専門的なお話し Feed

2018年9月19日 (水)

日本体育学会 ポスター発表(体育経営管理領域) ~修士課程2年 石田航君~

 

 

先週から昨日まで、日本体育学会で発表を行った先生方の内容を紹介しました。

 

今日、明日、大学院生の石田航君(修士課程2年)と本間翔太郎君(修士課程2年)の発表内容を紹介します。

 

以下、石田航君からの報告です。

 

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私は徳島大学で行われた日本体育学会69回で体育経営管理専門領域の部門でポスター発表を行いました。

 

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写真右:研究の成果を説明する石田航君(修士課程2年)

 

 

初めての学会ということもあり右も左もわからない状況でしたが、非常にいい経験ができました。

 

発表タイトルは【VR技術による野球選手ならびに指導者の状況認知】です。

 

近年、大学野球部の部員数が増加しています。

その結果、1軍に上がれない部員も増加しています。

 

大学スポーツの振興に関する検討会議最終とりまとめ(スポーツ庁,2017)では、大学においてスポーツ分野を学ぶことの重要性を認め、そのために今後学生スポーツの環境を整備していく必要性があると記述されています。

 

また、全国の大規模大学および体育系大学、体育系学部を有する大学に対して実施されたスポーツ・クラブ統括組織と学修支援・キャリア支援に関する調査(全国大学体育連合,2015)では,大学が部活動へ期待することとして「運動部学生の人間的成長やリーダー養成」と「学生生活の充実」が上位を占めています。

 

しかし、現在の大学野球の現場は、上記の調査結果とは逆行していると感じました。

そこで、VR技術を用いた動画を使用することで、部活動のマネジメントを少しでもいい方向に向かわせたいという気持ちで研究を始めました。

 

実際に学会で発表してみて感じたことは、普段のゼミの勉強会とは違い何も知らない人に1から説明することの難しさを感じることができました。

そして、何事も経験することが大事だと改めて気づかされました。

 

学会に行く前と行ったあとでは研究に対する気持ちが変わりました。

「こんなこと書けば伝わりやすいな」「あの人の発表していた事はどういったことだったんだろう」など凄く研究に対する意欲がわきました。

 

この経験をこれからの修士論文などに繋げていきたいと思います。

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左:石田航君、右:学科長 西原康行先生(石田君の指導教官)

 

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健康スポーツ学科では、毎月研究セミナーを開催しています。

学科の教員、大学院生が自身の研究を発表することによって、研究がより充実するように刺激を与え合っています。

 

石田君も、7月に学科研究セミナーで発表を行いました。

7月の研究セミナー2 ~修士課程2年 石田航君~(クリック)

 

学科内で自身の研究発表を行った時にも、おそらく緊張したことでしょう。

 

しかし、今回の学会発表ではそれ以上に緊張したのではないでしょうか。

なぜなら、石田君も言う通り、学会では自身の研究に関して何も知らない人に説明しなければならないからです。

 

教員も、学会発表となると緊張します。

 

そのような学会において、堂々と発表できたことは大きな財産になることでしょう。

 

今回の学会を踏まえて、修士論文の作成をより充実させることができるのではないでしょうか。

 

 

 

新潟医療福祉大学健康スポーツ学科では、学部から大学院に進学する学生もいます。

大学卒業後に、大学院へ進学し、そこで学問を深めてから社会に出ても決して遅くはありません。

 

修士課程は2年間ですが、その2年間でかけがえのない経験をすることができます。

また、学問を深めると同時に、論理的思考力、問題解決能力などを、より向上させることができます。

これらの能力は社会でも必要になります。

だから、社会に出るタイミングを2年間遅らせても、そこでの2年間を充実させることによって、より優れた能力を身につけて社会に出ることができるでしょう。

 

 

健康スポーツ学科の教員は、学ぶ意欲が旺盛な学生を歓迎しています!!

 

 

 

 

新潟医療福祉大学 大学院 健康スポーツ学分野

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/hs.html

 

 

新潟医療福祉大学 大学院 健康スポーツ学分野 facebook

https://ja-jp.facebook.com/NUHWgraduate.HS/

 

 

大学院生の一日

https://www.nuhw.ac.jp/grad/campus/case/

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

西原康行先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/nishihara.html

 

 

2018年9月17日 (月)

日本体育学会 口頭発表(保健領域)&企画シンポジウム ~杉崎弘周先生~

 

 

先週から2週にわけて、徳島県で開催された日本体育学会において、発表を行った健康スポーツ学科の先生方の内容を紹介しました。

 

今週、杉崎弘周先生と石田航君(修士課程2年)、本間翔太郎君(修士課程2年)の発表を紹介します。

 

まずは杉崎先生の発表内容です。

 

杉崎先生は口頭発表とパネルディスカッションでシンポジストを務めたため、2つの発表に関して報告してもらいました。

 

以下、杉崎先生の報告です。

 

 

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【一般研究発表(口頭発表)】

「教育実習生の保健授業の担当状況」という演題で発表しました。

 

小規模調査の結果、教育実習において保健を担当した割合は、高等学校が約8割、中学校が3割弱となっていて、中学校では、教育実習期間と指導計画上の保健の実施時期が一致しなかったことなどが要因として考えられ、中学校では道徳を担当している場合もみられました。

 

