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2018年12月

2018年12月26日 (水)

発達障害における言語障害を学ぶ~小児言語障害学Ⅱ~

こんにちは。STkouhouです。

 

今回の内容は、小児言語障害学Ⅱの授業の紹介です。

この授業では学習障害、注意欠如・多動症などについて学びます。

 

学習障害や注意欠如・多動症では、コミュニケーションに障害を示す場合があります。

言語聴覚士は、そのようなコミュニケーションの問題に対する支援を行います。

 

先日この授業では、東京都は多摩市にある島田療育センターの言語聴覚士、圓山哲哉先生にご講義をお願いいたしました。

 

圓山先生は本学科の3期生です!

講義の冒頭では初々しい学生時代の先生のお写真もみせていただきました。

 

島田療育センターはもともは脳性麻痺など重症心身障碍児の施設でしたが、

今は対象となる障害の幅が広がり、最近は発達障害の臨床の申し込みが非常に多いそうです。

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本学の学生が言語聴覚士を志望した理由の一つとして、発達障害への関心を挙げることがしばしばあります。

そんな学生にとって、先輩から、発達障害の最新の臨床について多くの情報を聞くことができたのは、非常に刺激になったことと思います。

 

今回聴講した学生の中から、何人が発達障害の臨床に携わるのでしょうか。

圓山先生のように日々研鑽を欠かさない言語聴覚士を目指してもらいたいですねrock

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摂食嚥下特別講座

こんにちは。

STkouhouです。

 

先日、本学科の3、4年生を対象に、

愛知学院大学心身科学部健康科学科の牧野日和先生による特別講座が開催されました。

 

牧野日和先生は、以前から本学に特別講座でお越しいただいております。

学生たちから毎回大好評を博しておりますので、お忙しい先生ですが再度ご依頼させていただきました!

 

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1日目は実技と講義が中心で、実習で役立つ実践的な内容をご教示いただきました。

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2日目は講義中心で、国家試験に役立つ情報を豊富にご教示いただきました。

 

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先生のご講義では、たくさんの嚥下食や市販の食品を使用します。

じゃがりこやハッピーターン、パン粉も使用しました!

 

パン粉は何に使ったのでしょうか?

実はこれは口の中で刻み食をまとめることを体感するのに使いました!

 

飲み込みの障害がある患者さんの場合、飲み込みやすいようにとお食事を細かく刻んで出す場合があります。

しかし刻んだ食べ物をのどに送り込む前に、それを口の中でまとめておく必要があります。

刻んだお食事をまとめるのは、顎や舌などがタイミングよく動くことも必要ですが、

ある程度の量の水分、それも粘り気のある水分ー唾液が必要となります。

  

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飲み込みの障害がある方の多くは、高齢の方ですが、

唾液は加齢とともに出る量が少なくなりがちです。

すなわち、唾液量の少ない方ですと、刻み食が食べにくい形態となってしまうわけです。

 

飲み込みの障害のある方のお食事、というと、

食べ物を細かく刻むことが浸透していますが、

刻めば刻むほどのみこみやすくなる、というわけではないのですね。

 

講義に参加した学生は、実際にパン粉を口の中でまとめる体験をしました。

まだまだ唾液量の多い学生たちでも、ぱさぱさのパン粉を集めるのはそれなりに努力が必要だったのではないでしょうか。

刻み食が万能ではないことを、学生たちは身をもって学習しました!

 

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全員合格目指してエイエイオー!!!

いい笑顔ですhappy01

 

今回のように体を使って身に着けた知識は、なかなか忘れないと思います。

国家試験だけでなく、実習時や就職後の臨床で多いに活用していけることでしょう。 

 

牧野先生、貴重なご講義、本当にありがとうございました。

全員合格目指して頑張ります!!!!!

 

  

国試まであと53

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2018年12月21日 (金)

認定言語聴覚士講習会(聴覚障害領域)参加記 その2

こんにちは。

STkouhouです。

 

以前本学大学院の平野春樹さんから、認定言語聴覚士講習会の参加記を寄稿していただきました。

前回の参加記はこちら

 

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写真は今回寄稿していただいた平野さんですhappy01

今年の新潟医療福祉学会で発表されました。

 

認定言語聴覚士とは、養成校を卒業したのち、学会の参加や発表、言語聴覚士協会主催の専門講座の受講など一定の研鑽を積んだ言語聴覚士にのみ取得できる、日本言語聴覚士協会の認定資格です。

この度待望の続編を寄稿していただきましたので、ご紹介します。

 

ではどうぞ。


皆様,お久しぶりです.

