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2018年11月

2018年11月30日 (金)

全日本大学駅伝を終えて ~後編 4年生 志賀達哉君から~

 

 

こんにちは。

陸上競技部男子長距離ブロック主将、健康スポーツ学科4年の志賀達哉です。

 

2018年11月2日(土)。

名古屋・熱田神宮から三重・伊勢神宮までの106,8kmを8人の合計タイムで競う全日本大学駅伝が開催され、私たちは創部12年目にして初出場を果たしました。

 

この大会に臨むにあたって、私たちの定めた目標は21番。

目標が低いと感じるかもしれませんが、陸上競技は実力が数字となって表れるシビアな競技です。

他大学との実力差はタイムを見れば一目瞭然であり、なんとか届くのではないかという目標がこの順位でした。

この目標を達成するために、序盤で他大学の選手に離されてしまっても無理をせず、自分のペースを貫き、自分の持てる100%の実力を発揮することが大会当日、各選手に課せられた課題でした。

 

当日の天候はやや小雨が降っていましたが気温も高くなく、走るには絶好のコンディションでした。

レースは予想通り、前半から先頭集団に大きく離される展開。

襷は3区で途絶え、4区から白襷となりました。(先頭通過から一定の時間が経過すると、前走者の襷を待つことなく白い襷をかけて次の走者はスタートする。)

 

総合結果は25チーム中24位。駅伝の醍醐味である襷をつなぐということもままならず終わってしまいました。

 

全国の高い壁に跳ね返された形となりましたが、こうなることは部員のだれもが予想していたことだと思います。

というのも今回1位だった青山学院大学の選手と本学の選手はトラックで走る10000mで平均して1人当たり約3分の差があります。

この状況で駅伝をすれば、終えるころにはチームのタイムを合計して約30分差がついてしまう計算になります。

他大学の選手に対しても3分とまではいかなくてもそれに近い差があるのが現状です。

全日本大学駅伝で他大学と対等に渡り合うためにはこのタイムの差を埋めていかなければいけません。

 

まずは一人一人の地力をじっくりと上げていくことが当面の課題でしょうか。

長距離走の練習はつらく苦しいものではあり、走っているときは自分との戦いです。

これまでよりもさらに長い距離の練習、よりスピードを求める練習。

 

食べ物や日常生活の我慢など、やらなければいけないことは山積しています。

 

しかし、全日本を経験し、より上のステージを目指すために私たちに残された選択肢は、そういった取り組みをやるかやらないかではなく、やるか、やるかです。誤字ではありません。

 

「やる」か、「やる」か。

 

やるorやるです。

大会を終えて、来年に向けてステップアップすべく部員の気持ちは非常に高まっています。ただ人間は忘れやすい生き物です。

これから先、その気持ちを苦しい毎日の中でも忘れずに持ち続け、長いスパンで練習し続けることができれば、来年の結果が楽しみなものになると思っています。

 

私は1年間、主将としてチームを任されてきたわけですが、4年目は過去3年に比べても最低の成績しか残すことができず、当日もメンバーとして走ることはできませんでした。

大会直前も教育実習でやむを得ずチームから離れ、最後まで主将としてチームに納得のいく関わり方ができませんでした。

 

大会前日、スタート地点である名古屋市についたとき、走れないという悔しい気持ちから自然と涙もこぼれました。

 

それでも憧れであった全日本大学駅伝の舞台をこれまで共に過ごしてきた仲間が走るのを見て、胸に熱いものがこみ上げてきました。

 

性格上あまり口には出せませんでしたが、この文章を通して仲間に感謝の気持ちが伝わればいいなと密かに思っています。

いや、やっぱり伝わらなくていいです。キャラじゃないので。(笑)

 

この舞台に来ることができた喜びを感じつつも、ほろ苦い初出場となった今大会ですが、チームは間違いなく新たな歴史の1ページを刻みました。

 

そしてそれと同時に、新体制となって新たなチームが始動します。

 

変わっていく部分、変えなければいけない部分を精査して、より良いチームになっていくことを期待したいと思います。

 

