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2016年10月 7日 (金)

日本特殊教育学会第54回大会参加報告

こんにちは、STkouhouです!

言語聴覚学科の吉岡豊先生が日本特殊教育学会のスタッフとして参加なさいましたので、
吉岡先生から学会の様子をご報告いただきます。

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9月17日(土)~19日(日)の3日間、日本特殊教育学会第54回大会(主会場:朱鷺メッセ)に参加してきました。といっても発表ではなくスタッフとしての参加でした。

特殊教育学会とは今でいう特別支援教育に関わる学会で、知的障害、聴覚障害、視覚障害、肢体不自由、病弱などその領域は多岐にわたっています。今回会員が開催した自主シンポジウムは110と前回大会を40程度上回り、参加者も2,300名以上と過去最高でした。

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この学会で私が担当したのはアクセシビリティサービスという部門です。学会員には聴覚障害や視覚障害、肢体不自由の方が多数おられます。その方々の発表をサポートしたり、参加したいと申し出られたシンポジウムに手話通訳や要約筆記(PCテイク)を用意したりすることがアクセシビリティサービスの主な内容です。写真は控え室の入り口ですが、部屋には学会スタッフと手話通訳士、要約筆記者が待機していました。


手話通訳はおわかりになると思いますが、要約筆記についてはご存じない方もいると思いますので、少し説明をしたいと思います。要約筆記はパソコン4台をつないで口頭発表を打ち込む人2名、打ち込まれた文章を校正する人1名から成り立っていて、発表内容がスクリーン上にそのまま表示されるようになっているシステムです。しかし、その場にいってただ打ち込めばよいのではなく、事前に入手した発表原稿あるいはスライドの中から専門用語をパソコンに打ち込み、それから会場にいってセッティング、終了したら撤去という作業を繰り返して行きます。それを3日間行いました。

 今回は手話通訳付きを希望するセッションが21、要約筆記付きを希望するセッションが14とこれまでとは比較にならない数にのぼり、その業務量は大変なものでした。手話通訳士と要約筆記者の配置は専門のコーディネーターの方が考えてくださいましたが、会員からのボランティアを含めフル稼働の状態でした。


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 この写真は学会スタッフが大会期間中に着用していたTシャツです。今回の大会テーマは「インクルーシブ教育の時代におけるSpecial Education」でした。「Tokiyo」は「朱鷺」にもかけていますが(絵を参照)、「時代」を{ときよ}に読み替えたものです。


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吉岡先生、ありがとうございました。

この学会には言語聴覚学科学生も参加しました。
次回はその体験談をご報告しますね。





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