専門的なお話し Feed

2018年7月26日 (木)

7月の研究セミナー2 ~修士課程2年 石田航君~

 

 

前回、大学院2年の本間翔太郎君の発表内容を紹介しました。

 

今回、大学院2年の石田航君の発表内容を紹介します。

 

 

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【タイトル】

VR技術による野球選手ならびに指導者の状況認知

 

【目的】

本研究の目的は大学野球指導者の語り付きVR動画を視聴した大学野球選手の語りの変化を検討することである。

 

【方法】

まず、VR技術を用いて指導者が試合中に「どこを見て」「何を感じているのか」を収録したVR動画を作成した。

次に、被験者となる選手2名(1軍の選手1名、2軍の選手1名)に、指導者の音声を無くした状態でVR動画を視聴させ、自由に語ってもらった。

24日後に、今度は同様の動画を音声がある状態で被験者に視聴してもらった。

その30日後に、再び指導者の音声がない状態で被験者にVR動画を視聴してもらい、再度自由に語ってもらった。

 

【結果・考察】

VR動画の視聴により、1軍選手と2軍選手の語りの数が増加し、視聴前は何も語っていなかった場面で、その影響を受けたと思われる語りが複数現れた。

また、VR動画から得た価値観や評価基準をもとに、自身の語りの修正を行ない、監督の戦術選択に対して理解を示す語りが現れた。

そこで語られている内容は、指導者がVR動画中で語っている価値観や評価基準に近いものであった。

VR動画中の指導者の語りが、選手に新たな知識や視点を付与し、それらを記憶していた選手が、指導者と同じような内容のことを語れるようになったと考えられる。

実験終了後に実施された被験者へのアンケートでは「自分がこの試合で見えているものは、監督の見えているものの半分以下であった。(1軍選手)」「目先のプレーだけでなく、次の打者などを見てサインを送っていた。 (2軍選手)」など、VR動画の有効性を実感できる感想を選手たちは述べている。

 

【結論】

指導者のVR動画を視聴することによって、選手の語りは指導者の語っている価値観や評価基準に近いものに変化していった。

このことから、VR動画を用いて「ベンチ入りの疑似体験」を繰り返し行なっていくことで指導者の采配を理解し、それを積み重ねることで野球観の醸成につながることが期待される。

 

 

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石田航君(修士課程2年)

 

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前回の本間君の研究と同様、石田君の研究もVRを使用した研究となっています。

 

科学技術の発展に伴い、研究の分野でも新たなことができるようになってきます。

 

本間君も石田君もVRを使用するという、とてもユニークな発想で研究を行っています。

 

このような研究が現場に還元され、指導者養成、選手の能力向上に貢献することを期待せずにはいられません。

 

二人には、既成の価値観に囚われることなく、自由な発想で面白い研究を進めてもらいたいと思います。

 

 

 

新潟医療福祉大学大学院健康スポーツ学分野では、スポーツに関する研究も積極的に行われています。

 

健康、スポーツ、運動、教育といったことに強い興味、関心がある学生および社会人は、本学の大学院への進学を考えてみてはどうでしょうか!?

 

より高度な専門性を身につけて社会で活躍することができるはずですよ!!

 

 

 

 

 

新潟医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 健康科学専攻 健康スポーツ学分野

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html

 

 

 

2018年7月25日 (水)

7月の研究セミナー1 ~修士課程2年 本間翔太郎君~

 

 

健康スポーツ学科では、教員だけではなく、大学院生も研究セミナーで発表をしています。

 

 

7月の研究セミナーでは、修士課程2年の本間翔太郎君と石田航君が発表を行いました。

彼らの発表内容は修士論文へとつながっています。

 

今回、本間君の発表内容を紹介します。

 

 

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【タイトル】

VR技術によるバスケットボール指導者の状況認知

 

【目的】

本研究の目的はバスケットボールの熟達指導者と未熟達指導者の状況認知の特徴を明らかにすることである。本研究の目的が達成されることによって、バスケットボール指導者の育成ならびに指導力向上へつながることが期待される。

