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2013年11月

2013年11月29日 (金)

今年最後のオープンキャンパスまもなく開催!

みなさんこんにちはvirgo

来週12月7日(土)は今年最後のオープンキャンパスが行われますよheart01

来場者特典があるようなので見逃せませんsign01
詳しくはhttp://www.nuhw.ac.jp/applicant/event/campustour/

この機会にドシドシ質問してみましょう!

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お待ちしていますsign03

議論って楽しい

150人規模の倫理に関する講義を担当している
対象学年は1年生
この講義、立候補した数名の学生が、時間外に私の研究室にきて、
2時間近く議論することが課せられている
(これを2回に分けて行うので、私はざっと4時間、ノンストップで議論を見守るのである)


この議論がとても楽しい
はじめは教員の立場で議論の集約に努めるのであるが、
気が付くと私自身が、いちメンバーとして「参加しちゃってる」

(介護保険を払い始めて早数年の)教員と、18歳の学生たちが対等に意見を交し合う
知的好奇心がくすぐられる
楽しくてしょうがない

彼らが社会をみつめる目は、厳しく、そして、正しい
彼らが社会の矛盾にぶつける怒りは、弱者がいつも飲み込まざるを得ないことばを的確に代弁する


おそるべし、新潟医療福祉大学1年生、である

2013年11月26日 (火)

国試特別対策講座

11月8日に国試特別対策講座として外部から先生をお呼びしましたbleah

講師の先生は鯨岡栄一郎先生という理学療法士でコーチングをご専門とされている
先生で書籍やDVDも発売されているという有名な先生ですgoodリンクはこちら

コーチングとは・・・潜在能力を100%引き出し、自発性を促進しながら、目標達成を支援するコミュニケーション技法の意味ですconfident

医療福祉の領域では障害を持つ方のリハビリを援助する技術として注目されていますshine

さて,今回はその技術を「受験生にも応用できるsign03」とのことで、
国試に臨む受験生がコーチングを体験しました。

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鯨岡栄一郎先生ですcamera

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体験後は、「勉強に前向きになった」、「やる気が出た」など
効果抜群だったようですsign01

2013年11月22日 (金)

実習報告会が行われました!

みなさんこんにちはvirgo

今3年生は臨床実習の真っ最中ですhappy01

3年生も後半になると学外へ出て3週間の実習を行いますhospital

まだまだ実習中の人もいますが、先に学校へ戻ってきた人から順に
実習報告会を行っていますkaraoke

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実習の成果を一人ひとり発表していきますbook
皆さん緊張気味です・・・sweat01

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聴く人たちも真剣な眼差しで聴いていますear

言語聴覚士の実際の仕事を体験してくると成長してみえますねhappy01

大学は何をするところか

乙女先生virgoが春からがんばってブログを書いてくれているので
少し彩りをそえようと(文字ばっかりだけど)、期間限定で参加しています
栗ごはんの季節は終わってしまいましたが、時々登場しますので受験の気分転換にでも


先日ご紹介した森博嗣さん
『喜嶋先生の静かな世界』(講談社文庫)はご存知ですか?

一人の大学生が研究を通して成長してゆく日々が綴られた、静かな静かな小説です

第1章では「学生の卒業研究のあるべき姿」が描かれています
(私は「こんな学生なら教えがいもあるよな~」と教員目線で読んでしまいましたが・・・・)

第2章以降は、大学院生から研究者に成長するまでが描かれます
一般的な学部生が決して知ることのない、大学院独特の世界をのぞくことができます
そして、大学のダークサイドもちらり、と


こんな会話がでてきます

僕      「この問題が解決したら、どうなるんですか?」

喜嶋先生 「もう少し難しい問題が把握できる」


私は、この会話に研究の全てがつまっていると思う


ちゃんと学び、ちゃんと研究をしてきた経験のある人たちが、なぜか必ず口にする言葉がある「耐えて耐えて、それでも学ぶのを止めずに耐え続けていると、ある日突然、パーッと視界が開けることがある」
・・・・・・・・この世界をみるために研究ってあるのかもしれない


かつての私のゼミ生でも、
(残念なことに)一人だけではあるが、この言葉を口にした学生がいた
本人は自覚してなかったかもしれないけど

彼は彼なりに真剣に卒業研究と向き合っていた
そして、独りでちゃんと次の難しい問題を把握する力をつけて旅立った


『喜嶋先生の静かな世界』

この小説は、

これから大学生になる人に、

今、大学生のあなたに、

かつて大学生だった方に、

ぜひ読んでもらいたい本です

2013年11月19日 (火)

吉岡豊先生からメッセージ

今日は言語聴覚学科の吉岡豊先生よりメッセージが届きましたsign01

吉岡先生は言語発達や聴覚障害をご専門とされておられる先生です。
担当授業は、音響学や聴覚心理学、言語発達学、聴覚障害をわかりやすく
教えてくださっています。
教員紹介ページ センセイリング ←こちらをクリックすると吉岡先生の詳細にリンクします。