発表後にフロアからは、担当教員や実習校、受け入れ自治体による差異などについての質問、長年教育実習に関わってきた先生からの実情や課題などがコメントとして寄せられました。

 

次の研究につながる有意義なディスカッションでした。

 

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杉崎弘周先生

 

 

 

【パネルディスカッション】

テーマ:

若手研究者が体育学の学びとキャリアパスを考える-私が研究の道へ進んだ理由-

 

私は若手研究者委員会の企画によるパネルディスカッションにパネリストとして参加しました。

 

パネリストとスタッフがお揃いのTシャツを身に着け、阿波踊りの音楽を流して会場を盛り上げたり、事前に受け付けた質問や意見がスクリーンで紹介され続けたりするなどの工夫がありました。

 

そんな中で、研究のこと、キャリアのこと、体育学会のことなどが熱く語られました。

 

会自体の仕掛けに加え、司会とパネリストの先生の話が非常におもしろく、フロアからもベテランと若手の先生が質問されていて楽しいシンポジウムでした。

 

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杉崎先生の専門は学校保健、保健科教育です。

 

今回の一般発表では、教育実習生が実習先で保健の授業をどの程度担当しているかに関する調査でした。

 

本学にも、保健体育の先生を目指す学生がいます。

ただ、保健体育の先生は、当然のことながら、「保健」も教えなければなりません。

以前、「【授業風景】体育科教育法Ⅱ」(クリック)のなかで、本学科における保健に関する授業の一端を紹介しました。

 

保健では健康や病気の予防などについて学びます。

このことを踏まえると、保健体育では「保健」と「体育」を通して、スポーツ、運動、健康について学ぶことになります。

 

これは、健康スポーツ学科の特色でもあり、健康スポーツ学科には「健康」「スポーツ」「運動」「教育」に関する専門家がいます。

 

保健体育の先生を目指す学生は教育を専門とするゼミに所属することが多いです。

しかし、「保健」という観点から学校教育について考え、学び、実践的指導能力を身につけて教員になるのもとても有意義なことだと思います。

なぜなら、「保健」が必要になるから、というだけではなく、多様な視点を身につけられる可能性があるからです。

 

教員は「教育」についての知識、技能を身につける必要があります。

ただ、仮にあなたが教員になった場合、そこであなたが教える小学生や中学生、高校生は、全員が教員になるわけではありません。

 

だから、教育に関して深く学ぶだけではなく、大学生の頃から多様な経験をして、いろんな視点を身につけることによって教壇に立った時の「引き出し」が増えるのではないでしょうか。

 

その一つとして「保健」という観点から学校教育について学び、考えるのもいいのではないでしょうか?

 

また、新潟医療福祉大学には「教職支援センター」と呼ばれる組織があり、そこに在籍する教育の専門家が、「本気で」教員を目指すあなたを全力でサポートしてくれます。

 

健康スポーツ学科ならば、「研究」も「教員を目指す」ことも両立させることができます。

もちろん、その場合、「あなたの本気度」が大きく関係しています。

 

大学生活を、次のステージに備えた充実した場にしたいのであれば、一緒に学びましょう!!

 

 

杉崎弘周先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sugisaki.html

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

「教師」への道を切り開くためには?

http://nuhw.blog-niigata.net/hs/2018/06/611-4acd.html

 

 

教職支援センターの活用方法とは?

http://nuhw.blog-niigata.net/hs/2018/06/611-4acd.html

 

 

教職支援センター ブログ

http://nuhw.blog-niigata.net/kyoshoku/

 

 

教職支援センター twitter

https://twitter.com/nuhw_kyoshoku

 

教職支援センター facebook(クリック)

 

 

2018年9月14日 (金)

日本体育学会 口頭発表(体育経営管理領域)~山本悦史先生~

 

 

前回、若井由梨先生の口頭発表の内容を紹介しました。

 

今回、口頭発表で研究成果を聴衆に伝えた山本悦史先生の発表内容を紹介します。

 

以下、山本先生の報告です。

 

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日本体育学会第69回大会が徳島大学常三島キャンパスにて開催され、私は体育経営管理専門領域にて口頭発表を行いました。

 

発表タイトルは「プロスポーツの発展過程に生じるジレンマの実態:Jリーグを事例として」というものです。

 

開幕から25年を迎えたサッカーJリーグの中には、現在も深刻な経営難に直面しているクラブがある一方で、クラブとしての収入を増すことに成功し、より多くの社員やスタッフを採用し、地域の様々なサポートを獲得しながら、素晴らしいスタジアムや練習場を使用できるまでに成長したクラブもみられるようになっています。

 

しかし、このように輝かしい成長を遂げたクラブであっても、時間が経過するにつれてその成長が頭打ちになったり、地域に暮らす人々の欲求(ニーズ)に柔軟に対応することが難しくなってしまうことがあります。

 

「こうした現象がなぜ起こるのだろう?」というのが、本研究の出発点となっています。

 

Jリーグに加盟する7つのクラブ(Jクラブ)に対して行ったインタビュー調査の結果、いくつかのクラブでは「組織が成長していく過程で、逆に失われてしまう能力」が存在しているということが、少しずつ明らかになってきました。

 

