こんにちは、海馬です
今日は母の日ですね。皆さん、何かお母様にお祝いをされますか?
母の日なので、優しい話題の方が良いのかもしれませんが、こういう日だからこそ、あえて、皆さんのお母様を将来どのように支えていくべきかについて、少し真面目な話をしてみたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。
唐突ですが、皆さん「2025年問題」はご存じでしょうか?
お恥ずかしながら、ほんの数か月前まで海馬は知りませんでした。
学科のとある素敵な先生に教えていただいたのを契機に、職能団体の会合でも話題にあがる機会が増え、今はとても重要な問題の一つとして十二分に認識しています。
さて、2025年問題を一言で説明すると、我が国における「超高齢社会」の問題であると言えます。分かりやすいまとめが厚生労働省のサイトに資料として公開されていますので、こちらをご覧ください。PDF資料で図表とともに説明があります。
超高齢社会が更に進むと、①高齢により病気になる人が増える、②社会保障費(健康保険、介護保険)が増大する、③労働人口が減るので社会保障費を負担することが難しくなる、簡単に言うと以上の問題が生じます。
昔は胴上げのように10人で1人の高齢者を支えていました。今は騎馬戦のように3人で1人の高齢者を支えています。それでもかなり大変です。今後は肩車のように1人で1人の高齢者を支えることになります。事実上、難しい話となります。
それでは、どのようにして解決するか。社会保障費の収入を増やし、支出を減らすしかありません。収入を増やすためには、消費税の税率を大幅にアップする、外国から移民を受け入れて労働人口(税収)を増やすなどが考えられます。支出を減らすには、医療・介護費の単価を減らす、支給対象を制限するなどが考えられます。
後者の医療・介護費用を削減するための一つの方策として、「地域包括ケアシステム」が検討されています。
厚労省のサイトでは、
「団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます」
と紹介されています。
今までのように、病院だけ、介護施設だけ、というように各病院施設が単独で高齢者をケアしていたシステムを見直し、地域自治体・地域住民が核となりで包括的にケアするシステムが地域包括ケアシステムと呼ばれます。つまり、今まで以上に専門職種間での「連携」が重要になりますし、本当に必要とされるサービスしか生き残っていけない時代に突入すると思われます。
このことを踏まえ、ちょうど一カ月前、東京の田町でリハビリテーション専門職協議会が主催する合同士会長会議が開催されました。47都道府県の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の各地域士会の会長が各県より3人ずつ出席し、地域包括ケアシステムについて会議(講演、研修)が開かれました。海馬も日本言語聴覚士協会の理事として参加してきました。
会議に出席されていた各地域士会の会長のうち、当学科が実習でお世話になっている先生方も何人かお目にかかりました。ある病院のリハ科長をされているO先生(OT)はI県士会のモデルケースをご発表されていました。
会議のなかで、厚生労働省の老健局老人保健課のT課長補佐も講演してくださったのですが、そのときに特に若いリハビリ職のセラピストに伝えて欲しい5箇条というのをお聞きしました。とても素晴らしいお話でしたので、これはまた後日、改めてご紹介したいと思います。
ともあれ、私たちリハビリテーションに関わる職種にとって、高い専門性を身に付けることはもとより、社会のなかで専門職としていかに立ち位置を定めるか、専門外の社会一般の時事についても興味関心をもち積極的に社会に関わっていくかは大切なことなのだと痛感して東京から帰ってきました。
優しい気持ちや知識・技術だけでは不十分ということですね。
母の日に、自分の母親に対して、何かプレゼントしたりお祝いすることだけではなく、将来どのように母(父、その他家族も)の生活を安定したものとして支えることができるのか、真剣に考えないといけないと思いました。
最後まで、難しい話にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
こんにちは、乙女でございます
突然ですが、新潟県のカレーの消費量は全国1位ということはご存知でしたか
新潟のカレーといえば、三条市のB級グルメの『三条カレーラーメン』リンクします!