最後に、初出場が決まってからたくさんの方から激励の言葉をいただき、レース当日もたくさんの応援を背に走り切ることができました。

 

日々、支えてくださる皆様への感謝の気持ちを胸にこれからも目標に向かって精進していきたいと思います。

 

今後とも、男子長距離ブロックを宜しくお願いいたします。

 

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志賀達哉

 

 

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今回、前編と後編にわけて全日本大学駅伝の記事を掲載しました。

 

新潟医療福祉大学健康スポーツ学科の学生は、それぞれ思い思いに大学生活を過ごしています。

 

各部活動の歴史は、そこに所属する選手(学生)、指導者(教員)の日々の努力によって積み上げられていきます。

 

今年、全日本大学駅伝に初めて出場することができたのも、それまでの本学陸上部に所属し、陸上を中心に大学生活を送ってきた諸先輩方のおかげでもあります。

 

それぞれの年代で全国を目指しても敗れ去った歴史があり、その歴史の上に全日本大学駅伝初出場という快挙があったと思います。

 

伊勢路を走った学生も、伊勢路を走れなかった学生も、それぞれの「想い」があり、次の世代はその想いを背負いながら新たにスタートを切ってもらいたいと思います。

 

とはいっても、そんなことを普段から考える必要はありません。

 

好きの気持ちで始めた陸上競技を、思う存分楽しみ、ひたむきに努力することが、本学陸上競技部の発展につながるはずです。

だから、まずは己の限界へ挑戦してもらいたいと思います。

 

ぜひ、新たな歴史を築き上げてほしいと思います。

 

 

 

新潟医療福祉大学 陸上競技部HP

https://www.nuhw-tfc.net/

 

 

新潟医療福祉大学 陸上競技部twitter

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健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

2018年11月27日 (火)

全日本大学駅伝を終えて ~前編 4年生 若澤新也君から~

 

 

今年、新潟医療福祉大学陸上競技部はインカレチャンピオンを輩出したり、全日本大学駅伝に出場したりと、大きく飛躍した年となったと思います。

 

今回、新潟医療福祉大学の最終走者として全日本大学駅伝を走り切った若澤新也君と惜しくも全日本駅伝には出場できずにサポートに回った長距離ブロック主将の志賀達哉君にブログを書いてもらいました。

 

どちらも彼らの「想い」が詰まった内容となっています。

 

初めて全日本大学駅伝に出場して伊勢路を走った学生の、また、同じチームに所属しながらも惜しくも伊勢路を走れずにチームのサポートに回った長距離ブロック主将の言霊を、皆さんに届けたいと思います。

 

なお、志賀君の記事は3日後の11月30日(金)に公開されます。

乞うご期待。

 

 

 

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皆さんこんにちは。

陸上競技部長距離ブロック、健康スポーツ学科4年若澤新也です。

 

11月4日(日)に第50回全日本大学駅伝対校選手権大会が行われました。

この大会は学生三大駅伝の一つで大学日本一を決める駅伝大会です。

前回大会のシード獲得校に加え、各地区の予選会を勝ち抜いた大学、そして全日本学連選抜と東海学連選抜がオープン参加で出場します。

本学陸上競技部長距離ブロックは北信越地区代表として出場してきました。

 

 

結果は大学25チーム中24位、選抜チームを含む形では27チーム中26位でした。

初出場の全日本大学駅伝対校選手権大会はとても厳しい結果となりました。

 

内容を見てみると1区からブレーキが続き、4区にもタスキをつなげず、どのチームよりも先に繰り上げスタートをしてしまいました。

その後の区間も振るいませんでした。

 

個人としても当日の朝からTVで途中経過を見て状況を確認していたのですが、想定していたよりも大きな差となり、他の区間のメンバーが気にかかっていました。

最終区の繰り上げスタートは想定していたことだったので、自分の走りに徹するだけという心境でしたが、やはり勝負に絡めないというもどかしさを感じる時間は長く感じました。

 

スタート後は自分の最長区間で少しでも順位を上げられるように走りました。

ラスト5㎞は上りが続くので粘らなければいけなかったのですが、ペースダウンしてしまい、力のなさを痛感しました。

 