 

【方法】

360度全方位録画可能なVRカメラにて撮影したVR映像を指導歴の違う3名の指導者に視聴してもらい、オンゴーイング(注1)で何を認知しているか語ってもらった。

それらの語りをもとに、バスケットボールを経験した3名の大学生でバスケットボール特有の7つの観点でカテゴライズ(分類)した。その観点は視覚状況、期待予測、過去の振り返り、賞賛、批判、指示的、支援的の7つである。

なお、カテゴライズの過程(語りの分類の過程)を文字起こしすることで(カテゴライズのオープン化によって)、研究の信頼性と妥当性を確保した。

 

【結果・考察】

研究の結果、熟達指導者と未熟達指導者の状況認知の特徴が明らかにされた。その1つとして、熟達指導者は選手のある1つのプレーだけではなく、時間幅を持ったプレーに対して賞賛を与えているが、一方で未熟達指導者はある1つのプレーだけに賞賛を与えることが明らかにされた(たとえば、熟達指導者はリバウンドから速攻に移った一連のプレーに対して賞賛するが、未熟達指導者はリバウンドに対してだけ賞賛を与えるということである)。

 

【結論】

熟達指導者の状況認知の特徴を明らかにすることによって、未熟達指導者は熟達指導者の状況認知を学習することができると考えられる。すなわち、指導者養成ならびに指導力向上のための有用な知見になると考えられる。

 

 

注1)オンゴーイングとは、映像を視聴しながら、その時々に感じたこと、思ったことを言葉に発する方法である。

 

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本間翔太郎君(大学院2年生)

 

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健康スポーツ学科の教員、大学院の学生が、本間君と石田君の発表を聞きました。

 

 

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7月研究セミナーの様子

 

 

 

本間君も石田君も、先生方の前で発表することになり、とても緊張したことでしょう。

 

その緊張の中、先生方の質問に一生懸命に答えていました。

 

今後、本間君の研究がより良いものとなるよう願うとともに、学科の教員はそのための支援をしていきます。

 

共に、がんばろう!!

 

 

 

新潟医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 健康科学専攻 健康スポーツ学分野

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html

 

 

2018年7月19日 (木)

ECSSに参加しました!!

ECSSとよばれる国際学会に、健康スポーツ学科から佐近先生と今回のブログ担当の馬場が参加してきました!!

ECSSとは、European College of Sport Scienceの略です。

開催場所はダブリン。

アイルランドの首都で行われました。

口頭発表、e-ポスター、ポスター発表の大きく3種類の発表形式があります。

【佐近先生の発表の様子】

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【馬場】

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理学療法学科の椿先生は、口頭発表。

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自分の研究を国際的に発信したり、研究のヒントを掴むことができました。

本学科には、スポーツに関わる研究者が所属しています。

健康スポーツ学科 教員紹介

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher.html

佐近慎平先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sakon.html

馬場康博先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/baba.html

今後も学術的な情報発信をしていけるよう邁進します。

スポーツに関して学びたい高校生は、ぜひ健康スポーツ学科への進学を考えてみてください!!

世界に飛び出して研究発表をする教員と一緒に、「健康」「スポーツ」「運動」「教育」について学びましょう!!

2018年6月26日 (火)

6月の研究セミナー2 ~博士課程2年 山﨑雄大君~

 

 

前回、中野沙紀さんの研究を掲載しました。

 

今回、山﨑君の発表内容を以下に記載します。

 

 

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【タイトル】

一過性有酸素性運動による感覚機能の変動

 

