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2020年7月 5日 (日)

本学の新しいサイト『研究力』をご紹介します その2

こんにちは。STkouhouです。

 

本学の新しいサイト『研究力』は、本学の研究活動や研究成果の情報を発信します。

研究力のサイトはこちら 

 

本学科の研究活動に関する記事が、最近2つ加わりましたのでご紹介します。

1つ目はこちら

 

今回は2つ目、田村俊暁助教の研究です。

  

田村先生の紹介はこちら

研究力サイト中の田村先生の記事はこちら 

 

田村先生の今回の研究は、言語障害の一つ、構音障害(発音の障害)に関するものです。

田村先生は、本学科佐藤克郎教授とともに、

舌の運動機能を数値化する新しい解析方法を開発されました!

 

佐藤先生の紹介はこちら 

 

田村先生からのコメントです。

 


 

最近、舌を口蓋(口の天井)に押し付けた時の最大筋力(舌圧)が飲み込みに重要であることがわかってきています。

しかし同じ部位を使っているにも関わらず、発音能力と舌圧とはあまり関係がないこともわかっています。

舌は発音するときに重要な器官であり、リハビリをするときも基本的な機能を把握するのは大変重要です。


私たちの研究グループでは、従来の最大筋力の測定から視点を変えて、舌圧を計測した時の速度に着目して波形解析を行ったところ、発音能力と関係があることがわかりました。

 

舌圧測定器(舌圧を測定する機器)

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舌圧測定器の解析画像 

Photo

 


この成果は、日本言語聴覚士協会が発行している学術雑誌「言語聴覚研究」に掲載していただきました。

この研究は、まだ若年の健康な人を対象にしているので、まだまだ実際の神経や筋の病気で発音が悪くなった方のリハビリテーションへの応用までには課題がたくさんあります。

今回得られた成果をもとに発音能力に関する理解が深まることで、今後新たな治療方法の開発に将来結び付く可能性を秘めています。

 

この研究のポイントは次の2点です。

 
1. 舌圧計の新しい時系列データ解析法を開発したこと
2. 舌圧を発揮するスピードが速いと発音の正確性も高いことを発見したこと

 

佐藤先生と田村先生

田村先生は本学大学院で、佐藤先生の指導のもとに研究されています。

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田村先生、コメントをいただきましてありがとうございました!

構音障害を持つ患者さんは非常に多いのですが、

障害の評価やリハビリテーション方法は、まだ十分解明されていません。

構音障害に関心がある方はぜひ、本学科への進学をご検討ください!

 

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