疾病や障害のお話 Feed

2018年10月20日 (土)

認定言語聴覚士講習会(聴覚障害領域)参加記

こんにちは。

STkouhouです。

 

以前認定補聴器技能者養成課程講習会吃音 ・ クラタリング世界合同会議の記事を寄稿していただいた、本学大学院生の平野春樹さんから、新しい記事を寄稿していただきました。

 

今回は認定言語聴覚士講習会の参加記です。

認定言語聴覚士とは、養成校を卒業したのち、学会の参加や発表、言語聴覚士協会主催の基礎講座の受講など一定の研鑽を積んだ言語聴覚士にのみ、取得できる制度です。

 

ではどうぞ。


 

院生の平野です。

 

皆さま、認定言語聴覚士という名称をご存知でしょうか。

 

認定言語聴覚士とは、

「高度な知識および熟練した技術を用い、高水準の業務を遂行できる言語聴覚士を養成することにより、業務の質の向上を図り社会貢献に寄与することを目的」

とした日本言語聴覚士協会が策定した資格制度です。

  

この認定言語聴覚士には現在、

(1)失語・高次脳機能障害領域

(2)摂食嚥下障害領域

(3)聴覚障害領域

(4)言語発達障害領域

(5)成人発声発語障害領域 ※2018年から新たに加わりました

で構成されています。

  

今回、私は国立障害者リハビリテーションセンターで行われた、聴覚障害領域の講習会に行ってまいりました。

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講習会は3回あり、1回あたり2日間行うことになっています。

 

座学中心ですが1回目は8月の下旬にあり音場検査や実耳挿入の実習を行い、

2回目の講習会では小児聴覚分野の症例発表を行いました。

3回目は12月中旬となっており、成人聴覚分野の症例発表及び最終試験という流れになっています。

 

講師の方々も、一線級で活躍されている先生方ばかりなのでかなり緊張しました。

 

また講義内容も人工内耳や他覚的聴力検査の最新情報に加え、小児に対する聴能指導を深く学ぶことができ大変有意義なものとなりました。

 

12月に3回目の講習会がありますので、この講習会が終わりましたら再度、ご報告させて頂きます。


 

平野さん、貴重なご報告をいただきありがとうございました。

 

言語聴覚士協会では、このような認定制度を通して、言語聴覚士の臨床の質の向上を支援しています。

 

もちろん臨床経験を積むことも質の向上につながりますが、講習会における体系的な学習や認定試験によって、質の向上を客観的な評価を持って示すことができます。

 

当学科の渡辺先生は協会の理事をしており、講習会の企画にも関わっています。

渡辺先生の紹介はこちら

 

平野さん、また続報をお待ちしております!!

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2018年9月24日 (月)

神経心理学会2018 in 山形に参加してきました!

こんにちは。

STkouhouです。

 

言語聴覚士が日々の臨床のブラッシュアップのために参加するのが、各学会ごとに行われる学術集会です。

 

今回はそんな学会の一つ、第42回日本神経心理学会の学術集会参加のレポートです。

今年は新潟県のお隣、山形県の県立保健医療大学で開催されました!

 

当学科今村徹先生のゼミ生は、就職1年目に全員学会発表することになっています。

 

今村先生の紹介はこちら

 

今年も1年目の方に加え、ゼミの卒業生が多数発表しました!

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夜は今村先生を囲んで楽しい会となりました!

こんなにたくさんの卒業生が集まると一大勢力ですね!

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学部生も、今村ゼミの学生に加え、内山信先生のゼミ、大石如香先生のゼミ生も学会に参加しました。

 

内山先生の紹介はこちら

大石先生の紹介はこちら

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みんなで新潟から高速バスに乗って参加したそうです。

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夕べはちょっと遅かったので少し眠そうですかね。

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学部生にとって初めての学会は、圧倒されてばかりだったようでしたが、モチベーションアップにつながったようです。

 

最終日はお昼に、山形名物芋煮と玉こんにゃくをいただいた後、みんなでパチリ☆

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学部生もこれから1年各ゼミで研鑽し、来年はもっと楽しめる学会となるでしょう。

みなさんがんばってください!!