【目的・方法】

一過性有酸素性運動が脳機能や神経可塑性(注1)を高める可能性が多くの研究で指摘されているものの、運動効果について未だ明らかでないことは多い。特に、ヒトの感覚機能に有酸素性運動がどのような影響を与えるかは不明である。そこで、一過性の有酸素性運動がヒト感覚機能、特に皮膚や筋、腱の感覚である体性感覚機能に与える影響について明らかにするため実験を進めている。まず、体性感覚機能に関わる脳の活動が運動前後でどのように変化するか検証した。末梢感覚神経に電気刺激を与えた時に生じる一次体性感覚野(S1)の脳反応を、脳波計で計測することにより脳活動を評価した。運動介入は下肢エルゴメーターによるペダリング運動とし、中等度 (心拍数が120 – 130拍程度)で行う条件、低強度 (心拍数が100 – 110拍程度)で行う条件、運動を行わない条件で比較した。

 

【結果・考察】

中等度有酸素性運動後にS1の活動状態が変動する傾向が確認された.一方で、低強度運動では変動が見られなかったため、運動強度の違いによってS1活動の変動の仕方が異なる可能性がある.

 

【結論】

一過性の中等度運動後にS1の活動状態が変動する可能性が確認された.今後は、体性感覚機能のパフォーマンスが実際に改善するかどうかを評価する実験を行い、運動による影響を詳細に明らかにする必要がある.

 

注1)外部からの刺激によって神経伝達の強さや神経同士のつながりが変化する性質

 

 

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山﨑雄大君

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山﨑君は、運動と脳の関係に興味、関心を抱き、大学3年生から佐藤大輔先生のゼミに所属し、修士課程を経て、博士課程に進学しています。

そして将来、研究者として活躍するために本学で多くのことを学んでいます。

 

 

今回の研究では、有酸素運動を実施することによって、脳の第一次体性感覚野の活動がどう変化するのかを明らかにしたものです。

 

この研究を進め、運動と脳の関係が明らかにされることによって、より効果的なリハビリテーションを実現させようとしています。

体性感覚の機能は正確な動作の遂行や運動技能の学習に重要ですが、「加齢」や脳卒中などの「疾患」によって低下するといわれています。

運動によってこの機能が改善し低下を予防できれば、高齢期でも正確な動作を行うことができたり、感覚機能不全による傷害発生リスクの低減にもつながる可能性があります。

 

 

 

本学科の学生は、強化部で活躍したいといった学生や将来教師になりたいと希望を抱く学生だけではありません。

 

決して多くはありませんが、大学院へ進学し、修士課程でより深い知識、知恵を身につけてから社会に出ていく学生や山﨑君のように研究者を目指す学生もいます。

 

健康スポーツ学科では、「知らないことを知りたい」「わからないことを学びたい」といった「学ぶことに貪欲な学生」「探究心旺盛な学生」を歓迎します!!

 

 

 

大学4年間の学びだけではなく、それをより深めるために大学院へ進学し、より高い専門性を身につけることもとても有益です。

それが、専門職に就いた際に「どれだけ深く専門的なことを知っているか」といったことにつながります。

 

 

学部から社会に飛び立つ学生だけではなく、今後より高い専門性を身につけて「修士」あるいは「博士」といった学位をもって社会に飛び立ち、それぞれの専門領域で活躍する学生が増えることを、健康スポーツ学科の教員は願っています。

 

 

 

「知らないことを知りたい」。

 

これが「研究」の出発点ではないかと思います。

 

スポーツ、運動、健康、教育などに関して「知りたい!!」と思うことがあれば、ぜひ一緒に研究しましょう!!

 

 

 

新潟医療福祉大学 修士課程 健康科学専攻 健康スポーツ学分野

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html

 

 

新潟医療福祉大学 博士後期課程 医療福祉学専攻

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/doctor/major.html

 

 

新潟医療福祉大学大学院 Twitter

https://twitter.com/nuhw_gr

 

 

佐藤大輔先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sato_d.html

 

 

2018年6月25日 (月)

6月の研究セミナー1 ~修士課程2年 中野沙紀さん~

 6月の研究セミナーでは、博士課程2年の山﨑雄大君と修士課程2年の中野沙紀さんが発表を行いました。

 

今回、修士課程2年の中野沙紀さんの発表内容を以下に記載します。

 

 

 

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【タイトル】

空間記憶トレーニングにおける有酸素性運動プレコンディショニング効果について

 

