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2021年10月

2021年10月29日 (金)

学内栄養セミナーを開催しました!  ~コロナに負けない体づくりは食事から 3・1・2弁当箱法~

こんにちは。
教員の石澤・星野です。

9月21・22日に学内の学生さんを対象にした栄養セミナーを開催しました。
今回はその様子を報告致しますsign01

コロナに負けない体づくりは食事から
と題し、講演&演習を行いました。

Photo 講演の様子です。

大学生に朝食の欠食が多いこと、女性のやせが問題になっていること、
野菜の摂取量が少ないことなど、全体で共有しました。

1 2_2 そのような食事の改善に最適なのが、この3・1・2お弁当箱ですsign01
サイズ展開が複数あり、その中から自分に必要なエネルギー量に適したお弁当箱を選びます。
必要なエネルギー量に合うようにお弁当箱が作られているので、
ガイドに沿って詰めることで簡単にバランスのよいお弁当になりますsign01
カラーバリエーションも豊富で可愛いですね。

1_22_3早速ご飯を詰めてみます。
ご飯を入れるための場所にはお弁当箱の内側上部に線が入っており、
そこまでしっかりご飯を詰めます。
自分が普段食べているご飯の量も計量して、比べてみると、
普段食べている量と同じ位の方、少ない方などいらっしゃいました。

1_32_4 さあ、ここからはおかずを詰めていきますsign01
おかずは動かないようぴったり詰めます。
そして何と言っても大切なのは・・・
shineおいしそうshinesign01に詰めることですsign01

1_4 2_5出来上がりました~sign01sign01sign01
とても美味しそうですねsign01

Photo_2 そして、普段のお食事の皿に、詰めたお弁当を展開すると・・・、
なんと1食分の食事になります!
小さいお弁当箱にこんなに入ったのかとみなさん驚いていました。


報告は以上となります。
少人数制にして感染症対策もしっかり行いながら、楽しくできました。


このセミナーは毎年健康栄養学科の1年生を対象にして行っていますが、
今回は他学科の学生さんへお声がけさせていただきました。
集まって下さったみなさん、大変ありがとうございましたsign01

お弁当を活用いただけたら嬉しいですhappy01

2021年10月22日 (金)

かぼちゃパン

教員の竹内ですhappy01

段々と寒くなってきましたね。
さて、10月31日はハロウィンですね。
5月のブログでも書かせていただきましたが、私はパン作りが趣味ですsign01

今回はかぼちゃパンを作成しましたsign01中身はかぼちゃクリームが入っています。1

かぼちゃの形は、生地にタコ糸を巻きつけて作っています。


一次発酵後はこんな様子になります。乾燥しないように霧吹きをかけて焼いていきます。2

そして、かぼちゃパンの作り方を応用して、おさつパンも作成しましたshine
生地には紫イモパウダー、中身はさつまいも餡が入っています。3

まだまだ気軽に外に出れない日々が続きますが、お家の中でも季節を感じる方法はたくさんあります。
皆さんも旬の食材を使って、料理を楽しみましょうnote

2021年10月15日 (金)

連携基礎ゼミについて

こんにちはsign01 健康栄養学科の川上ですcatface


今回は、2年生の必修科目、「連携基礎ゼミ」について書きたいと思います。

この科目について簡単に説明すると、各ゼミ担当教員1名に対し、5~6名ほどの学生が配置されるのですが、学生は全員所属学科が異なっています。

そしてこの科目では、学生各自が目指している専門職についてゼミ生同士で説明しあい、他職種の理解を深めてもらうことを目的としています。いわゆる「多職種連携」の導入科目になります。

 さらに、この科目では、ゼミ生同士で何かテーマを決め、そのテーマに沿って実験・アンケートや文献検索等を行い、その成果をまとめ発表会を実施します。

今回は、過去に私が担当してきた中で、印象に残ったテーマについて書きます。

 その当時のゼミ生が考えたテーマは、「日本の昆虫食」でした。ほほう、これは面白そうだと私自身の興味も重なり、かなり印象に残っています。このテーマの概要を下記に示します。

国連食糧農業機関(FAO)が発表した報告書によれば、将来、世界的な食糧難が予想されることから、昆虫食が見直されているとのこと。

日本でも古くから昆虫食が知られていることから、どのような種類の昆虫が食べられているか調べると共に、調理法や栄養価についても検討して昆虫食の利点を皆で考えました。

調べた結果、日本ではイナゴ蜂の子ザザムシが有名ですが、それ以外にも(地域によって異なりますが)、
・カミキリムシの幼虫
・カイコのサナギ
・ゲンゴロウ
・水棲昆虫の幼虫(カワゲラ、トビケラなど)
・セミの幼虫、成虫
等も食べられている(いた)そうですsign01

しかも、一般的な動物性タンパク質に劣らず、昆虫は高タンパク低脂肪であり、栄養価的にかなり良質な食品になります。

 そして、ゼミ活動を進めていく中で、「やはり実際に食べてみなくてはsign01」という話になり、イナゴ蜂の子蚕のサナギ(いずれも佃煮)を実際に取り寄せ、皆で試食会が開催されました。当然私も試食しましたが・・・。