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2018年9月17日 (月)

認定補聴器技能者養成課程講習会②

こんにちは。STkouhouです。

前回に引き続き、大学院生の平野さんによる認定補聴器技能者養成課程講習のご報告の続きです!

 


2日目は実技です。

 

午前中は模型を使って耳型採取を行いました。

これは、自分の耳の形にあった補聴器を作るためや、補聴器の音漏れ防止の部品を作るために行います。

耳型採取は久しぶりに行ったので難しく感じました。

 

特に左耳の耳型採取は不慣れなことと、利き手の関係でとても難しく感じました。

また綿球を人間の耳に挿入する作業も行い、模型相手にしか耳型の採取を行っていなかったので緊張の連続でした。

私以外の参加者は普段業務で、耳型採取を行っている方々なので余裕で耳型採取を行っていました(悲しい😞)。

 

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頑張って作りました。

 

午後は純音聴力測定と語音聴力測定を行いました。

これらの測定は、補聴器の機種を選択するためや、音の高さや大きさを設定するために必須となります。

実習を通して、骨導の測定は髪がかかっていない乳突部にレシーバーを当てることやレシーバーが耳に触れないなど、基本的なことを忘れていたので、反省するうえで大変良い機会となりました。

 


また、今回RION社製のオージオメーターを使用したのですが、参加者の中には、このオージオメーターは使用したことがないとの声がありました。

勤務する会社によって、使用するオージオメーターが違うことや、勤務するオージオメーターはかなりの年期がはいっていること、断続音ではなく連続音で聴力測定を行っているなど、勤務するお店によって聴力測定の方法が違うことが新鮮でした。

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誤った知識を振り返る意味で、大変勉強になった。

 

講習会を通して、今までの確認や新たな知見を得ることができ、大変有意義な2日間でした。

聴覚関係に興味がある方は言語聴覚士の資格を取った後に、認定補聴器技能講習会の受講をしてみてはいかがでしょうか。 


 

平野さん、詳細な報告をありがとうございました。

ところどころ挟まれるユーモアに平野さんの人柄が出ていますねhappy01

聴覚障害に関わる言語聴覚士の数は多くはありませんので、平野さんにはぜひこの領域で活躍していただきたいですね!

 

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2018年9月13日 (木)

認定補聴器技能者養成課程講習会①

こんにちは。STkouhouです。

以前 吃音 ・ クラタリング世界合同会議 in Japan 2018の報告を寄せていただいた当学科大学院生の平野さんから、新しい記事をブログに寄稿していただきました。

大学院の紹介はこちら

 

今回は、認定補聴器技能者養成課程講習会についてのご報告です。

言語聴覚士は、その名の通り、聴覚障害の患者さんの臨床にも携わります。

臨床業務の中には、補聴器の調整や選択の相談も含まれており、補聴器を取り扱うスキルを磨くことも、言語聴覚士にとって重要です。


皆さんこんにちは、院生の平野です。

 

いきなりですが認定補聴器技能者という名称をご存じでしょうか。

 

補聴器の販売や調整などに携わる人に対し、財団法人テクノエイド協会が、基準以上の知識や技能を持つことを認定して付与する民間資格です。

 
今回、認定補聴器技能者の資格取得のために、8月30日と31日の2日間にかけて開催された認定補聴器技能者養成課程講習会に参加してきました。

講習会は資格試験を受けるために必ず受講しなければなりません。 

今回の講習は4段階あるうちの3段階目にあたる講習会で、言語聴覚士の資格があれば1から2段階を飛び越えて、3段階目から受講可能です。

江東区の有明を会場に行われたのですが、コミックマーケット(略してコミケ)で有名な東京国際展示場(東京ビッグサイト)・・・・ではなくTOC有明で講習会が行われました(残念😢)。

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通り道に東京ビックサイトが・・・・・平日ということで閑散。

 

会場には約300人ほどの受講者がいて、ほぼ眼鏡屋さんや補聴器専門店の方ばかり。

言語聴覚士の参加は意外にも少数派でした。

実は聴覚分野、特に補聴器の装用に関わる言語聴覚士はまだまだ少数派なのです。

しかし今後は補聴器に関わる言語聴覚士も増加していくと思います!
  