個々のクラブが地域に暮らす人々の「あれをしたい」「これをしたい」という思いに応えられなくなるのは、単に「お金がない」「人が足りない」だけが理由ではなく、目の前の「お客様」(サポーターやスポンサー企業など)の声に積極的に耳を傾け、彼ら/彼女らの欲求(ニーズ)に忠実に対応しながら、自分たちの製品や組織、業務のプロセスを「合理的に、正しく」つくり上げていった結果によっても生じる可能性があるということです。

 

 

 

今回の学会でも、全国各地で活躍されているたくさんの研究者と交流することができました。

ここには、スポーツの「研究」を通して、人々を幸せにしたい、社会をより良いものにしたいと考える「同志」がたくさんいます。

仲間と一緒になって夢を語り合い、励まし合い、ときには真正面からぶつかったりしながら、自分自身を磨き、目標を達成していく。

 

その過程で感じられる充実感は、きっとアスリートの世界でも、研究者の世界でもまったく同じ。

 

だから、ものすごく楽しいし、たまに苦しいことや上手くいかないことがあったとしても「やっぱりやめられない!」って思ってしまうのです。

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山本悦史先生

 

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山本先生の専門はスポーツマネジメントです。

 

今回、「クラブの運営」という観点から行われた研究を発表されました。

 

Jリーグを含めたスポーツクラブは、決して恒久的な存在ではありません。

運営、経営に行き詰ればクラブは潰れてしまいます。

 

もしクラブが潰れてしまえば、当然、従業員はそこで働けなくなってしまうし、地域にとってはスポーツを享受する場を失ってしまうことになります。

 

スポーツは生活必需品というわけではありません。

しかし、スポーツは私たちの生活をより豊かにしてくれます。

また、高齢社会を迎えたわが国では、スポーツの重要性は増すばかりです。

だから、クラブが存続することはとても重要なことなのです。

 

 

研究というと、何か大それたことを想像する人もいるかもしれません。

しかし、山本先生が今回の研究の出発点を「成長を遂げたクラブが、なぜ頭打ちになり、地域の欲求(ニーズ)に応えられなくなるのか」としているように、研究は自身の「素朴な疑問」からスタートします。

 

おそらく、みなさんも「なぜ?」という素朴な疑問を抱くでしょう。

 

高校生のみなさんなら、「なぜ、勉強が頭に入ってこないんだろう」とか、「どうしたらもっとテストの点数を取れるようになるんだろう」とか、素朴な疑問があるのではないでしょうか?

 

スポーツを行っている人ならば、「なぜ、あの人はシュートが決まるのに、自分はシュートが決まらないのか」とか、「どうしたらうまく泳げるようになるのか」とか、日常の生活のなかに小さな、そして素朴な疑問があるのではないでしょうか?

 

ただ、これだけでは研究にはなりません。

それを「こころ」から考えるのか、「脳」から考えるのか、はたまた「物理法則」から考えるのか、「感覚」から考えるのは、はたまた別の学問から考えていくのかを整理する必要があります。

 

このように、「素朴な疑問」を出発点にして、少しずついろんなことを整理していきます。

そして、さまざまな方法によって、その疑問を解消していきます。

 

 

みなさんが思っている以上に、研究の世界は地味です。

実験したり、文献を読んだり、調査に出向いたり・・・。

 

でも、今まで誰もわからなかったことがわかった時の喜びはひとしおです。

研究者には、それを最初に知ることができるという特権があるのです。

 

素朴な疑問を出発点にして、少しずつ社会にある問題を解き明かし、それを改善、解決していく術を一緒に考えませんか?

 

あなたが抱くその疑問が研究の出発点となりますよ!!

 

 

 

山本悦史先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/yamamoto.html 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

 

2018年9月12日 (水)

日本体育学会 口頭発表(体育科教育領域)~若井由梨先生~

 

 

学会は、それぞれの研究者が自身の研究成果を発表する場となっています。

 

発表の方法は「口頭発表」と「ポスター発表」の2つあります。

 

口頭発表では、パワーポイントを使って、決められた時間内に自身の研究成果を聴衆に伝えます。

 

一方で、ポスター発表では、自身の研究成果を1枚のポスターにまとめ、それを説明しながら研究成果を聴衆に伝えます。

 

発表者は、どちらの方が自身の研究成果を聴衆に伝えることができるのかを考えて発表方法を選びます。

 

今回、口頭発表で研究成果を聴衆に伝えた若井由梨先生の発表内容を紹介します。

 

以下、若井先生からの報告です。

 

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日本体育学会第69回大会が徳島大学において、私は体育科教育領域にて口頭発表を行いました。

私は新潟医療福祉大学ダンス部の監督として指導をしながら、ダンス授業に関する指導法について研究を行っています。

 

今回の学会では、現在行っている調査研究について発表しました。

 

タイトルは、「表現運動・ダンスの授業における実態把握―現職教員が感じる『困っていること』の解決に向けてー」です。

 

より良い研究となるように、昨年度から少しずつ準備を重ねてきました。

そして、新潟市内全ての小・中学校の現職教員(各学校の体育主任)を対象にして、質問紙による郵送調査法を用いて研究を進めてきました。

対象となる体育主任の先生方に、以下の質問項目への回答を求め、その結果をまとめました。

 

①ダンスの授業をどのような内容で構成して行っているか

②授業を行う中での困難さ、指導の中での課題意識は何か

③指導法を獲得した手段(大学時の授業、教職に就いて以降の研修会等)はどのようなもので、どのように現在の指導に活かされているか

 