しかし、沿道には絶えることなく声援を送ってくれる方々や地元の協力、運営、サポートのある中で、こうしたレースに出ることができたことは幸せでした。

 

 

全国の舞台で感じたことで特別なことはありませんでした。

むしろ、同じ年代の学生が自分たちのやるべきことを長期間にわたってきちんと継続して取り組んできているという印象でした。

 

関東圏の大学と地方大の差を埋めることは特別なことが必要なのではなく、前向きな姿勢で自分のできることを一つ一つ丁寧に積み上げていくこと。

それに限ると私は感じました。

 

アスリートとして当たり前にこなさなくてはいけない体調管理、継続したトレーニング、食事、睡眠、セルフケア、今一度見直し、次につなげられるように取り組まなければいけません。

一日一日が大切なものなのです。

本来ならば現在の4年生が伝えなければいかなかったことですが、それが達成できず後輩たちに託すことになりました。

 

 

現状維持のままでは来年の予選会突破も危うい状態です。

この経験が後輩の選手たちの危機感を持続させ、

 

本気で

 

「変わらなければいけない」

 

という強い気持ちをもって毎日を過ごしてくれることを心から祈っています。

 

また私自身はまたご縁があり、競技者としても残ることになりましたのでサポートできればと考えています。

 

 

最後に応援していただいた方々へ厚く御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

 

 

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若澤

 

 

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2018年11月26日 (月)

ゼミ活動 ~武田ゼミ編~

こんにちは。

 

健康スポーツ学科4年 阿部拓人です。(武田ゼミ)

 

今回、9月15-16日に行われた

New Acoustic Camp(以下NAC)に参加してきました。

 

このNACは、群馬県の水上(水上高原リゾート200)で毎年9月に行われる音楽フェスティバルです。

私たち武田ゼミは、14日から前日準備を行い、17日の午前中まで活動してきました。

 

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(前日のメインステージ)

  

 

 

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(会場の全体図)

 

主な仕事は物販(オフィシャルとアーティストに別れて)のスタッフで、現場責任者の元で仕事をしてきました。

 

 

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(オフィシャル物販の売り場の風景)

 

 

 

それでは、活動の内容を振り返って行きたいと思います!

 

 

 

<14日>

朝10時に大学を出発、13時過ぎに現地到着。

昼食を食べたのち15時半から次の日の準備に入りました。

 

ゼミ生が半分に分かれて、責任者の指示に従い準備を進めます。

最初は、販売されるグッズの数を確かめる検品という作業でした。

また、検品したグッズからT-シャツならサイズごとにわけ、自分たちが売りやすいように売り場を作りました。

大量のグッズがあるため、作業は22時すぎまでかかりました。

 

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(検品の様子)

 

 

<15日>

NAC初日、私たちは5時から活動をスタートしました。

売り場の最終確認や商品説明など、本番に向けて準備に余念がありません。

 

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(朝一の打ち合わせの様子)

 

 

この日は雨のせいか、お客さんが少なかったものの、それでも忙しく活動をしました。

雨天のため、ポンチョなどの雨具がたくさん売れ、午前中で品切れになりました。

雨の力は恐るべし!!

  

  

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(アーティスト物販の様子)

 

 

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(夜遅くまで作業する様子)

 

 

最終のアーティストの出演が21時過ぎだったため、私たちの物販エリアの終了は22時以降でした。

 

 

 

<16日>

2日目は、雨がなんとか止んでくれました。

この日の朝には、フリスビーをみんなで空に投げるという“ビックスロー”と言われるイベントがあるため、在庫のフリスビーを売るために朝から頑張りました!

 

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(ビックスローの様子)

その後は、お客さんもまばらになったため、私たちも会場を見て回ることができ、NACを楽しむことができました。

  

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(NACオフィシャルのBAR)

  

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(HIGUMA Dougnuts)

 

 

みんなで美味しく頂きました!

 

 

 

 

 

 

 

午後5時でイベント終了!

私たちの仕事はそこからが本番、片付けに入りました。

 

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(片付けの様子1)

 

 

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(片付けの様子2)

  

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(スタッフの皆さんとの集合写真)

 

みんな頑張りました!