豊かな発想力

今、当たり前のように通り過ぎて使っている自動改札機には、

多くの開発者たちが苦しんだ末に誕生したものです。

開発に残された大きな課題が1つ。

・斜めに入れられた切符をどのようにまっすぐに直すか


開発者の一人は一生懸命に考えましたが、どの方法も上手くいきませんでした。

すべてのことが行き詰まってしまい途方に暮れていたある日、

彼は息子と川へ釣りに行きます。

そこで彼は、川を流れる1枚の葉っぱが川の石に当たって、

まっすぐになるシーンを目の当たりにします。

そのシーンを見て彼は、切符をまっすぐにする方法を思いつきました。

そしてとうとう自動改札機の開発は成功します。


この話から教えられることは、何かを生み出す際には必ず壁があるということです。

考え抜いて、もうダメだと思いつつもあきらめずに考え抜いた末に、

豊かな発想が与えられるのです。

何も考えていない者は、川に流れる葉っぱを見ても何の発想も浮かばないはずでしょう。

よく感性を大切にしたいとか、感性を磨きたいとかという言葉を聞きますが、


それは決して思いつきを大切にするという意味ではないと思います。

それは考え抜いて壁に突き当たってもあきらめずに考え抜くということです。

そして、その結果、素晴らしい感性がひらめくのだと思います。

結局はしっかりとした知識と技術の基本、あきらめないで考え抜く力、

この二つがあって初めて豊かな発想が生まれるものなのですね。



2013年11月15日 (金)

一生を捧げる仕事とは

私が心から尊敬する哲学者の一人、鷲田清一先生
吉岡先生が、その先生の新聞記事をわざわざ切抜き、プレゼントしてくださった
しかも、「僕はコピーでいいから」と原本を・・・・うっうっうれしい・・・

この記事に職業(calling)と書いてある
吉岡先生が calling は「召命」、すなわち、キリスト教では神様からのお導きなのだ、と教えてくださった

職業 をドイツ語で調べると2つの単語がでてくる

Arbeiten(アルバイテン) と Beruf(ベルーフ)

アルバイテンは「アルバイト」だから、きっとすぐにイメージがわくはず
いわゆる「労働」です

一方、Berufは“天職”
まさに、神が与えたもう生涯の仕事だ



かつて私が、教育を続けようか、それとも臨床現場に戻ろうか、
まさに人生の岐路に立ち止まっていたとき、
当時、とてもお世話になっていた先生がこう助言してくださった

「Berufだと思う方に進みなさい」と


新潟医療福祉大学は、医療・福祉・スポーツの技術職を養成する大学だ
教育の特性上、多くの学科の学生が資格取得を目指す
したがって、入学した時点でほとんどの学生の人生が決定されてしまうことになる


でも生涯の仕事なんて、18歳で決められるほど甘くはない
人生は長いのだ


資格は頑張った者だけに与えられる名誉ある勲章ではあるが、
人生の保険や保障ではない
学生たちはいろいろな学びを通して、このことに少しずつ気付きはじめる

「自分の人生は本当にこの道でいいのだろうか」・・・・と

彼らは、立ち止まり、悩み、苦しみ、そしてまた歩き出す

このとまどいこそがまさにBerufにつながりゆく道なのだ、と思う

2013年11月 8日 (金)

大学で学ぶということ

秋深し、読書の秋・・・maple
栗が美味しい季節になりましたね

研究室も自宅もものすごい勢いで本が増え、
つん読(積んでおくのモジリ)になりつつある己に焦り・・・・


最近はまっているのが森博嗣さん

ミステリー作家ですが、もと、某国立大学の教員だった方です

『大学の話をしましょうか』という新書、大学進学前にぜひご一読を


なぜ私たちは学ぶのでしょうか?
その答えがこの本にありました
一節をご紹介

「どんな動物だって、遊ぶし、働くし、寝るし、食べる。
しかし、人間だけが、学ぶのである。
人間としての楽しみが、学ぶことには、きっとある。
それに気づくことはとても尊い。」


そう、学ぶことは楽しいことなのです

この新書、「最近の若者は」と言われる若者を励ます言葉もたくさんのっています
「最近の若者は」「ゆとり世代は」と言われてへこんでいるみなさん、
この本を読んで励まされて、そして未来を夢見てください



今、森さんのある小説を併読中
そこには大学の魅力がもっともっと書かれています

卒業研究に取り組もうとしている在学生や
大学での研究を楽しみにしている高校生には
ぜひ知っておいてもらいたい世界が広がっている小説です

後日、ご紹介しますね


学ぶことは楽しい

苦しみを乗り越えた先にある喜びに触れることができるのが
大学という場所なのかもしれません

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