修士課程の平野春樹です.

 

寒風吹き荒れる中,12月15日(土),16日(日)に国立障害者リハビリテーションセンターにて,本年度第3回認定言語聴覚士(聴覚障害領域)の講習会(講義と症例検討会、そして認定試験)を受けてきました.

 

今回は,自分が得意とする加齢性の難聴に焦点を当てた内容が多かったことや,多くの言語聴覚士にはまだよく知られていない情報まで提供されていたので,大変面白く感じました.

 

例えば,人工内耳という、聴覚を補助することを目的とした装置があり、聴覚障害のある方の耳の内部に、手術で埋め込んで用います。この人工内耳にもいろいろと種類があり、特に残存している聴力を活用することを目的とした人工内耳(EAS)というものがありますが、導入にあたって様々な留意点があることが説明されました。

 

また,補聴器使用によって認知機能が改善するといった情報が広まってきていますが,研究報告では、認知機能が「改善する」,「改善しない」「変わらない」など,結果が一致しておらず,補聴器を使用すれば認知機能が改善するといった風潮に警鐘を鳴らしていました.
症例発表も内容が濃い,前向きな議論が行われたので,大変良かったと感じました.

この講習会は研鑽を積む機会であるだけでなく、人脈を広げられるチャンスの場であるので,積極的に他の受講者と情報交換を行えることも良い点だと思いました。

 
以上になります.今回の機会を通して、言語聴覚士の資格を取得した後も、常に最新の知見を学び日々の臨床に活かしていくことの重要性を再認識しました。

認定言語聴覚士講習会は聴覚障害以外の領域も開講されていますので、ぜひ皆さんもご興味のある領域で参加されることをお勧めします。


平野さん、貴重なご報告をいただきありがとうございました。

 

言語聴覚士協会では、認定講習会をはじめとした様々な研修会を通して、言語聴覚士に生涯学習の機会を提供しています。

  

当学科の渡辺先生は協会の理事をしており、講習会の企画にも関わっています。

渡辺先生の紹介はこちら

 

平野さん、今後もご投稿お待ちしております!!

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2018年12月18日 (火)

連携基礎ゼミ発表会2018

こんにちは。STkouhouです。

 

以前このブログで連携基礎ゼミについて御紹介しました。

連携基礎ゼミ2018の記事はこちら 

 

連携基礎ゼミは2年生の後期に開講される必修科目です。

この科目では、全13学科の学生をシャッフルして教員ごとに5-6人のゼミに配属されます。

ゼミ生は全員異なる学科で構成されるように配属されます。

 

ゼミの前半では、自分の仕事と多職種の仕事の内容について学び、個人ごとに発表しました。

ゼミの後半では個人ではなく、ゼミ一丸となって、一つのテーマについて検討します。

それを約5分間のスライドにまとめ、ゼミごとに発表します。

 

先日12月5日に、言語聴覚学科の教員が担当しているゼミが一堂に集まる発表会がありました。

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テーマは多種多様で、医療に関するものに限らず幅広い内容でした。

 

検討の方法も、実際にゼミ内で体験した結果をまとめたり、アンケートをとったり、

文献にあたったりなど、その結果のまとめ方は様々でした。

このような切り口もあるのかと、驚かされる発表会でした。

 

ゼミでは皆で親睦を深める目的で食事に行く機会があります。

山岸・伊藤ゼミでは、発表会の一週間後に打ち上げ目的のランチ会に行きました。

場所は豊栄駅前のイタリアンです。

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いつ来ても良い雰囲気、おいしい料理ですlovely

また、男子学生でも結構満足できる食べ応えのある量が出るのもポイントですscissors

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連携基礎ゼミは4年次の連携総合ゼミ(選択科目)につながっていきます。