 

 

 

今回のNACは自分たちで考えて行動する場面が多くありました。

自分たちがやりやすい配置とは何か?どのように接客するとお客さんは喜んでくるのか?などなど。

 

普段の生活とは違う環境にいるからこそ、感じること、分かること、知れることがたくさんあったと思います。

私自身、たくさん考えて学ぶになることがありました。

 

今回得たこの学びを次につなげていけるよう、より一層頑張りたいと思います。

 

以上武田ゼミの活動報告でした。

 

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(入場口の看板)

 

 

  

  

 

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(社会人の先輩から話を聞く4年生)

 

 

 

 

武田丈太郎先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/takeda.html

 

 

健康スポーツ学科ゼミ紹介

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/seminar.html

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

2018年11月23日 (金)

【地域貢献活動】子どもの運動能力向上教室の様子

 

 

健康スポーツ学科では、地域貢献活動の一環としてスポーツ教室を開催しています。

 

その教室の一つに「子どもの運動能力向上教室」があります。

スポーツ教室HP(クリック)

 

この教室は、多様な「動きの感覚」を身につけながら身体を動かすことの楽しさを実感することを通して、さまざまなスポーツを楽しむための素養を身につけることを目指しています。

 

そんな活動の一端をお見せします。

 

 

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教室が始まる前、子ども達は自由に遊んでいます

 

 

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写真奥:恩田さん(健康スポーツ学科3年)

 

 

この日、健康スポーツ学科3年の恩田さんが指導者として、子どもたちに運動指導をしました。

 

 

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運動教室の後には、子ども達が各自でもってきた宿題などの勉強を行いました。

 

 

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恩田さんからの感想です。

「初めて指導する立場になってとても緊張しました。

想像以上に子どもたちをまとめることは難しく、納得のいく内容にはなりませんでしたが、とても楽しかったです。

今後も精一杯この活動に取り組んで、将来に繋げていきたいと思います。」

 

 

 

本教室には、毎回20名程度の子ども達が参加しています。

年長さんから5年生まで、多様な学年が集まり、一緒に運動しています。

 

本教室では、特定のスポーツを行うわけではありません。

子ども達が学校体育やスポーツを専門的に実施したいといった場合に必要となる基本的な運動感覚を養うことが目指されています。

そのため、「走る」「投げる」「捕る」といった基本的な運動を実施しています。

興味・関心のある方は、ぜひ一度本教室へご参加ください。

 

 

また、この教室に参加する学生は「実践的指導力」を身につけることを目指しています。

 

健康スポーツ学科に在籍する学生は、体育の先生、小学校の先生、スポーツ指導者などを目指しています。

現場では、子ども達をまとめる、動きをちゃんと教えられる、といったことが求められます。

学校体育やスポーツ指導の現場では、身体を動かして、あるいはスポーツをして子ども達が楽しいと実感するだけでは不十分であり、「楽しい」を通して、「ちゃんと」運動の指導をすることが必要になります。

 

そのためには、運動指導の「経験」が不可欠です。

 

たとえ教員採用試験に受かったとしても、最初から十分な運動指導ができるわけではありません。

しかし、このようなスポーツ教室を通して、運動指導をたくさん経験することによって、「実践的指導力」が養成されていきます。

 

知識を身につけてそれを語るだけでは「絵に描いた餅」あるいは「机上の空論」でしかありません。

たとえば「泳ぎ方」の理屈を知っていても、実際に水の中に入って泳いだことのない人は本当の意味で泳ぎ方を知っているとはなりません。

 

だから、大学の授業で学んだことは、知識として蓄えられるだけではなく、「実践」を通して「知恵」として蓄えられてこそ意味を成します。

 

 

「体育の先生になりたい!!」「小学校の先生になりたい!!」「スポーツ指導者になりたい!!」と強く思う学生は、ぜひスポーツ・運動指導の現場に身を置き、多様な経験を積んでもらいたいと思います。

もちろん、本教室では「指導力」を身につけたいと強く思う学生を歓迎します。

 

 

 

新潟医療福祉大学スポーツ教室HP

https://www.nuhwsc.com/

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

 

2018年11月21日 (水)

山代幸哉先生の論文が国際誌に掲載されました!!