今回の学会では、特に②授業の中で現職教員(体育主任)が「困っていること」に焦点を当てて考察したものを発表しました。

その際に、経験豊富な教員と経験の浅い教員にわけ、それぞれのグループの教員が「困っていること」の質がどのように異なるのかを、両グループの比較を通して考察しました。

そして、その考察を基に、今後どのような研修会が必要になるのか、また教員養成課程(大学など)ではどのような教育が必要になるのかをまとめました。

 

今回の学会発表は、限られたデータを基に基礎的資料を、という模索の段階です。

今後、さらにサンプル数(質問紙に応じてくれる教員の数)を増やし、客観的な指標となるデータを集め、より現職教員の方々にとって、より有益な資料となるように研究を進めていきたいと思っています。

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演者:若井由梨先生

 

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若井先生は、ダンス部の監督を務めながら授業、研究に日々奮闘しています。

 

 

現在、体育においてダンスは必修科目となっています。

小学校、中学校、高校ではダンスの授業を行わなければなりません。

したがって、学校の先生は、生徒にダンスを教えなければならないのです。

 

しかし、武道・ダンスが必修化されるまでは、先生はそれを教える必要はありませんでした。

また、なじみのないスポーツや運動を教えることは、体育の先生といえども容易なことではありません。

とりわけ、小学校の先生の多くは体育を専門としないことが多いといえます。

 

このような背景もあり、現職の教員は「困っている」のです。

 

若井先生の研究の出発点は、そのような「現場の声」に基づくものであり、「どうすればダンスの授業を充実させることができるのか」ということです。

 

このような現状をより良くするためには、まず、現場の教員は「具体的にどんなことに困っているのか」を明らかにする必要があります。

若井先生のタイトルにあるように、まさに「実態を把握」する必要があるのです。

これを明らかにすることによって、改善策を打ち立てるヒントを得ることができるからです。

 

 

ダンスが必修化されることで、身体運動を通して、豊かなこころ、鋭敏な感受性、多様な表現力を身につけられることが期待されます。

そしてそれは、子どもたちが社会に羽ばたく時に、相手のこころを察する、喜怒哀楽を適切に表現できる、他者と積極的にコミュニケーションを取れる、といったことにつながるはずです。

 

ダンスのもたらす効果は大きいと考えられたとしても、その効果を享受するためには授業を充実させる必要があります。

 

1つの研究で世の中を劇的に変えることはほぼ不可能です。

 

しかし、地道な研究活動が少しずつ世の中をより良い方へ導いてくれるはずです。

 

 

嬉しいことに、本学のダンス部は知名度も徐々に高まっています。

だから、「新潟医療福祉大学でダンスをしたい!!」と意気込んで入学する学生もいます。

 

評定競技領域に位置づけられるダンスは動きの出来映えを競います。

芸術性を競うという点においては、サッカーやバレーボール、また陸上競技とは異なります。

しかし、そんなダンスも研究対象となっているのです。

 

「どうすればもっとうまく踊れるようになるのか」「どうすればより良いダンスの授業をつくることができるのか」「ダンスを普及させるためにはどんなことが必要なのか」といったことに疑問をもつ人がいれば、ぜひ、本学科で若井先生をはじめ、それぞれの領域の先生(研究者)と一緒に学びましょう!!

 

 

 

 

若井由梨先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/wakai.html

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

新潟医療福祉大学 ダンス部HP

https://nuhw-dance.jimdo.com/

 

 

新潟医療福祉大学 ダンス部twitter

https://twitter.com/nuhwdddance

 

 

新潟医療福祉大学 ダンス部instagram

https://www.instagram.com/nuhwdance0311/

 

 

新潟医療福祉大学 ダンス部ブログ

http://nuhw.blog-niigata.net/dance/

 

 

新潟医療福祉大学 スポーツ教室

https://www.nuhwsc.com/

 

 

 

2018年9月10日 (月)

日本体育学会発表(運動生理学領域シンポジウム) ~佐藤大輔先生~

 

 

2018年8月24日(金)から同年8月26日(日)まで、徳島県で日本体育学会が開催されました。

 

 

日本体育学会は、国内において体育、スポーツに関する最も大きな学会です。

そのため、国内の体育、スポーツに関する多くの研究者や大学院生が集まり、研究発表を行います。

そして、発表された研究に関して議論や意見交換が行われます。

 

また、日本体育学会は大きな学会(研究者の集いの場)であるため、各専門領域にわけられています。

 

研究者には、それぞれ専門性があります。

たとえば、今回紹介する佐藤大輔先生ならば「健康体力学」「運動生理学」といった学問が専門分野になります。

 

体育ないしスポーツに関する研究と言っても、それらを研究対象とする場合には各学問に足場をおいて研究を進めることになります。

「何を明らかにしたいか」によって依って立つ場所が変わるのです。

だから、各領域にわけられることで、より専門性の高い議論が繰り広げられるようになっているのです。

 

 

今回、健康スポーツ学科から佐藤敏郎先生(専門分野:健康科学)、佐藤大輔先生(専門分野:健康体力学、運動生理学)、杉崎弘周先生(学校保健、保健科教育)、若井由梨先生(専門分野:ダンス教育、ダンスコーチング)、山本悦史先生(スポーツマネジメント)、大学院生の本間翔太郎君(修士課程2年)と石田航君(修士課程2年)の7名が、日本体育学会で発表を行いました。