【目的・方法】

世界的に認知症患者が増えている中で、認知トレーニングが認知機能を高めるか否かについて、一致した見解が得られていない。そこで、認知トレーニングのプレコンディショニングとして、空間記憶機能改善と関連するα、β帯域の活動を高めるとされる中等度有酸素性運動が有用であると考えた。リカンベントエルゴメーターを用いた運動が、α、β帯域の活動を増大させ、空間記憶トレーニングのプレコンディショニングとして有用となるかを明らかにすることを目的とした。実験1では、健常成人15名を対象に運動条件と安静条件の2試技を実施し、介入前および介入3、10、15、30分後に脳波の計測を行った。実験2では、健常成人30名を運動群、安静群各15名とし、介入後に約2分間の空間記憶課題10セットをトレーニングとして行い、トレーニング15、30、45、60分後、1日後に再度同課題を行った。実験1,2共に運動は50%Vo2peakで20分間のペダリング運動とした。

 

【結果・考察】

実験1では、運動後10分まで、α、β活動の増大が認められた。実験2では、運動群においてトレーニング効果の促進が認められた。トレーニング効果の促進が見られた要因としては、α、β帯域の活動が関与していると考えられる。α、β帯域の活動は、それぞれ課題における記憶保持中の不必要な入力の抑制を反映しているということや、空間的な位置情報を保持するための神経活動を反映するとされている。運動によって、これらの機能を高めた状態で認知トレーニングを行ったことでトレーニング効果の促進が見られたと考えられる。

 

【結論】

20分間の中等度有酸素性運動が認知トレーニングの効果を促進し、有酸素性運動は空間記憶トレーニングにおけるプレコンディショニングとして有効である可能性が示唆された。

 

 

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中野沙紀さん

 

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中野さんの研究では、空間記憶、有酸素運動、脳活動の三つがポイントなります。

 

認知症が発症すると、空間のどこに物があるのかといったことが明確でなくなったりします。

たとえば段差でつまずくのは、段差のある空間のなかで、その段差がどの程度の高さなのかを脳がうまく把握することができないため、「これくらい足をあげればいいだろう」と間違った判断を起こすためにつまずくと考えられます。

 

中野さんは、このような空間内のどこに物があるのかといった認知機能を改善、向上させるためには有酸素運動が有効だろうという仮説を立て、その仮説を実証するため2つの実験を行いました。

そして実験の結果、有酸素運動が認知トレーニングに有効であることが示唆されました。

 

このような研究を進めることによって、認知症の予防ならびに改善には有酸素運動の有効性が示されます。

 

 

 

高齢化社会を迎えたわが国において、このような研究はとても重要です。

 

大学の4年間だけではなく、大学院に進み専門性をより深めることも、専門職に就く上ではとても有効です。

 

 

「学ぶ意欲が旺盛な学生」は、ぜひ大学院への進学も視野にいれて大学生活を送ってみてください!!

 

 

新潟医療福祉大学 修士課程 健康科学専攻 健康スポーツ学分野

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html

 

 

2018年6月19日 (火)

アスレティックトレーナー勉強会

前回、「アスレティックトレーナーってどんな職業なのか?」(クリック)といった記事を掲載しました。

 

アスレティックトレーナーになるには、多くの知識、正確な技能を身につけなければなりません。

 

健康スポーツ学科では熊崎昌先生がアスレティックトレーナー関連の授業を担当しています。

 

 

熊崎先生はアスレティックトレーナー関連の授業を担当するだけではなく、毎週月曜日の18時からアスレティックトレーナーの知識、技能を深めるために勉強会を開いています。

 

この日、勉強会には40人もの学生が集まりました。

 

熊崎先生は、この勉強会を「学生主体」で進めたいと考えています。

 

勉強会に来たからいいのではなく、この勉強会で「何を学んだか」がとても重要であり、その学びを「現場で生かせるか」が重要であると考えています。

 

