« 連携基礎ゼミ発表会2018 | メイン | 摂食嚥下特別講座 »

2018年12月21日 (金)

認定言語聴覚士講習会(聴覚障害領域)参加記 その2

こんにちは。

STkouhouです。

 

以前本学大学院の平野春樹さんから、認定言語聴覚士講習会の参加記を寄稿していただきました。

前回の参加記はこちら

 

Dsc_0207

写真は今回寄稿していただいた平野さんですhappy01

今年の新潟医療福祉学会で発表されました。

 

認定言語聴覚士とは、養成校を卒業したのち、学会の参加や発表、言語聴覚士協会主催の専門講座の受講など一定の研鑽を積んだ言語聴覚士にのみ取得できる、日本言語聴覚士協会の認定資格です。

この度待望の続編を寄稿していただきましたので、ご紹介します。

 

ではどうぞ。


皆様,お久しぶりです.

修士課程の平野春樹です.

 

寒風吹き荒れる中,12月15日(土),16日(日)に国立障害者リハビリテーションセンターにて,本年度第3回認定言語聴覚士(聴覚障害領域)の講習会(講義と症例検討会、そして認定試験)を受けてきました.

 

今回は,自分が得意とする加齢性の難聴に焦点を当てた内容が多かったことや,多くの言語聴覚士にはまだよく知られていない情報まで提供されていたので,大変面白く感じました.

 

例えば,人工内耳という、聴覚を補助することを目的とした装置があり、聴覚障害のある方の耳の内部に、手術で埋め込んで用います。この人工内耳にもいろいろと種類があり、特に残存している聴力を活用することを目的とした人工内耳(EAS)というものがありますが、導入にあたって様々な留意点があることが説明されました。

 

また,補聴器使用によって認知機能が改善するといった情報が広まってきていますが,研究報告では、認知機能が「改善する」,「改善しない」「変わらない」など,結果が一致しておらず,補聴器を使用すれば認知機能が改善するといった風潮に警鐘を鳴らしていました.
症例発表も内容が濃い,前向きな議論が行われたので,大変良かったと感じました.

この講習会は研鑽を積む機会であるだけでなく、人脈を広げられるチャンスの場であるので,積極的に他の受講者と情報交換を行えることも良い点だと思いました。

 
以上になります.今回の機会を通して、言語聴覚士の資格を取得した後も、常に最新の知見を学び日々の臨床に活かしていくことの重要性を再認識しました。

認定言語聴覚士講習会は聴覚障害以外の領域も開講されていますので、ぜひ皆さんもご興味のある領域で参加されることをお勧めします。


平野さん、貴重なご報告をいただきありがとうございました。

 

言語聴覚士協会では、認定講習会をはじめとした様々な研修会を通して、言語聴覚士に生涯学習の機会を提供しています。

  

当学科の渡辺先生は協会の理事をしており、講習会の企画にも関わっています。

渡辺先生の紹介はこちら

 

平野さん、今後もご投稿お待ちしております!!

言語聴覚学科の紹介はこちら

 

 

 

言語聴覚学科 新サイトはこちらから 【NEW】