午前中の座学は補聴器に関する業界内の遵守(中耳炎の手術患者には耳型を作らないなど)や事例の紹介、店員のマナーについての講義があり、知らないことや忘れていたこともあったので大変勉強になりました。

しかし聞き慣れない単語の影響や新潟から東京までの夜行バスの疲れで、意識が飛びそうになりましたが何とか踏ん張ることができました😣(学部生さんの気持ちが身に染みました)。

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お昼は会場内にある食べ放題のインドカレー屋さん。でも食べ過ぎて、次の日は大変なことに😭。

賢い皆さんはこんなことはないと思いますが、量は程ほどに。

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全品おかわり自由。カレールウーも数種類あって、全部おいしかった。

 

午後は北里大講師で言語聴覚士の鈴木恵子先生による、補聴器の限界や調整方法について講義があり、うるさ過ぎる環境下ではどんなに高価な補聴器でも効果を発揮しないことが説明されました。

 
1日目はこれで終了です。次回の2日目で当コラムを終わりたいと考えておりますので、しばしお付き合い下さい。


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2018年9月 3日 (月)

地域の高校へ出張講義に行ってきました

こんにちは。STkouhouです。

 

本学では地域の高等学校から要請を受けて、本学の教員が高等学校へ出向き出張講義を行う機会があります。

 

今回の出張講義の担当は、当学科教員で臨床心理士の石本豪先生です!

石本先生の紹介はこちら

 

講義タイトルは“『ことば』と心理的苦悩の不思議な関係”です。

ことばが心理にどのように影響するのかを、心理学の観点からお話しされました。

 

今回の出張先は、新潟県佐渡市にあります、新潟県立佐渡高等学校です。

 

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講義は高校一年生を対象に、70分授業で行われました。

講義の中にはワークショップも含まれており、高校生の皆さんは熱心に取り組まれていました。

 

本学はこうした出張講義によって、地域の高校生との関わりを持ち、進路を考えるきっかけづくりをしています。

今回のことばと心理学の関係の講義から、言語聴覚士に関心を持つ高校生が一人でも現れるとうれしいです。

 

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2018年8月21日 (火)

相馬芳明先生記念講演会

こんにちは。STkouhouです。

 

先日、福島県会津若松市にある竹田総合病院で開催された講演会に、当学科の学生3名とともに参加してきました。

竹田総合病院は837床ものベッド数を持つ、会津地域の基幹病院です。

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相馬先生は残念ながら2011年にご逝去されましたが、生前にはたくさんの業績を残されました。

写真は相馬芳明先生の著書の一つ、『失語の症候学』です。

本学科今村徹先生は、臨床実習に行く4年生には必ずこの本を読むよう指導されています。

今村先生の紹介はこちら

 

講演会では、相馬先生に直接・間接的に影響を受けたいずれも高名な先生方が、

失語症をはじめとする最新の神経心理学の知見を話されたり、

生前の相馬先生との思い出話などを語られたりと、とりどりの発表がなされました。

 

どれも大変興味深い内容でしたが、今につながる研究の基礎となる内容が、20年前の相馬先生の

論文ですでに言及されており、先生の先見の明に驚かされました。

 

相馬先生は新潟でも臨床をされていた時期があり、

新潟の医師・言語聴覚士と定期的な勉強会を開催されるなど、大変深い交流をされていました。

会議の間には今村先生や新潟の言語聴覚士会の面々のお若いころの写真がスクリーンに映しだされましたhappy01

 