 

 

なんと!

山代幸哉先生の研究論文が国際誌に掲載されました!!!

 

だから、論文は英語で書かれています。

 

「論文って何?」って思う人もいるでしょう。

論文とは、簡単にいえば、「研究の成果」です。

 

実験や調査、理論的考察(論理的に考えること)などを通して、今までわからなかったことを発見する、解き明かす、新たな考え(理論、思想など)を呈示するといったことが、研究です。

 

つまり、今回、山代先生は「あること」を解き明かすことができたのです!!

 

ちなみに、論文が掲載されるまでの大まかな流れは以下になります。

 

論文の執筆 → 学術誌へ投稿 → 審査(論文の妥当性などの検証)

→ 審査結果の通知 → ①掲載可となれば学術誌へ掲載決定!!

          → ②修正の指示があれば修正

→ 再審査 → 再審査の結果の通知 → ① or ②へ

          → ③掲載不可(研究に問題あり)

 

 

海外の学術誌に投稿したので、山代先生は論文が掲載されるまでに海外の人と英語でやりとりをしていました。

 

 

山代先生が解き明かした「あること」は以下に「日本語で」書かれているのでぜひ読んでみてください。

もしわからなければ、ぜひ山代先生を訪ねて「直接」話を聞いてみてください!!

 

と、その前に、山代先生のコメントを載せますね!

 

 

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みなさんこんにちは。

今回の論文はこれまでで一番苦労しました(笑)

そのため喜びは大きいものでした。

最初に学会誌に投稿したのが2017年の8月、

そして4回も審査員とやりとりをし2018年の11月に論文が採択されました。

 

私は研究」と「コーチング」の合わせ技で「世界一」を目指しています。

それぞれの道では世界一は無理だと認識しています。

 

でも、世界的に見ても2つのことを世界レベルで両立できている人はあまりいません。

論文と日本代表をコンスタントに輩出できるようにこれからも修行に励みます。

 

先日、1年生対象の「コーチング論』という授業の中で、研究やコーチングについて話をしました。

興味を持ってくれた学生はぜひ研究室に遊びにきてくださいね。

  

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山代幸哉先生@J604

 

 

 

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山代先生の研究室①

 

 

 

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山代先生の研究室②

 

 

 

 

ここからは研究論文の紹介です。

 

ヒトの刺激変化の「認知」は二次体性感覚野が担っている!

 

【研究概要】

ヒトの生存にとって身の回りに起こる「刺激変化」をいち早く捉えることは非常に重要です。

本研究では、ヒトの変化認知に関わる脳活動が刺激からどのくらいの時間帯で起こるのかについて点字様の刺激を使って検討しました。

その結果、ヒトの変化認知は刺激から約100ミリ秒で成立し、その脳活動は二次体性感覚野(S2)が担っていることを明らかにしました。

 

【研究者のコメント】

本研究は、体性感覚領域に起こる変化を認知した際の脳活動について「刺激変化前の長さ」をコントロールすることで検証しています。

その結果、刺激変化前の長さに関わらず一次体性感覚野(S1)の活動は同様に起こり、二次体性感覚野の活動のみ刺激変化前の長さに依存して大きくなることがわかりました。

この手法を用いることで、将来的には運動学習などに関与する体性感覚の記憶機能などを評価できると考えています。

 

【研究のポイント】

①一次体性感覚野(S1)の脳活動は、刺激変化前の長さが0.5秒から3秒に変化しても一定である。

②二次体性感覚野(S2)の脳活動は、刺激変化前の長さが長くなるについて大きくなる。

③二次体性感覚野の脳活動は体性感覚記憶を含む脳活動である。

http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/181113.pdf (21.2KB)

 

【原論文情報】

Koya Yamashiro, Daisuke Sato, Hideaki Onishi, Kazuhiro Sugawara, Naofumi Otsuru, Hikari Kirimoto, Sho Nakazawa, Yudai Yamazaki, Hiroshi Shirozu and Atsuo Maruyama