が有名ですが、新潟市のカレーといえばやっぱり『バスセンターのカレー』です
実はバスロータリーの片隅にある立ち食いそば屋さんなのですが、土日ともなると非常に混んでいるのです
いざ実食しましたが、本当にスパイシーなのに、とてもまろやかなお味でした
とても美味なので是非食べてみてくださいね
県外の方にはお土産品として駅でも購入できますよ
こんにちは、海馬です
先日、国リハ病院の後に、東京都新宿にある 慶應義塾大学病院 に実習地訪問してきました。
慶応義塾大学病院はJR中央線・総武線「信濃町駅」の目の前にあります。
病院の玄関を入ると、すぐに 福澤諭吉 の銅像が見えます。福澤諭吉は、一万円札の肖像になっているので知らない人はいないくらいの偉人ですね。もちろん、慶應義塾の創始者でもあり、「学問のすゝめ」での一節「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」も有名ですね。 青空文庫で無料で読めますので、まだ読んだことのない方はぜひどうぞ! なぜ学問が大切なのか、改めて読んでみるとふむふむと頷かされることが多いです。
今回実習でお世話になっている学生は、海馬の卒研ゼミ生です。4週間ぶりの再会でした。元気で実習に勤しんでいる様子がわかり、安心しました。
指導者のH先生から、実習生に「もっとたくさん専門領域以外の本を読むように」というご助言をいただいたようでした。海馬も今回、H先生からお勧めの本を紹介していただきましたので、皆さんにもぜひお知らせしますね。
「日本語の科学が世界を変える」(松尾義之著、筑摩書房、2015年)
book.asahi.comで掲載された本書についての秀逸な書評も併せてH先生に教えていただきました。萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)氏の書評の一部を下記引用します。
「ことばとは知の活動におけるもっとも基本的な土台である。私たちはことばをつうじて考え、認識する。それは科学の分野でも変わらない。日本の創造的な科学者たちにとって最大の武器は日本語による思考だと本書はいう」
もちろん、英語の重要性も言わずもがなですが、まずは、しっかりとした日本語を身に付けることが大切ということです。
「文は人なり」 Le style est l'homme même
18世紀のフランスの博物学者Buffon(ビュフォン)が語ったことばです。
「文体は人間そのもの」という原文が意訳されて上記となりました。
聖書にも「はじめに言葉ありき」という一節がありますが、ことばは神であり人間そのものでもあり、実に重要な存在です。
私たち言語聴覚士は、その崇高な「ことば」の障害を治療する、とても重要で神秘的な仕事に携わっています。ことばを治療することは、その人そのものの存在を支えることに他なりません。
とっても魅力的なお仕事だと思いませんか?
こんにちは、海馬です
先日、実習地訪問に行ってきました。
訪問先は、国立障害者リハビリテーションセンター(通称、国リハ)の病院です。
センターには、病院のほか、学院、研究所、更生訓練所などがあります。
実は、海馬の母校でもあります。
西武新宿線航空公園駅が最寄り駅となっています。
航空公園駅を降りると目の前に見えるのが・・・
YS-11A-500R という中型輸送機が展示されています
航空公園駅という名前のとおり、埼玉県所沢市には航空公園があります。
日本での航空発祥の地として知られています。
所沢駅前には、飛行機にちなんで「プロぺ通り」「ファルマン通り」と名付けられた道路もあるんですよ。海馬は大学、そして養成所と計6年所沢で暮らしたので、所沢のことはかなり詳しいのです
航空公園駅を背にして進むと、片道2車線の大きな幹線道路が!
通称「並木通り」と言われるけやき並木が続く国道463号線です。所沢から浦和あたりまで約17kmの区間に約2,500本の大けやきが両側に並んでいます。国リハはこの並木通りのすぐそばです。住所も所沢市並木なんですよ。
国リハ病院の遠景です。昨年に改築されて新しい病院となりました。海馬が学生の頃の「いかにも古い病院」というイメージとはまったく違い、一見すると病院には見えない現代的な建物になっていますね。
病院のロビーに、センターの説明パネルがありました。
当学科の4年生2名が実習生としてお世話になっています。
指導者のお一人は、海馬と国リハ学院時代の同級生です。
そういうこともあり、面談はアットホームなかたちで進み、実習生2人とも元気に活躍していることを知り、とても安心できました。
4年次の実習は8週間です。今回訪問したのはちょうど半ば頃です。残りの後半も、健康第一で楽しみながら充実した実習生活を送ってほしいと願いながら帰路につきました。