そのためには,発表者には資料を調べ、それを整理するだけではなく、それをより深く理解し、熊崎先生の質問にも答えられるようになることが求められます。

 

一方で、発表を聞いている学生には、他の学生の発表をじっくり聞き、なぜその資料を持ち出したのか、他にもっといいリハビリはないのか、といった質問をすることが求められます。

 

そして、この勉強会では、アスレティックトレーナーについて学ぶ仲間同士、気兼ねなく議論できることを目指しています。

 

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熊崎昌 先生

 

 

 

この勉強会には2~4年生が参加しています。

数人でグループを作って、各グループがそれぞれの課題を調べ、発表しています。

そして、発表後には質疑応答があり、勉強会の最後には熊崎先生がその日の勉強会をまとめています。

 

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勉強会が始まる前に、学生たちでプロジェクターの準備をしています

 

 

 

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他のグループの発表を真剣な表情で聞き、質問をしています

 

 

 

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熊崎先生からも質問がありました

 

 

 

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学生が発表した後、熊崎先生がその内容を解説しています

 

この時(写真の時)、熊崎先生が学生に対して

「左バッターがバットを振る時に右の股関節は外旋しますか? それとも内旋しますか?」

と質問して、それについて解説していました.

 

答えはどっちでしょう!?

 

 

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発表した学生も実演して他の学生に解説しています

 

 

 

大腿部(太ももの)の打撲(いわゆる「ももかん」)にも、重症度のレベルがあり、そのレベルごとに復帰に向けての道筋が異なります。

 

 

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勉強会の最後に、熊崎先生がリハビリの手順を解説していました

 

 

 

 

みなさんは、ケガをしてから現場に復帰するまでの「正しい」処置の仕方を知っていますか?

 

「ケガが治ったからそれでOK!!」ではないんですよ!!

治療をしている時から競技に復帰した後のことを考えてリハビリを行うことがとても重要なんです。

 

 

 

さて、さっき「左バッターがバットを振る時に右の股関節は外旋しますか?それとも内旋しますか?」と問いかけましたが、みなさんは答えがわかりましたか?

 

答えは・・・・・・・・・・「内旋」だそうです!!

 

ぜひ、熊崎先生からアスレティックトレーナーの役割やその魅力を教えもらってください!!

 

 

・・・ちなみに、このポロシャツにはかわいい○○が描かれています。

さて、なんでしょう?

 

 

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熊崎昌 先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/kumazaki.html

 

 

 

【今年度の熊崎先生の活動】

佐渡トキマラソンEXPO2018への参加

http://nuhw.blog-niigata.net/hs/2018/05/expo201857-6bfa.html

 

2018年春 アスレティックトレーナー見学実習

http://nuhw.blog-niigata.net/hs/2018/05/2018514-ab70.html

 

2018年4月20日 (金)

学会参加報告 ~佐藤大輔 先生~

本学科の教員は、学内で活動するだけではなく、学外での活動も積極的に行っています。

その一例が「学会」への参加です。

 

簡潔にいえば、学会とはそれぞれの領域の研究者が集い、講演や研究発表が行われ、それらの内容を議論する場ということができます。

 

以下では、アメリカで行われた学会に参加した佐藤大輔先生からの報告を記載します。

 

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4月14日(土)~16日(月)にアメリカ合衆国・ラスベガスで開催された5th International Conference on Evidence Based Aquatic Therapy(ICEBAT)に参加しました。

 

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(学会の看板)

 

ICEBATは、有疾患者への水中でのリハビリテーションに携わる医師、理学療法士、作業療法士、フィットネスインストラクターが集まる学会で、2018年度の大会には18ヵ国から約200名が集まりました。

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(学会の様子)

 

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(会場となったホテル)

 

私は、招待講演者の一人として参加し、下記の内容の講演を実施しました。

・タイトル:Does water immersion promote neural plasticity and motor learning?

・日本語タイトル:水に浸かることは神経可塑性を高め、運動学習を促進するか?