Change-driven M100 component in the bilateral secondary somatosensory cortex: a magnetoencephalographic study(in press)

 

 

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山代幸哉先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/yamashiro.html

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

2018年11月20日 (火)

保護者会が行われました

先日、本学で保護者会が行われました。

健康スポーツ学科でも、多くの保護者にご参加いただきました。

誠にありがとうございました。

 

健康スポーツ学科では、学生生活や就職に関してなどの説明がありました。

その後、保護者との個別面談や施設案内が行われました。

 

施設案内では、教職支援センター、第3体育館、トレーニングセンター、ダンス場、プールを案内いたしました。

その際に、保護者の方から「施設が綺麗だし、整っている」「(知人に)子どもが新潟医療福祉大学に入ったって話すと、いいとこに入ったねって言われる」「施設の充実ぶりが伺える」といったご意見をいただきました。

そのようなご意見をいただけたことを大変嬉しく思います。

 

本学本学科は、まだまだ改善の余地を残すものの、ソフト面、ハード面ともに徐々に充実してきています。

保護者の方が大学を訪れることはあまりないと思います。

今回のような機会、また、高校生の保護者の方はオープンキャンパスにぜひご参加いただきたいと思っております。

そうしていただくことによって、大学の施設の充実ぶりを見ることができ、教員や在学生と話をすることで悩みや不安も解消されることと思います。

 

最後に、「大学生」の成長においても、教員だけではなく保護者のお力が必要です。

僭越ながら、今後も健康スポーツ学科の「大学生」を温かく見守っていただければ幸いです。

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

2018年11月19日 (月)

11月オープンキャンパスの様子

 

先日、11月のオープンキャンパスが行われました。

  

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大学全体の説明会では、1、2年生を対象にした説明会と3年生を対象にした説明会が行われました。

 

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1、2年生を対象にした説明会の様子

 

 

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3年生を対象にした説明会の様子

 

 

 

大学全体の説明会の後に、学科ごとの説明会が行われ、35名の方が参加して下さいました。

 

 

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学科説明会の様子

 

 

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学科説明会を担当した杉崎弘周先生

 

 

学科説明会の後には、施設見学が行われました。

 

 

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この日、第一体育館でユニファイドサッカーの練習を行われていました。

 

 

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佐近慎平先生からユニファイドサッカーに関する簡単な説明がありました。

 

 

 

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施設見学を担当した下門洋文先生

 

 

施設見学の後、学科別プログラムを体験した参加者もいらっしゃいました。

 

 

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動体視力の測定

 

 

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全身反応時間の測定

 

 

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体組成の測定

 

 

健康スポーツ学科の学生や教員から大学生活について話を聞く方もいらっしゃいました。

 

 

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今回のオープンキャンパスでも、学生に手伝ってもらいました。

 

 

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体験プログラムの準備の様子

 

 

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学科説明会の準備の様子

 

 

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学生が体組成の測定結果を説明してくれました

 

 

 

健康スポーツ学科を受験するみなさん、ぜひ、受験勉強を必死にやってください。

その先には「楽しい」大学生活が待っていますよ!!

 

どの大学を受験しようか迷っている、あるいは健康スポーツ学科を受験しようか考えているという高校1、2年生みなさん、ぜひ一度オープンキャンパスに足を運んでください。

「どんな大学なのか」「どんな学科なのか」、その一端を自分の目で確かめることができますよ!!

 

また、このブログ(いきいき放送局)の過去の記事には、学科の授業の様子や学生、教員の活動を知ることができます。

ぜひ、過去の記事も見てください!!

 

 

「面白い学生」との出会いを、学科の教員一同楽しみにしています!!

