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2019年1月10日 (木)

脳卒中・循環器病対策基本法

こんにちは。STkouhouです。

 

言語聴覚士が臨床で最も出会う病気の一つは脳卒中ですが、

今回はその脳卒中に関係する法律の話題をご紹介します。

  

先日12月10日の国会で、「健康寿命の延伸などを図る為の脳卒中、心臓病その他循環器病に係る対策に関する基本法」(脳卒中・循環器病対策基本法)が可決・成立しました。

 

脳卒中は日本人の死因の第3位であり、かつ、寝たきりの原因の第1位でもあります。

また、循環器病に含まれる心臓病は、日本人の死因第2位です。

(ちなみに死因第1位は癌です)。

患者数は増加の一方で、それに伴い介護負担、医療費の増大が社会問題になっています。

 

今回の法案は、この二つの病気の予防を推進し、発症した場合は迅速な搬送と適切な治療を行える医療体制を、整備することを目指したものです。

 

この法案の成立によって期待できることは、

 

病気を多くの人に知ってもらう啓発活動の推進

救急治療とリハビリテーションのさらなる普及

病気に対する対策の改善

新しい治療薬の開発

などが挙げられます。

 

下のイラストは脳卒中の症状をまとめたものです。

F(Face):顔の片側が下がる・ゆがむ

A(Arm):腕の片側に力が入らない

S(Speech):ことばが出てこない、ろれつが回らない

 

そして

T(Time):症状に気が付いたら発症時刻を確認して即119番です。

 

Medical_fast_time_3

言語聴覚士が関わる機能であるSpeechが、脳卒中の3大症状の一つに入っているのですね。

今後病気に関する啓発活動の推進に、言語聴覚士が多く関わることになるかもしれませんね。

 

言語聴覚士なら知っておきたい法律です。

 

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