・・

言語聴覚士はさまざな障害を支援する専門職です→http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/st/

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