 

 

 

 

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健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

佐近慎平先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sakon.html

 

 

杉崎弘周先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/sugisaki.html

 

 

下門洋文先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/shimojo.html

 

 

2018年11月16日 (金)

国際学会での発表!! ~ おまけ ~

 

 

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学会会場

 

 

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ポスター発表の会場

 

 

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プールサイドでのセッション

 

 

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ランチの様子

 

 

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夜に行われたパーティーの様子

 

 

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

新潟医療福祉大学水泳部ブログ

http://nuhw.blog-niigata.net/swim/

 

 

新潟医療福祉大学水泳部(強化クラブ特集)

https://www.nuhw.ac.jp/sport/swimming/

 

 

 

 

2018年11月14日 (水)

国際学会での発表!! ~奈良梨央先生の巻~

 

 

連載企画の最終日にトリを務めるのは奈良梨央先生です!!

 

 

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写真右:奈良梨央先生、写真左:安井俊太君(2017年度:健康スポーツ学分野修了)

 

 

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私は、The 13th International Symposium on Biomechanics and Medicine in Swimming 2018という水泳の国際学会でポスター発表をしました。

 

タイトルは「The optimal timing of knee extension in backstroke start」で、ポスターセッションの前にはMini Oral Presentationsとして、2分間口頭で発表をしました。

 

 

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私は新潟医療福祉大学の水泳部でコーチとして携わっているため、現場で感じた疑問について、研究を通して明らかにしたいと考えています。

私自身、この大学の水泳部出身で、大学4年生まで選手を続けてきました。

水泳では速くなるために、練習のみならず頭を使って考えることも大切だと感じたことから、水泳の研究を進めています。

 

 

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今回学会で発表した内容は、「背泳ぎのスタートに着目をし、パフォーマンスを高めるにはどのようなスタートをしたらいいのか」という疑問から始まりました。

 

これまでに、私たちが取り組んできた研究では、膝関節伸展し始めた際、股関節角度が大きい人ほどより高いパフォーマンス(ここでは、5m通過時間)を発揮することができているということを明らかにしてきました。

 

そこで、今回の研究では、「高いパフォーマンスを発揮するためには、各選手で膝関節の伸展には適切なタイミングが存在するのでは?」という仮説のもと、適切な膝関節伸展のタイミングが存在するかどうか評価することを目的としました。

 

結果として、各選手によって適切な膝関節伸展のタイミングは異なるものの、適切なタイミングが存在することが示されました。

 

しかし、まだこの研究には不足している情報があるので、これからも1つずつ解明できるように取り組んでいきたいと思います。

 

 

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写真前列左から

奈良梨央先生、野村武男先生(筑波大学名誉教授)、下山好充先生、安井俊太君

写真後列左から

佐藤大輔先生、下門洋文先生、市川浩先生

 

 

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奈良先生は水泳のコーチングに関する研究を行っています。

水泳のコーチとしても日々奮闘しています。

現役時代には、背泳ぎで国体4位の成績を収めるほどの実力者です!!

また、健康スポーツ学科のなかでは水辺実習の補助なども行っています。

 

2018年度水辺実習の様子①

http://nuhw.blog-niigata.net/hs/2018/07/part1-1cbe.html

2018年度水辺実習の様子②

http://nuhw.blog-niigata.net/hs/2018/07/part2-e776.html

 

 

 

奈良先生は、コーチング現場で日々、「どうすれば速く泳げるのか?」「どうすれば勝てるのか?」といったことを「追究」しています。

 

研究によっては実験室で行われる研究もありますが、奈良先生の研究では「現場」が極めて重要になります。

水泳の指導現場をより良くするために、常に現場に身を置き、現場から問題点を見つけ出し、それを改善・解決するための方策を考えています。

 

新潟医療福祉大学水泳部は、下山好充先生を筆頭に、馬場先生、奈良先生の指導力によって全国に名を馳せるほどに飛躍しましたが、各先生のたゆまぬ努力の成果だといえます。

 

 

今後も、新潟医療福祉大学水泳部の各先生は「コーチング」と「研究」の両輪を回していくことでしょう。

それらを回し続ける限り、本学の水泳部はさらに飛躍することでしょう。

 

 

泳ぎ方のこと、水泳の指導法など、どんな小さな疑問にでも、奈良先生は優しく答えてくれるはずですよ!!