 まず、イナゴです。安定の美味しさです。普通に食べられます。

 そして蜂の子です。成虫は少しクセのある味で、幼虫の方が食べやすいです。

 そして蚕のサナギ・・・。かなりクセが強く、私は1個だけ食べてあとは遠慮しました。

・・・がしかしsign01

ある1名の学生が「すごく美味しいんですけどsign01」と言ってパクパク食べていました(おかげで全部なくなりましたが)。

やはり人によって感じ方は異なると思い知らされましたcoldsweats01

 ともあれ、栄養価的に昆虫食は畜肉や魚と大きな相違はなく、必須アミノ酸や鉄分などのミネラル・ビタミンも豊富に含まれており、しかも、


一度の産卵で多く繁殖し、かつ成虫までの成長期間が短く、すぐ食料として使える。
生産時に温室効果ガスなどを排出する畜産物に比べ、環境へのダメージが少なくてすむ。

等の利点があることから、将来食糧難が生じた場合の救世主shineになるかもしれない、ということが分かったのでした。

 当時の関連写真を載せると何か問題が生じそうsign02なので写真は載せませんsign01
 皆さんも昆虫食いかがですか?

 それではsign01

2021年10月 8日 (金)

知性の集まる世界への扉

健康栄養学科の澁谷です。

 私は大学で授業などを行う教育担当者であり、同時に研究者でもあります。
研究者はその名の通り、研究をしている時間が好きで研究成果が出ることをに喜びを感じる方々のことをいいます。

つまり、研究者とは一般には「変な人たち」です。研究結果の多くは、学術雑誌と呼ばれる雑誌に投稿します。すると、その論文がチェックされます。それを行うのがEditorでありReviewerと呼ばれる方々です。

私は研究論文を書いて投稿する仕事をする一方、このEditorやReviewerと呼ばれる仕事も頻繁に行います。これも研究者としての重要な仕事です。

 Reviewerは世界中の研究者が投稿してきた様々な論文を読み、それが適切な方法で行われ、正しい解釈が行われているかを判断します。

Editorは論文が投稿されてきた段階で、それぞれの分野の研究者に「この論文のReviewerになってください」とお願いし、Reviewerからの様々な意見を統合して一つの結論を出します。

 Reviewerと呼ばれる方々は、世界でその分野の権威と呼ばれる方々、または、それに準ずるに方々で構成されています。私は、その「世界の知性」と呼ばれる方々とコミュニケーションを取りながら研究者という仕事をしています。

 そんな世界に、いま、私の研究室の学生が飛び込んでもがいています。

つまり、学生が研究成果を国際雑誌に論文を投稿して、世界の知性と呼ばれる方々とコミュニケーションを取っています。もちろん、英語でコミュニケーションを取ります。

学生が英語で論文を書き、雑誌を選び、論文を投稿するのですが、私は学生自身が世界の知性とのコミュニケーションを取る時間をできるかぎり作るようにしています。

論文を投稿し、その査読結果が帰ってくると、時間的制限が急にやって来るので(「7日以内に修正原稿を出してくれ」など)、学生にとって精神的にも辛い時間となることも多いのですが、学生にはその辛い時間を味わうのと同時に、学問の世界を楽しんでもらいたいと思っています。

 学生にとって、大学は、知性の集まる世界への「」です。

 知性の集まる世界を覗いてみたいと思ったら、まずは大学へお越しくださいsign01

2021年10月 1日 (金)

おはぎの話

健康栄養学科の斎藤ですhappy01

このブログを書いている日(9月23日:秋分の日)にちなみ、
“おはぎ” についての豆知識をご紹介します。

「秋分の日」に食べるものの定番として、私が真っ先に
思い浮かぶのは、“おはぎ” です。 

写真は、本日、食べたくなって購入した“おはぎ”です。Photo

皆さんのお家でも、秋分の日には、このような “おはぎ”
お墓やお仏壇にお供えしていませんか?

私は、この2年間は、コロナの関係で郷里に戻ってお墓参り
をすることが叶いませんが、お盆または秋分の日には、
“おはぎ”をお供えしていました。

では、 “おはぎ”をお供えする理由は何でしょうか?
また、季節や地域によって、
“おはぎ”または “ぼたもち”と呼ぶことがありますが、
何が違うのでしょうか?

いろいろな説があるようです。
“ぼたもち”は、牡丹の季節、春のお彼岸に食べるもの
(牡丹餅が “ぼたもち” になったという説)
“おはぎ” は、萩の季節である秋のお彼岸に食べるもの
(萩ということばを丁寧に表現して、御萩→“おはぎ”になったという説)
さらには、
つぶあんを “おはぎ”、こしあんを “ぼたもち”という説 など。

地域によっても、呼び方や作り方が違うなど、調べれば調べるほど、
なるほどsign01と面白い発見があります。

さらに、
おもちには「五穀豊穣」、小豆(赤色)には「魔除け」の意味があるらしく、
ご先祖様への感謝と家族の健康を祈願して、“おはぎ”“ぼたもち”を、
お供えしているという意味もあるようです。


季節ごとの行事食には、
おせち料理、七草がゆ、節分の恵方巻、端午の節句のかしわもち、
冬至のかぼちゃなどがありますが、“おはぎ”“ぼたもち”も、
行事食の一つとして大切に受け継いでいきたいものです。

11月24日は「和食の日」です。
〔11 = いい 24 = 日本食〕 
https://washokujapan.jp/1124washoku/

この機会に、和食および和食文化を見直し、普段何気なく食べている
行事食の意味や由来を調べ、先人の知恵に触れてみることをお勧めします。

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