連携総合ゼミでは、他学部だけでなく他大学の学生とも連携して、一症例について検討し発表します。

連携総合ゼミの記事はこちら

 

連携基礎・総合ゼミで学んだことを活かして、将来職場で他職種と連携していく力を育てていってほしいですねhappy01

 

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2018年12月13日 (木)

臨床実習Ⅱ 事後セミナー

こんにちは。

STkouhouです。

 

本学科では3年生の後期に、学外の施設で3週間の臨床実習があります。

 

実習先は、多くは県内や実家の近くの施設で実習を行いますが、

2年生までの実習がグループで行っていたのに対し、

この3年生の実習ではたった1人で実習を乗り切らねばなりません。

また、今までの実習に比べ、患者さんと直に接する場面もぐっと多くなります。

 

実習では毎日見学した臨床の日誌をつけ、

最終的にはある一人の患者さんについて、報告書をまとめます。

 

実習後には、その症例報告書を、学科の2,3年生の前で発表する機会(事後セミナー)があります。

発表会は学会形式にのっとり、発表時間と質疑応答の時間が設定され、

所定の時間を過ぎるとベルが鳴らされます。

 

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質疑応答では学生だけでなく教員からも質問が向けられます。

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実習期間の3週間で学んだことのすべて披露する場で、

学生にとっては大変緊張する場です。

一方教員にとっては、実習による成長に驚かされることもしばしばありますshine

 

実習先の言語聴覚士の先生方の指導のもと、

学生は一歩一歩言語聴覚士に近づいていきますhappy01

 

次は4年生の前期にある8週間の臨床実習です!

がんばってください!!

 

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2018年12月12日 (水)

高次脳機能障害学会2018 in 神戸に参加してきました!

こんにちは。

STkouhouです。

 

9月に神経心理学会に参加した際の記事を掲載しました。 

神経心理学会の参加記事はこちら

 

今回ご紹介する学会は、高次脳機能障害学会という学会です。

言葉や記憶といった、人間の高次の脳機能に関する研究を発表する学会で、

神経心理学会とともに、言語聴覚士が多く参加する学会です。

 

神経心理学会は新潟のお隣、山形での開催でしたが、

今年の高次脳機能学会は新潟からちょっと遠い、神戸で開催されました。

 

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今回本学科の今村先生が、認知症に関連した発表のセッションで座長を務められました。

今村先生の紹介はこちら

 

また、大石先生、内山先生、伊藤先生が、それぞれ認知症に関連した発表をされました。

大石先生の紹介はこちら

内山先生の紹介はこちら

伊藤先生の紹介はこちら 

 

かつて今村ゼミの学生だった先輩の多くも発表されていました!

 

夜は今村先生を囲んで、ザ・今村会です!! 

 

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在学生も、今村ゼミ、内山ゼミから3年生が参加しました!

学外の臨床実習が終わったばかりの人もいましたが、頑張ってみんなで神戸に来ましたよ!!

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夏の神経心理学会でも先輩方は発表されていましたが、ポスター発表が多かったので、

教員や先輩が大きな会場で口演発表(スライドを使用した発表)している姿を見たのは初めての学生も多くいた様子で、大いに刺激となったようです。

 

今は在学生の皆さんも、遠くない将来、学会の口演の場に立たれるのでしょうか。

その日が楽しみですhappy01

 

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2018年12月 4日 (火)

年内最後のオープンキャンパスにおいでいただきありがとうございました!!

こんにちは。STkouhouです。

 

年内最後となるオープンキャンパスが、12月1日(土曜日)にありました。

 

海沿いのため普段から風が強めtyphoonの大学ですが、この日はひときわ風が強い日で、体感温度も下がりがちでしたsweat01

 

そんな中でもおいでくださった皆様、まことにありがとうございました!!!!

皆さん大変熱心に見学されておられましたhappy01

朝早く遠方からいらっしゃった方もいて、大変ありがたく思いましたshine

 

学生スタッフもがんばりました!!

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年内のオープンキャンパスは今回で終わりになります。

次回は来年度3月23日(土)になります!!

新年度に向けまた新しい企画を検討中です。

また日にちが近くなりましたら予告させていただきますので、乞うご期待ください!!!

 

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