 

そこで、今週から2週にわけて、各先生ならびに各大学院生の研究発表をブログに掲載していきます。

 

まずは、運動生理学領域のシンポジストとして発表を行った佐藤大輔先生の発表内容を紹介します。

 

以下、佐藤大輔先生からの報告です。

 

 

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スポーツ神経生理学Labに所属する私は、日本体育学会運動生理学領域のシンポジウム、「異分野の掛け合わせで運動生理学研究の未来を拓く-低酸素 × 寒冷 × 水中 = トレーニング効果増進?-」にて、シンポジストの一人として下記の研究発表を行いました。

 

発表タイトル:

「水」によって生じる中枢神経活動とトレーニングへの応用可能性

今回のシンポジウムは、「低酸素・寒冷・水中環境といった特殊環境を用いることで、通常のトレーニング効果を高められるか?」というテーマで進められました。

 

その中で、私は、「運動の練習前に15分間、水に浸かることで、練習による運動技能の定着を促進できる!」という研究結果を紹介しました。

 

リハビリテーションや技術トレーニングの現場では、トレーニングによって期待する効果を得られる人もいれば、なかなか効果を得られない人がいます。

今回の研究結果は、そのような問題を解決する手立てになる可能性があります。

 

※運動技能の定着とは、簡単にいえば、安定して運動ができるようになることです。

当たり前ですが、健康な人たちは苦も無く歩くことができます。

このような状態は、まさに「歩く」という運動(運動技能)が定着している証拠です。

しかし、たとえば麻痺などでうまく歩くことができなくなってしまった場合、豊かな日常生活を送るために、再度、「歩く」という運動(運動技能)を定着させる(苦も無く歩けるようにさせる)必要があります。

このように、リハビリテーションの現場でも運動学習が問題になっているのです。

 

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写真奥でマイクを持っているのが佐藤大輔先生

 

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以前、いきいき放送局では佐藤先生の研究を紹介しました。

学会参加報告 ~佐藤大輔 先生~(クリック)

SHAIN プロジェクト キックオフ・シンポジウム 健康スポーツ学科のシンポジスト紹介(クリック)

 

 

佐藤先生の研究のキーワードは「水」「脳」「運動技能」です。

 

 

今回の発表にあるように、運動前に15分間水に浸かることで運動技能の定着が促進されるのであれば、リハビリテーション現場において有効な運動学習方法(運動を覚える、あるいは運動を覚え直す方法)となります。

 

佐藤先生の研究では、実験を繰り返すことによって、運動学習の有効性を検証しています。

実験のデータが蓄積され、研究成果が積み重なることで、リハビリテーション現場における新たな運動学習方法が構築されることが期待されます。

 

また、その方法は競技スポーツ現場にも生かされる可能性があります。

つまり、水に浸かってから運動学習(練習)を行うことで、新たな動きを効率的かつ効果的に覚えることが可能になると考えられます。

 

スポーツ、運動を行っている人は、「どうすれば新しい動きを覚えられるのか」「どうすればもっとうまくなるのか」といったことを考えているはずです。

佐藤先生の研究を応用するならば、水に浸かってから、たとえば投球練習をすると新たな球種を効率的かつ効果的に覚えられるかもしれません。

 

もちろん、いろんな課題はありますが、地道な実験・検証を行うことによって、これを立証することができるかもしれません。

 

このようなことに、みなさんは興味ありませんか?

 

 

 

研究は地道な作業を繰り返すことによって、少しずつ成果を上げ、それが社会に還元されていきます。

 

普段、大学教員は学生に対して自身の専門とする学問を教えながら研究を進めることで、社会を発展させようと努めています。

 

意外と学生にも知られていないことですが、学生が夏休みの間、大学教員は学会を通して自身の研究を世の中に発信したり、研究を推し進めたり、次の学期に向けて入念に授業準備をしたりしています。

 

健康スポーツ学科の教員(研究者)は、研究、教育、社会貢献に力を入れているのです。

 

だから、「スポーツ」「健康」「教育」「運動」に関して興味・関心がある人は、ぜひ、健康スポーツ学科の教員と「おもしろい研究」をしましょう!!

 

そして、「水」「脳」「運動技能」に興味・関心がある人は、ぜひ、佐藤大輔先生の所属するスポーツ神経生理学Labに来てください!!

 

 

 

佐藤大輔先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sato_d.html

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

2018年8月15日 (水)

教員採用試験に向けた面接練習

 

 

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脇野哲郎先生の模擬授業&場面指導講座が行われた日、その後、面接練習が行われました。

 

脇野先生が面接官役になって、学生に質問をしていました。

 

志望動機や関心のある最近のニュースなど、さまざまな質問がありました。

 

 

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面接官の質問に対する答え方、志望動機のまとめ方など、細かな指導がありました。

 

 

 

 

面接では、当然のことですが「志望動機」がとても重要です。

 

教員採用試験を受ける学生は、当然、「教員になりたい」はずです。

 

では、「なぜ、あなたは教員になりたいのでしょうか??」

 

世の中には、いろんな職業があります。

 

その中で、なぜ、教員を選ぶのでしょうか?