 

 

 

 

奈良梨央先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/nara.html

 

 

新潟医療福祉大学水泳部ブログ

http://nuhw.blog-niigata.net/swim/

 

 

新潟医療福祉大学水泳部(強化クラブ特集)

https://www.nuhw.ac.jp/sport/swimming/

 

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/

 

 

2018年11月12日 (月)

国際学会での発表!! ~馬場康博先生の巻~

 

 

今日は、馬場康博先生の発表内容を紹介します!!

 

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筑波大学にて開催されたBiomechanics and Medicine in Swimming 2018に参加させていただきました。

 

この学会は、4年に1度開催される水泳関係の国際学会です。

 

4年前にオスロで発表された指導教員の姿を拝見していたので、私は、初めての英語でのOral(口頭)発表に挑戦しました。

「習うより慣れろ」の精神で、「出来るようになってから発表するというより、発表しながら出来るようになるといいな」と考えました。

 

私は水泳部に所属し、屋外での長距離泳(オープンウォータースイミング)競技を専門にしています。

今回は、海でのクロールを慣性センサの角速度情報を用いて定量化する内容で発表しました。

具体的には、海で5kmを泳いだ際に何掻きストロークをしたのか? 計測した角速度情報をもとに抽出データから推測しました。

 

 

【タイトル】

Stroke time estimate in 5 km open water swimming using a tri-axial inertial sensor device: Pilot study of sensor availability

 

【概要】

海での泳動作情報が少ないが、プールでの泳動作情報抽出で妥当性が確認されている慣性センサを使用することでオープンウォータースイミングの泳動作を定量化した。

その結果、体を回転させるローリングの回数(2、334ストローク)をカウントすることができた。

また、局面毎に分けることで泳いでいない局面や前方確認をしている局面を推測することができた。

慣性センサは、長距離水泳のオープンウォータースイミングの泳動作情報の一部推測に適した道具である。

 

 

 

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馬場康博先生

 

 

発表準備までの時間に限りがあったものの、ポスター発表よりも丁寧に方法論を説明できたので、より多くの方に耳を傾けてもらいました。

 

今回の口頭は、発表10分、質疑応答4分で構成されていました。

 

発表練習では何度も10分をオーバーしていた上、発表の際に頭が真っ白になって沈黙になることもあったので、発表中は、「丁度10分くらいかな」と感じていましたが、私の発表は8分で終わってしまいました。

 

10分の時間を知らせるベルの音が鳴らないまま、質疑応答に入りました。

 

しかし、私の長所は「英語が通じなかったり、分からなくても大丈夫!」という、根拠のない、理解しがたい自信です。

「(一人で発表する)口頭発表よりも(相手と会話できる)質疑応答の方が聞き返すこともできるし、安心だ」と思っていました。

 

また、私の稚拙な英語発表にも関わらず、聴講してくださったフロアのみなさんも理解しようとしてくれた印象だったので、発表を終えて(勝手に)周囲の研究者が見守ってくれるような温かい気持ちになりました。挑戦することで多くの経験値を獲ることが出来ました。

 

さらに、発表に至るまで、多くの方々にお手伝いいただきました。研究の打ち合わせ、実施、抽出情報の解釈、発表内容の相談etc…

この場をお借りして、現在の環境に感謝を申し上げます。

 

そして、今後も学生指導の力をつけるために、自分自身の能力を高めていきたいと考えています。

 

 

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今年度も馬場先生はオープンウォータースイミングの国際大会に帯同したり、今回とは異なる国際学会で発表をしたりと、水泳に研究に日々奮闘しています。

 

FINA/HOSA Marathon Swim World Series 2018 #3 Setubal への参加(クリック)

(オープンウォータースイミング国際大会の様子)

 

ECSSに参加しました!!(クリック)

(国際学会の様子)

 

 

馬場先生は、いつも学生と仲良く戯れていますが、学生が普段目にしないところでは、国際大会に帯同したり、国際学会で発表したりと、大活躍しています。

 

健康スポーツ学科には国際的に活躍する先生が多数在籍しています。

身近に、そんな先生がいるんです!!

 

在学生は、そんな環境をどう生かしますか?

 

 

馬場康博先生のプロフィール

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/teacher/baba.html

 

健康スポーツ学科

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/