佐藤克郎先生インタビュー
こんにちは。
STkouhouです。
先日のブログで、当学科教授の佐藤克郎先生が、
週刊現代4月6日号の特集『咽頭と喉頭 この厄介な部分から広がる悪性腫瘍の数々』で取材を受けられ、
頭頚部がんについてコメントされていることをご紹介しました。
今回は佐藤先生ご自身に、取材をお受けになられた経緯などについていろいろお聞きしました!
ー今回の取材は雑誌の編集部から直接お話があったのでしょうか?
はい、編集部からメールで依頼を受け、電話でコメントしたものが記事になりました。
編集部が頭頚部がんの論文を検索したところ、自分の論文がヒットしたので、取材が来たようです。
今までも他の雑誌やテレビで取材を受けたことがあります。
ー確かに佐藤先生は頭頚部がんに関する論文がたくさんございますね。
ー先生は現在、どちらで臨床を行われていますか?
週に1回、県立病院で耳鼻咽喉科の臨床をしております。
耳鼻咽喉科の手術は10数時間もかかるので体力が必要ですね。
ー先生が耳鼻咽喉科を希望された経緯は何だったのでしょうか?
細かい手術がしたかったんですよね。
耳の骨の一つに耳小骨(じしょうこつ)という骨がありますが、
大きさが2ミリしかないんですよ。
耳小骨を修復・再建する手術である鼓室形成術は、非常に細かい操作が必要になる手術です。
ー不器用な自分には想像もつかないほど、精密な技術が必要な手術だと思います。
ー頭頚部がんと言語聴覚士はどのような関わりを持つのでしょうか?
頭頚部がんが、発音に関係する舌や顎などの部位に生じて切除すると、
発音が思うようにできなくなります。
言語聴覚士は、残された部位の筋力を高めたり、動かせる範囲を拡大させることで、
発音を改善するリハビリテーションを行います。
ー佐藤先生のゼミでも、頭頚部がんやそれに関連した領域について深く学べますか?
去年の卒業生は、頭頚部癌と喫煙・飲酒との関係を検討した研究や、
喉頭がんに対して行う喉頭全摘術と言語聴覚士の関わりについて卒業研究を行いました。
術後の後遺症に苦しむ患者さんに対し、ぜひ多くの言語聴覚士がリハビリテーションに携わっていただきたいですね!
佐藤先生、貴重なお話をいただきありがとうございました!!
最近はつんく♂さんや堀ちえみさんなどが、頭頚部がんであることを公表されたこともあり、
注目が集まっている分野です。
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