卒業生活躍紹介~「生きる力」を身に付ける、休校中の中学生が家族に作る料理~
皆さんこんにちは
卒業生でかつ現在本学大学院生の齊藤公二さんが働く中学校では、
休校中の今だからこそできることとして
生徒が家族のために料理を作る取り組みをしました
そして齊藤さんは中学校のHPで約100品ものレシピを紹介しています
この取り組みは、5/24の新潟日報、6/1NHK新潟ニュースでも取り上げられました
下記に少しご紹介したいと思います
コロナウイルスの影響で3月~5月にかけて中学校が休校となりましたが、
齊藤さんは、中学校、家庭科教諭と連携し、
生徒が休校中にできる取り組みを検討しました
Challenge for a smile
笑顔のために 今 私たちにできること
と題して、
「生きる力」を身に付けることを目的に、
1人ひとりが自分と家族のため1日1食、料理を作る取り組みをしました
料理をした後には、
いつも料理を作ってくれる家族への感謝のメッセージや、
作った感想、食べてもらった感想をワークシートに記入します
そして齊藤さんは、休校期間中、生徒が様々な料理を作れるよう、
中学校のホームページで「家にある食材」、「1時間程度で作れる」
レシピを約100品紹介しています
前半の14回は企業と連携した災害時をイメージしたレシピ、
後半の54回は学校給食のレシピです
レシピ紹介の最後には、栄養に関する情報、片付けをしっかりすることや、
火の元を確認することなど、最後まで齊藤さんからのメッセージが込められています
齊藤さんは、
当校では昨年から、「生きる力の育成」を「災害時・緊急時」という場面を設定し、自己管理能力はもちろん、他者を思う力助ける力を育む食育の推進をしています。生徒はこれまで「災害時・緊急時に頼りになるのは中学生」「中学生は周りの人を笑顔にできる」ということを学んできました。そんな中、新型コロナウイルスによる長期休校となり、部活もできず、家から出られない。時間に余裕のある中学生が、できることは何か。これまでの学びをいかすチャンスととらえ、急ではありましたが、今回の取組に至りました。
とお話しされています。
そして、生徒が料理し、学校へ提出された料理の写真は、
HPで順々に紹介されています
HPの更新は一段落し、6月中はレシピの公開を続けているそうです
齊藤さんはこの取り組みを通して、感じたことを以下のように話しています
はじめの長期休校の際は、「作りたい人はぜひ作ってください」としましたが、350名中5名ほどしか提出してきませんでした。そのため、2回目の長期休校の際に、家庭科教諭に頼み、全校の宿題にしようと進めました。すると、1人で10回以上料理をする生徒がいるなど、私たちが少し背中を押しただけで、勝手に生徒の生きる力が高まる様子が見られました。その裏には保護者からの「ありがとう」や「おいしかったよ」という感謝の気持ちがあります。この経験により生徒は、家族とのコミュニケーションが図れたことはもちろん、家族に対する感謝の気持ちを育むことができました。児童・生徒の自己管理の能力の育成は変わることがない目標です。だからこそ、機を逃さず、既存の計画にとらわれず、今だからできることを探して進めていくことが大切であると実感しています。
人はどんな状況でも食事を食べなくては生きていけません
自身のためでもありますが、家族や他の誰かのためにレシピを考え、
食事を作り、提供するという行為は、提供者の人生の時間の一部を削って成されるものです
中学生たちが、「家族のために」と、
食べる人の顔を浮かべながら時間を使って料理を作り、感謝の言葉をもらい、
その中で、「生きる力」、「他者を思う力」を育めた点で、
今回の取り組みは大変価値があるものと思います
~~~齊藤公二さんの紹介~~~
新潟市立光晴中学校 栄養教諭
(新潟医療福祉大学健康栄養学科1期卒業生、現在新潟医療福祉大学大学院修士課程在籍)
齊藤公二さんは仕事をしながら、新潟医療福祉大学大学院にも在籍し、
栄養教育に関する研究を進めています!
写真はベトナムでの活動の様子です
また、公認スポーツ栄養士の資格も持っており、幅広く活躍されています!
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