また、なぜ、小学校の教員なのでしょうか?

なぜ、中学校の教員なのでしょうか?

なぜ、高校の教員なのでしょうか?

 

 

教員採用試験に限らず、他の業種であっても、面接に向けて「なぜ?」という問いを立てて、それに対する回答を明確にすべきでしょう。

 

その際に、自分の過去、これまでの経験などを振り返り、また、これからしたいことなど未来を考えることでその回答を導き出せるかもしれませんね。

 

 

また、面接の際には答え方も重要になるでしょう。

長々と話しても相手に伝わらないことはあります。

「え~」「あのぉ~」といった言葉を発してしまうこともあるでしょう。

 

伝えたいことを明確にし、端的にはっきりと短く答えることも大切かもしれませんね。

 

面接に備えて、文章を書くこともいい練習になるかもしれません。

 

たとえば、

「・・・・・・・、・・・・・・、・・・・・・・、・・・・、・・・・・・・・・。」

といったような「、」で何度も区切られるような文章よりも、

「志望動機は・・・・です。なぜなら、・・・・・です。」

といったように、短く「。」で区切れる文章の方が読みやすいです。

 

面接で受け答えする際も、その方がよいでしょう。

 

 

ぜひ、友達と一緒に練習してみてください。

 

 

 

 

 

8月の教職支援センターの開室時間と教員在室

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新潟医療福祉大学 教職支援センター ブログ

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新潟医療福祉大学 教職支援センター twitter

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2018年8月14日 (火)

脇野先生による場面指導

 

 

前回、脇野先生の模擬授業講座が行われたことをお伝えしました。

同日、模擬授業の後に、場面指導も行われました。

 

場面指導とは、学校で起こり得ることを想定して、先生が生徒に指導することです。

 

学生が先生役と生徒役にわかれて、場面指導を行いました。

 

 

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この日、「生徒が学校に持ってきてはいけない物を持ってきた場合にどのように対応するか」「給食を食べるのが遅い生徒がいた時、給食当番の生徒は片付けをせずに遊びに行こうとした場合にどのように対応するのか」といった場面指導を行いました。

(実際には、もっと細かい設定がありました)

 

 

 

 

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この日の講座(模擬授業講座&場面指導)を終えて一息

 

 

 

 

脇野先生が「場数が重要」といっていましたが、場数を踏むために、在学中に子どもと触れ合う機会を自らつくってほしいと思います。

 

 

スポーツ教室でも、アルバイトでも、ボランティアでも、何でもいいと思います。

子どもがいる場所に顔を出すことで、さまざまな経験をすることができます。

 

教員を目指す学生は、ぜひ在学中に自ら子どものいる場所に行き、多くの子どもとたくさん接して、いろんな問題に直面してください!!

 

その経験が教員になった時に生かされますよ!!

 

 

 

 

8月の教職支援センターの開室時間と教員在室

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脇野哲郎先生のプロフィール

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2018年8月13日 (月)

脇野先生による模擬授業講座×授業の重要性

 

 

8月も過ぎ、各自治体での教員採用試験も大詰めを迎えようとしています。

一次試験の結果が出て、二次試験へ進めた学生、一次試験で残念な結果に終わった学生、一次試験の結果を待っている学生、様々です。

 

 

この日、脇野哲郎先生による模擬授業講座が開かれ、一次試験を突破した学生が講座に参加しました。

 

 

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真ん中:脇野哲郎先生

 

 

 

この日の講座では、学生が先生役となり授業を進めながら、脇野先生が途中で介入するというやり方で模擬授業が行われました。

 

 

 

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どのような板書が、生徒にはわかりやすいのかを考えながら模擬授業を行いました。

 

 

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授業を始める時には「笑顔」で、というアドバイスを実践していました!!

 

 

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この日、3人の学生が、板書の仕方、生徒への問いかけの仕方など、脇野先生のアドバイスを聞きながら模擬授業を行っていました。

 

 

 

授業のやり方に「正解はない」と思います。

 

だから、現役の先生も試行錯誤しながらより良い授業を目指しているはずです。

先生になる前から、試行錯誤してより良い授業を目指し、その過程で苦悩することはとても重要な経験だと思います。

 

それは、先生になった際に「より良い授業を展開することができる」ということだけではなく、「より良い授業を展開するために試行錯誤し、苦悩する癖をつける」という意味も担っているはずだからです。

 

その「癖」を身につけている間、その先生は「常により良い授業を目指し続ける」のではないでしょうか。

 

 

子どもが好きだから、教えることが好きだから、部活で指導したいから、といった理由で教員を目指すことは決して悪いことではないと思います。

 

しかし、学校の先生である以上、「教科をちゃんと教えられるのか」が問われます。

 

中高の保健体育の先生ならば、「ちゃんと運動を教えられるのか」「ちゃんと保健を教えることができるのか」ということであり、小学校の先生ならば「各教科をちゃんと教えることができるのか」ということです。

 

「各教科ないし専門とする教科をちゃんと教えることができる」ということが、教員の専門性であり、教員という専門家としての価値であるはずです。

 

それなしで、人間教育をしている、部活動を指導しているというのであれば、「人間教育は家庭でもできます」「部活動はスポーツクラブでもできます」という意見があった場合にどのように議論を展開すればいいのでしょうか。