 

 

私が所属するスポーツ神経生理学Lab.では、どのような環境・状態で新しい運動を学習するとより効率的か? アスリートのように日々トレーニングを重ねることで脳にどのような変化が生じるか? といった研究を進めています。

 

体を動かすことと脳の関係に興味のある人、ぜひ、一緒に研究しましょう!!

 

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大輔先生は、健康体力学、運動生理学を専門としています。また、強化指定クラブの水泳部のアドバイザーとしても活動し、高齢者を対象にした健康運動教室も開催しています。

 

「運動技能」と「脳」の不思議な関係に興味・関心のある在学生のみなさん、ぜひ大輔先生の研究室(J603)に伺ってみてください。

 

また、高校生のみなさん、健康スポーツ学科で、大輔先生と一緒に「運動技能」と「脳」の関係について学んでみませんか?

 

「おもしろい」ことを聞くことができるかもしれませんよ。

 

 

佐藤大輔先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sato_d.html

2018年4月16日 (月)

短期留学報告 ~山代幸哉 先生~

今回、大学の短期留学制度を利用し、オーストラリアにあるアデレード大学へ留学した山代幸哉先生からのご報告を掲載します。

 

以下、山代先生からの報告です。

 

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大学の短期留学制度を利用し、アデレード大学のMichael Ridding教授に指導を仰ぎました。2017年12月25日~2018年3月11日の間、オーストラリアに滞在しました。

 

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(左:馬場先生、右:山代先生 @ブライトンビーチ)

 

 

留学の目的は以下の3つです。

① 本学研究環境で応用可能な研究手法の確立

② 国際的に発信するための知識・技術の獲得

③ 新たな共同研究環境の開拓

 

大学ではMichael Ridding教授の指導の下、理学療法学科の小島翔先生と一緒に、運動学習と磁気刺激によって誘発される脳活動の関係性について実験を行い、11名のデータを取得しました。
その結果、運動の学習効果が高い被験者ほど磁気刺激によって誘発される脳活動が大きくなる傾向があることを明らかにしました。つまり、この脳活動を大きくできれば、運動の学習効果を高めることができることになります。

 

実験のほかに日本との研究システムの違いや研究者同士の関係性の違いなど刺激を受けることが非常に多かったです。たとえば、アデレード大学では9時から17時までが勤務時間で、その間に研究・実験はみっちり行われます。しかし、勤務時間が過ぎれば自分の時間を大切に使っていました。また、教員や学生はそれぞれの地位に関係なく、「1人の研究者」として活発に議論をしていました。
このような風土がそれぞれの研究力を高めていくものだと感じました。

他にも、各研究者が絶え間なく実験を行っている姿や研究の分業化されていることも強く印象に残っています。分業化されることで研究が促進されているのだと感じました。

 

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(実験の様子)

 

 

研究に従事できる環境に約3カ月いられたおかげで「研究マインド」や「英語力」の重要性を再認識でき、帰国後の自分の生活に還元されています。
今後、この経験を学科の先生方と共有し、学科の研究力向上に活かしていきたいと思っています。

このような機会を提供して下さった大学および学科に感謝し、早急に成果を形として残したいと感じています。

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(左から小島先生、ジョン先生、マイク先生、山代先生 @マイクの研究室にて)

 

 

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山代先生は、運動生理学、神経生理学を専門とし、アスリートの運動能力と脳の神経活動に関する研究を行っています。

また、強化指定クラブの陸上競技部において、短距離ブロックのコーチとしても活動しています。

 

日常生活ないし現場に生かされるために、研究は行われています。

 

山代先生は現場に直接生きる研究を実践し、さらにコーチとしても実績を積んでいます。

 

在学生のみなさん、ぜひ山代先生(@J604)に研究やスポーツ指導に関するコツを聞いてみてください。

 

高校生のみなさん、健康スポーツ学科では「研究」「スポーツ」などを思う存分楽しむことができます。ぜひ、一度オープンキャンパスに来てください。

山代先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/yamashiro.html

 

新潟医療福祉大学 陸上競技部

https://www.nuhw-tfc.net/

 

新潟医療福祉大学 陸上競技部 twitter

https://twitter.com/nuhwtandf

2017年7月31日 (月)

専門ゼミ紹介:吉田重和ゼミ

いきいき放送局へようこそ!

