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2015年11月17日 (火)

山代講師らの研究が国際誌「PLoSONE」に掲載決定

sunいきいき放送局へようこそscissors

今日は、研究に関して嬉しい報告がありますshine

運動機能医科学研究所に所属する山代幸哉講師らが行った研究が、

国際誌「PLoS ONE」に掲載されることが決まりましたflair

山代講師についてはこちらsun
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/yamashiro.html

以下、山代講師からの報告ですeye

 「これまで「アスリート脳」について研究を行ってきました。

 過去には、微細な指の感覚を必要とする野球選手で

他のスポーツ選手よりも指の刺激に対する脳活動と単純反応時間が速いことを

報告していました。

今回の研究では、野球選手の運動抑制過程に着目しました。

抑制過程とは、動作を意図的に止めることを指します。

動作がおこらないので、その大小の評価は目に見えず、

抑制過程を評価するのはとても大変です。

そこで、脳波を用いてこの問題をクリアし、

野球選手の抑制機能を明らかにしました。

野球のバッティングでは、投手から投げられたボールを「打つ」か

「打たない」かの判断を頻繁に要求されます。

今回の研究では、この時の運動抑制に関わる脳活動が野球選手で、

他のスポーツ選手に比べ大きいのでは?という仮説を立て実験を行いました。

実験は小指と示指に刺激を呈示して小指に刺激が来たときをGo(ボタン押し)、

示指に刺激が来たときをNogo(ボタン押さない)として脳活動を記録しました。

その結果、野球選手の抑制の脳活動(Nogo電位)はその他のスポーツ選手に

比べて大きくなり、このときの反応時間も速いという結果が得られました。

このことは、野球選手の脳に長期的なトレーニングによって、

機能変化が起こったことを示唆しています。

健スポではアスリートの脳機能に着目した研究を行っています。

興味があるみなさん、ぜひ研究室に来てみてください。」

 Title: Skill-specific changes in somatosensory Nogo potentials in baseball players

Yamashiro K, Sato D, Onishi H, Sugawara K, Nakazawa S, Shimojo H, Akatsuka K, Nakata H, Maruyama A

山代先生他、関わられた先生方、おめでとうございますscissors


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