知性の集まる世界への扉
健康栄養学科の澁谷です。
私は大学で授業などを行う教育担当者であり、同時に研究者でもあります。
研究者はその名の通り、研究をしている時間が好きで研究成果が出ることをに喜びを感じる方々のことをいいます。
つまり、研究者とは一般には「変な人たち」です。研究結果の多くは、学術雑誌と呼ばれる雑誌に投稿します。すると、その論文がチェックされます。それを行うのがEditorでありReviewerと呼ばれる方々です。
私は研究論文を書いて投稿する仕事をする一方、このEditorやReviewerと呼ばれる仕事も頻繁に行います。これも研究者としての重要な仕事です。
Reviewerは世界中の研究者が投稿してきた様々な論文を読み、それが適切な方法で行われ、正しい解釈が行われているかを判断します。
Editorは論文が投稿されてきた段階で、それぞれの分野の研究者に「この論文のReviewerになってください」とお願いし、Reviewerからの様々な意見を統合して一つの結論を出します。
Reviewerと呼ばれる方々は、世界でその分野の権威と呼ばれる方々、または、それに準ずるに方々で構成されています。私は、その「世界の知性」と呼ばれる方々とコミュニケーションを取りながら研究者という仕事をしています。
そんな世界に、いま、私の研究室の学生が飛び込んでもがいています。
つまり、学生が研究成果を国際雑誌に論文を投稿して、世界の知性と呼ばれる方々とコミュニケーションを取っています。もちろん、英語でコミュニケーションを取ります。
学生が英語で論文を書き、雑誌を選び、論文を投稿するのですが、私は学生自身が世界の知性とのコミュニケーションを取る時間をできるかぎり作るようにしています。
論文を投稿し、その査読結果が帰ってくると、時間的制限が急にやって来るので(「7日以内に修正原稿を出してくれ」など)、学生にとって精神的にも辛い時間となることも多いのですが、学生にはその辛い時間を味わうのと同時に、学問の世界を楽しんでもらいたいと思っています。
学生にとって、大学は、知性の集まる世界への「扉」です。
知性の集まる世界を覗いてみたいと思ったら、まずは大学へお越しください