今回は、専門ゼミ(研究室)の紹介を、実際にそのゼミに所属している

学生の皆さんからしてもらいたいと思います。

今回は、吉田ゼミの牧野君よりご紹介いただきます。

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こんにちは!健康スポーツ学科3年の牧野健吾です!

皆さんは大学にはゼミ活動というものがあることをご存じですか?
ゼミとは、担当教員の指導の下に少数の学生が集まり、

特定の分野やテーマについて学ぶ活動です。

そして、ゼミの活動は、担当教員によって大きく異なります。
本学では、3年生になると全員が様々な教員のゼミに所属します。

今回は、私が所属する吉田ゼミの活動を紹介していきます。

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まずは、担当教師である吉田先生について紹介します!

吉田先生は、比較教育学を専門領域としています。

スポーツ教育コースの先生で在り、教員を目指す学生の支援を行ってくださるため、

ゼミのメンバーには教員を目指す学生が多く所属しています。

とてもユーモアがあり、親しみやすい先生です!

 

次に、ゼミの活動を紹介していきます!

吉田ゼミでは毎週2回、ゼミ活動を行います。

3年生だけで行う時間と3,4年生合同での時間があります。

今回は、3年生だけで行っている時間での活動を中心にご紹介します。

ゼミが始まる前の様子です。

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話し合いをしている場面です。
話し合う内容は日によって異なり、分野も様々です。

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吉田ゼミでは、話し合いの活動が多く、他人の価値観や、考え方に触れ、
人との関わり方を学ぶことや自分の視野を広げることができます。

最後に、大学の近くにある南浜小学校での学習支援ボランティアについて紹介します!

毎週、南浜小学校で、授業補助や運動会などの行事のお手伝いを行っています。

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この日は水泳の授業補助に行きました。

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子どもたちは素直で元気な子ばかりです!
疲れた時でも、子どもたちの笑顔で元気になれます!

水泳の授業以外にも、体育や算数などの授業補助も行っています。

吉田ゼミには教員志望の学生が多く集まります。
そんな私たちにとって、児童や先生方と直接かかわることは、
とてもよい勉強になる機会だと思っています。

少しでも僕たちの活動に興味・関心をもっていただけたでしょうか?

今回は普段のゼミ活動について紹介しました。
次回は、ゼミでの楽しいイベントや推しメンを紹介したいと思います!

2017年7月17日 (月)

第22回 ヨーロッパ スポーツ科学学会への参加

いきいき放送局へようこそ!

今回は、健康スポーツ学科の教員が参加、発表してきた国際学会の様子を紹介します。

22回ヨーロッパスポーツ科学学会がドイツ北西に位置するエッセンで行われました。

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健康スポーツ学科の教員も発表しました!!

以下、タイトルとその様子です。

WHOLE-HAND WATER IMMERSION DOES NOT CHANGE CORTICOSPINAL EXCITABILITY IN HUMANS;佐藤大輔】

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KNEE ROTATION RELATED TO GENDER, KNEE ANGLE AND APPLIED TORQUE;柵木聖也】

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QUANTIFYING FRONT-CRAWL AND OPEN-WATER SWIMMING STROKES USING THREE INERTIAL SENSORS;馬場康博】

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研究によって得られた知見や情報を国外にも発信していきます。

今回は、ポスター発表をした教員のみの掲載ですが、健康スポーツ学分野の大学院生も口頭発表!

https://www.facebook.com/NUHWgraduate.HS/?hc_ref=PAGES_TIMELINE

 

国際的な研究にヒントを得ながら、現場に応用できるよう今後の研究に磨きをかけていきます。

普段、授業で地域活動、強化部等で接点のある先生方には、

研究者としての側面もあります。また、是非是非、海外に興味がある皆さんは、

お話を聞いてみてください。