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2013年11月15日 (金)

一生を捧げる仕事とは

私が心から尊敬する哲学者の一人、鷲田清一先生
吉岡先生が、その先生の新聞記事をわざわざ切抜き、プレゼントしてくださった
しかも、「僕はコピーでいいから」と原本を・・・・うっうっうれしい・・・

この記事に職業(calling)と書いてある
吉岡先生が calling は「召命」、すなわち、キリスト教では神様からのお導きなのだ、と教えてくださった

職業 をドイツ語で調べると2つの単語がでてくる

Arbeiten(アルバイテン) と Beruf(ベルーフ)

アルバイテンは「アルバイト」だから、きっとすぐにイメージがわくはず
いわゆる「労働」です

一方、Berufは“天職”
まさに、神が与えたもう生涯の仕事だ



かつて私が、教育を続けようか、それとも臨床現場に戻ろうか、
まさに人生の岐路に立ち止まっていたとき、
当時、とてもお世話になっていた先生がこう助言してくださった

「Berufだと思う方に進みなさい」と


新潟医療福祉大学は、医療・福祉・スポーツの技術職を養成する大学だ
教育の特性上、多くの学科の学生が資格取得を目指す
したがって、入学した時点でほとんどの学生の人生が決定されてしまうことになる


でも生涯の仕事なんて、18歳で決められるほど甘くはない
人生は長いのだ


資格は頑張った者だけに与えられる名誉ある勲章ではあるが、
人生の保険や保障ではない
学生たちはいろいろな学びを通して、このことに少しずつ気付きはじめる

「自分の人生は本当にこの道でいいのだろうか」・・・・と

彼らは、立ち止まり、悩み、苦しみ、そしてまた歩き出す

このとまどいこそがまさにBerufにつながりゆく道なのだ、と思う

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