 

そんなこんなをしている間に「勉強は塾でします」という意見が噴出した場合、とりわけ義務教育課程における「学校」は何をすればよいのでしょうか。

 

 

「義務教育課程」における「学校」には、必ず存在価値があるはずです。

 

ただし、その存在価値の中核がぶれてしまっては「学校」の存在価値が危ぶまれるのではないでしょうか。

 

 

 

「授業」は、まさに学校の存在価値を担い、先生の「腕の見せどころ」になります。

 

 

 

教員を目指す学生には、模擬授業を繰り返し、専門家としての力を蓄えてもらいたいです。

 

教職支援センターは夏休みの間も開室しています。

 

一次試験の結果の良し悪しにかかわらず、「本気で」教員を目指す学生は教職支援センターに集い、「力」を蓄えてください!!

 

 

 

8月の教職支援センターの開室時間と教員在室

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2018年8月 3日 (金)

SHAIN プロジェクト キックオフ・シンポジウム 健康スポーツ学科のシンポジスト紹介

 

 

前回、7月28日(土)に本学で「SHAIN プロジェクト キックオフ・シンポジウム開催」されたことを紹介しました。

 

今回、そのシンポジウムのなかで、シンポジストとして登壇した健康スポーツ学科の先生を紹介します。

※シンポジウムとは、簡単にいえば討論会

 

 

 

まずは佐藤大輔先生です。

 

 

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佐藤大輔先生

 

 

佐藤先生は「運動学習を促進する至適条件の提案」というタイトルで発表しました。

 

 

 

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佐藤先生は健康体力学、運動生理学、神経生理学を専門としています。

 

 

タイトルだけをみると、なんだか難しく感じる人もいると思います。

 

簡単にいえば、佐藤先生は「人間は、どのような条件ならば運動を効率的かつ効果的に覚えるのか」ということを研究しています。

 

この問題を、運動生理学ないし神経生理学と呼ばれる学問から追究しています。

 

人間が運動すると、脳が反応します。

その脳の反応をみることで、効率的かつ効果的に運動を覚えているのか否かの真偽を確かめているのです。

 

 

 

 

 

次に、下山好充先生が「アスリート育成システムの確立」というタイトルで発表しました。

 

 

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下山好充先生

 

 

下山先生は水泳、トレーニング科学を専門とし、本学水泳部の監督を務めています。

本学水泳部は全国レベルを誇りますが、その躍進の立役者が下山先生なのです。

 

 

この日の発表では、「本学水泳部がどのような体制で運営されているのか」という事例が紹介されました。

 

 

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本学は6学部13学科で成り立っています。

そして、医療福祉の総合大学であるため、選手をサポートするための資源は豊富です。

 

下山先生は「大学にある資源をいかに生かすか」ということを考え、水泳部の組織づくりをしてきました。

 

 

また、ただ練習させるわけではなく、「科学的根拠に基づいたトレーニング」を実践しています。

競技力を向上させるためには、どのようなトレーニングが良いのか、そのトレーニングの科学的根拠は何か、といった研究活動にも従事しています。

 

 

本学水泳部が全国的に躍進しているのは単なる偶然ではなく、そんな根拠があるのです。

 

 

 

 

 

最後に、佐近慎平先生が「新潟QOLサポートコンソーシアムの構築」というタイトルで発表しました。

 

 

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佐近慎平先生

 

 

 

佐近慎平先生は、応用健康科学、発育発達学、社会福祉学を専門としています。

とりわけ、佐近先生は幼児体育、障がい者スポーツに精通しています。

健康スポーツ学科が取り組むスポーツ教室でも「あそびの日」を開催し、多くの幼児、子どもが参加しています。

また、スペシャルオリンピックスとい活動にも従事し、障がい者支援に尽力しています。

 

 

 

題目が少し難しいように感じる人もいると思いますが、コンソーシアムとは、簡単にいえば目的を達成させるための集団のことであり、その集団を構築しようという発表でした。

 

 

そして、本学の取り組みの「ワンパクキッズ化プロジェクト」「健康寿命延伸プロジェクト」「障がい者Sports for All プロジェクト」の内容を発表しました。

 

 

 

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これらは、子どもの運動、高齢者の運動、障がい者のスポーツに焦点を当てた発表でした。

 

このプロジェクトでは、子どもならば運動能力の向上を目指し、高齢者ならば健康の維持・増進を目指し、障がい者スポーツでは生きがいとしてスポーツを楽しむことを目指しています。

 

誰もがそれぞれの目的のために、スポーツ・運動を享受できるようになるために、コンソーシアム(集団)を構築しようということが、今回の発表内容でした。

 

 

 

 

 

SHAIN プロジェクトでは、このように、各先生が専門とする研究領域の融合を図ることで新しい価値を創造し、新潟、ひいては全国にその価値を還元することが目指されています。

 

 

このプロジェクトには、佐藤先生、下山先生、佐近先生以外の健康スポーツ学科の先生も携わっています。

 

健康スポーツ学科の教員は常に向上心をもって新たなことに挑んでいます。

 

このプロジェクトに少しでも興味・関心のある方は、ぜひ、以下のURLをクリックしてください!!

 

「新潟医療福祉大学 SHAIN プロジェクト」

https://www.nuhw.ac.jp/shain/

 

 

 

また、スポーツ科学に興味関心のある高校生は学科のHPをみてください!!

