教員メッセージ ~キャンパス内で見かける小動物~
みなさん、こんにちは
本学キャンパス内には実に様々な動物が生活しています
そんな動物たちの中から、芦田先生が鳥とかえるの紹介をしてくれました
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健康栄養学科・自称非公認生物部の芦田です
人影まばらなキャンパスの中、今年も小動物たちはひっそり&元気に活動してます
今日は、本学のキャンパスに出現する動物たちを見ていきましょう
カラス(レア度:☆)
医療福祉大の近郊にいるカラスは、
主に、大型で力強い「ハシブトガラス(ハシとは嘴のこと)」と
小型の「ハシボソガラス」です。
学内にいるのは前者でしょうか(後者は、学外の田畑などによく見られます)。
私はむかし、カラスを飼っていた(巣から落下していた雛を保護していた)ことがあります。
頭が良く(一説には犬程度とも)、目が良く、丈夫で、
運動能力も高いところから、「一緒に遊べる」ペットとして仲良くやっていました。
例えば、ポップコーンを放ってやれば、空中でキャッチして食べます。
雪が積もると、坂道をトコトコと登り、自分の羽根を下に敷いて滑り降ります
(飽きるまで繰り返します)。
これはうちのカラスではありませんが、高架下に飛び降り、
乱気流を利用して浮かび上がることを繰り返す映像を見たことがあります。
困ったことは、カラスは頭が良いゆえに
「親が教育しなければ飛び方が分からない」ようで、いつまでも空を飛べないことでした。
あと、ニオイと鳴き声だけはちょっと…
飼っていたカラスは、野鳥法により、市役所職員の手で山に返されてしまいました。
飛べないあの子がどのような将来を送ることになるのか、今でも心配に思っています。
ところで、自宅の庭や自家用車などにカラスのフンをかけられて困ったことはないですか?
これには解決法があります。
カラスに餌を与えることです。
残飯などで容易に餌付けが可能で、かれらは清潔好きな鳥なので、
自分の餌場では絶対に排泄をしないという寸法です。
問題は…顔を覚えるので、見かける度に「餌くれ、餌くれ」のアピールが激しいことでしょうか。
さて、本学の学内でも、カラスの思い出があります。
学生委員の業務で、学生とふたり、構内を巡回したことがありました。
大学の傍の市道には、今では使われなくなったバス停があり、
アクリルの透明な板に覆われています。
そこに仔ガラス(ハシボソでした)が入り込んでおり、
不用意に侵入した我々に驚いたカラスは、慌てて飛び上がって、
透明板に頭をぶつけて脳震盪を起こしてしまったのです。
気絶したカラスを見て、学生はどうすることもできない様子でしたが、
私は飼育した経験からか余裕があったようです。
呼吸や骨折の有無などをチェックし、大丈夫そうだと感じた頃には、
気絶から目覚めてくれました。
更にしばらくすると、
ふらつきながらも歩き出しました
(なお、デキる飼育者であれば、ここで角砂糖などを舐めさせてやると完璧です)。
あとは、大学の裏手の草むらに放してやりましたが、
飼育し、失ってしまったカラスの面影がふとよぎりました。
これで、後で恩返しがあったようならドラマティックなのですが、残念ながらまだのようです。
アマガエル(レア度:☆)
空気が湿気を帯びるようになり、
夕刻などはあまちゃんたちの散発的な合唱が聞こえ始めました。
もうすぐ、待ちに待った本格的あまちゃんシーズンです。
あまちゃん、あー済みません、好きすぎるので
「アマガエル(より正確にはニホンアマガエル)」ではなくて「あまちゃん」と呼びますね。
あまちゃんは、日本、朝鮮半島の一部、中国の東部に広く生息する、
小さくて浅緑色のボディー、そして目の後ろのアイラインが特徴的な固有種です。
他の多くのカエルはもっと大きくなるので、緑の宝石のようなあまちゃんたちは、
世界中に愛好家がいるそうです
(他の似たようなカエルとして、南米などのヤドクガエルがいます)
春に揚陸(おたまじゃくしに足が生え、カエルとして陸上に来ること)し、
これから夏にかけてが一番の活動期。秋に栄養をつけ、
晩秋から初冬にかけて土の下で冬眠します。
小さな身体で意外に思うかもしれませんが、
7~8年くらいは余裕で生きます(ちなみに、あまちゃんを初めとする両生類たちは多くが長命で、どこにでもいるような人間の小指ほどのイモリも30年以上生きると言われています)。
キャンパスのあまちゃんスポットは、大学の南側、田畝に面した一画です。
草むらの中にも気配や鳴き声はしますが、
早朝や夜間、ランプの上に乗って休んでいる仔ガエル(おそらく揚陸直後)の姿は
抜群に愛らしいです。みなさんも、早く見られる日が来るといいですね。
私は、キャンパス内で出会ったあまちゃんを1匹飼っていますが(もう3年目です)、
ケージの蓋を開けても逃げない、ピンセットから給餌を受ける、
ハンドリングと言って手で持つことも可能
(ただし、人間の体温はあまちゃんにとっては熱すぎるので、長くは禁止)などなど、
大変に人慣れした仕草を見せてくれます。
そうそう、餌は、野生のあまちゃんたちは口に入るサイズの昆虫類のようです。
うちのあまちゃんは、ミルワームという昆虫の幼虫(ホームセンターやペットショップで、主に小鳥のおやつとして売られています)を食べさせます。幼虫でも食べますが、大好物はサナギ。外はサックリ、中はとろーりなのが気に入っているようです。
うちのあまちゃんの、ふたつだけ残念なところは、どうやら雌らしく、鳴いてくれません。
あの愛らしいあまちゃんボイスを家で聴けたら、どんなに幸せでしょうか。
もう一つは、色がグレーっぽくなってしまいました。
原因はよく分かりません。お迎えしたときは緑だったのですが…
また、何かの拍子に緑に変わることを願っています。
モリアオガエル(レア度:☆☆☆☆)
一昨年前だったでしょうか、学内では一度だけ見たことがあります。
あまちゃんたちよりも3回りくらい大型の、
全身が緑色(あまちゃんに特徴的なアイシャドウもない)カエルです。
一見、でっぷりとしていますが、頑強な脚を駆使したハイジャンプは見事でした。
何とか捕獲はしたのですが、餌の折合いがつかず、
残念ながら捕獲した場所に戻しました。驚かせてごめんね。
写真を撮らせてくれてありがとう。
Fin
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本学には、他にも、キジやツバメ、ヒバリやトンビ、カッコウなど
多くの鳥が姿を見せて鳴き声を聞かせてくれます
また、四季折々の植物も多く、梅、さくら、つつじ、どんぐり、金木犀などなど、
自然に囲まれたキャンパスは、癒しスポットも多くあります
大学見学が可能になりましたらぜひおいで下さい(^^)/