 

「健康スポーツ学科」

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

 

スポーツ科学に興味・関心のある社会人の方は大学院のHPをみてください!!

 

「新潟医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科」

https://www.nuhw.ac.jp/grad/field/master/

 

 

 

一緒に、新しいことに挑戦しましょう!!

 

 

 

 

 

下山好充先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/shimoyama.html

 

佐藤大輔先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sato_d.html

 

佐近慎平先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sakon.html

 

 

 

新潟医療福祉大学 水泳部

https://www.nuhw.ac.jp/sport/swimming/

 

新潟医療福祉大学 水泳部 通信

http://nuhw.blog-niigata.net/swim/

 

 

佐藤大輔先生の主な活動

http://nuhw.blog-niigata.net/hs/2018/04/420-5434.html

 

 

佐近慎平先生の主な活動

http://www.nuhw.ac.jp/topics/public/detail/insertNumber/2223/

 

 

 

新潟医療福祉大学 スポーツ教室HP

https://www.nuhwsc.com/

 

 

2018年8月 1日 (水)

SHAIN プロジェクト キックオフ・シンポジウム開催!!

 

 

7月28日(土)に、新潟医療福祉大学で

「リハビリテーション科学とスポーツ科学の融合による先端研究拠点‐Sports &Health for All in Niigata‐」

略してSHAIN(シャイン) プロジェクトのキックオフ・シンポジウムが開催されました!!

 

 

 

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会場の様子1

 

 

 

このプロジェクトは、文部科学省から「平成29年度 私立大学研究ブランディング事業」に選定されたことによって始動しました。

 

 

簡単にいえば、SHAINプロジェクトとはリハビリテーション科学とスポーツ科学の2つの研究領域を融合させることで、本学がアジアに秀でる研究拠点となることを目指し、大学のブランド力を向上させ、地域を活性化させるプロジェクトです。

 

 

 

当日、多くの方がシンポジウムに参加されました。

 

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会場の様子2

 

 

 

山本正治学長の挨拶からシンポジウムが始まりました。

 

 

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学長 山本正治先生

 

 

 

 

特別講演では、内閣官房参与の平田竹男氏を迎え、「2020年東京オリパラに向けて」と題した講演が開かれました。

 

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講演の様子

 

 

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平田竹男氏

 

【主な役職】

内閣官房参与

内閣官房東京オリンピック・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局長

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授

 

 

特別講演のなかで、平田氏は「今日はこれだけ覚えてください。2020年は五輪ではなく、『オリパラ』です。そして、日本が世界で初めて2度目のパラリンピックを開催します」といったこと話されました。

 

平田氏が伝えたかったことは、「オリンピックだけではなく、パラリンピックにも目を向けてほしい」ということでしょう。

 

オリンピックやパラリンピックは、「人間の運動能力の神秘性を披露し、それを競う大会である」ともいえます。

あの舞台に立つ人たちの運動能力は、超人的といえます。

 

誰もが100mを9台で走れるわけではないですし、義足で何mも跳躍をすることができるわけではありません。

 

オリンピック・パラリンピックは、まさに人間の運動能力を競う場なのです。

 

 

オリンピックはメディアに掲載されることが多いです。

一方で、パラリンピックはオリンピックに比べてメディアへの露出度が低いです。

しかし、パラリンピックこそ、人間の運動能力の神秘性を、われわれに教えてくれます。

 

2020年の「東京オリパラ」では、ぜひ、パリンピックに注目して日本選手を応援しましょう!!

 

 

 

また、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の玉置龍也氏には、特別講演として「今後のスポーツ分野における理学療法士の役割」について、お話いただきました。

 

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玉置龍也氏

 

【主な役職】

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

医療サービス部選手村診療所課・会場医療計画課(兼務)

横浜市スポーツ医科学センター理学療法士(非常勤)

日本体育協会公認アスレティックトレーナー

 

 

玉置氏からは、スポーツ分野における理学療法士の役割を、実例を交えながら話していただきました。

そして、「スポーツ分野における理学療法士の専門性は経験ではなく知見である」という言葉をいただきました。

 

プログラムを用意して、そのプログラム通りに運動機能が回復する場合には大きな問題はありません。

しかし、骨格、体格、身長、体重、筋量など、個人によって異なります。

だから、テーラーメイド(和製英語:オーダーメイド)方式で、個人にあった運動機能回復プログラムを用意することが必要不可欠になります。

そして、それを実践することがスポーツ分野における理学療法士の役割となります。

そのためには、理学療法士は経験を蓄積させ、知見として有することが必要となります。

 

玉置氏からは、そのような話を聞くことができました。

 

 

ちなみに、テーラーメイド方式が必要なのは、何も理学療法士だけではなく、指導者すべてに共通することであり、人を育てる教員にもいえることでしょう。

 

 

 

この日、素晴らしい天気に恵まれ、素晴らしい講演を聞くことができました。

 

健康スポーツ学科、および新潟医療福祉大学は、今後も盛んに研究を実施することで、その成果を新潟に、そして全国に還元していきます!!

 

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@新潟医療福祉大学

 

 

 

新潟医療福祉大学 SHAIN プロジェクト

https://www.nuhw.ac.jp/shain/