私は相馬先生に直接お会いしたことはございませんでしたが、講演を通して温かなお人柄が伝わってきました。

そしてなにより、相馬先生の“日常の臨床で行き詰まったら、答えはいつも患者さんの中にある”という言葉が印象的でした。

臨床と研究に携わる者として、この姿勢はいつまでも忘れずにいたいものです。

 

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2018年8月10日 (金)

今村徹教授による総説が雑誌『Brain and Nerve 』に掲載されました!

こんにちは。

STkouhouです。

 

2018年7月発行の雑誌『Brain and Nerve -神経研究の進歩』第70巻7号に、

本学科教授の今村徹先生による総説が掲載されました!

 

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今村先生の紹介はこちら

『Brain and Nerve -神経研究の進歩』は、神経学や神経科学に関する権威ある雑誌です。

特に神経心理学に関する最新の知見をわかりやすく解説する記事が多いため、言語聴覚士必携の雑誌の一つです。

 

今回の総説は、『アルツハイマー病の記憶障害 日常記憶の障害を中心に』というタイトルです。

今村先生は本学の関連施設である、新潟リハビリテーション病院の物忘れ外来で、アルツハイマー病をはじめとする認知症の診察業務に携わっておられます。

新潟リハビリテーション病院の紹介はこちら

もの忘れ外来の紹介はこちら

 

その豊富な臨床経験から作成された、日常記憶課題(Everyday Memory Task for Memory Clinic: EMT-MC )について、今回の総説では解説しておられます。

この課題は、従来の病院で行う検査では評価が難しかった、日常生活における記憶の障害を、
半構造化されたインタビューを通して評価するものです。

今村先生は認知症に関する論文が非常に多数あります。

今村先生の卒業研究ゼミに所属しますと、新潟リハビリテーション病院の物忘れ外来の診療や検査の見学、院内の検討会などに参加する機会があります。

 

今村先生のような、その分野の第一人者の教員が教育に携わっているのも本学の魅力の一つです。

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2018年8月 7日 (火)

認知症と家族支援~日本言語聴覚士協会主催の全国研修会に行ってきました~

こんにちは。STkouhouです。
 
今回は当学科の渡辺先生から、研修会の報告をいただきましたのでご紹介いたします。
 
 
 
この研修会は、言語聴覚士の全国組織である、日本言語聴覚士協会主催の研修会です。
渡辺先生は日本言語聴覚士協会の生涯学習部長を務めており、今回の研修会の準備にも関わっていらっしゃいます。
 

 
7月22日(日)に大阪で日本言語聴覚士協会主催の平成30年度第2回全国研修会が開催され、私も参加してきました。
道頓堀で、大阪名物のお好み焼きと豚まんもしっかりといただいてきましたよ
 
 

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さて、研修会は、午前・午後に1講座ずつ開催されました。
 
午前では、本学の今村徹教授が講師として講義されました!

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今村先生の講義のテーマは
「認知症入門:臨床症候群としてのアルツハイマー病とエンパワメントを志向した家族支援について」でした。
 
2時間のうち、前半は「臨床症候群としてのアルツハイマー病」、後半は「エンパワメントを志向した認知症の家族支援」という内容でした。
 

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前半では、認知症の診断には、病歴聴取による経過と生活上の症状の情報収集が特に重要であることを中心にお話されました。
 
後半では、認知症のご家族の手記を踏まえ、家族と本人に対してエンパワメント(自己効力感、問題対処能力の獲得)の重要性をお話されました。
 
全国各地から集まった百数十名の言語聴覚士が、熱心に受講していました。
 

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認知症の方への温かいまなざしと、そのご家族・介護者への深い共感と支援する道筋を立てるための的確に洞察する姿勢がご講義のなかで垣間見られ、とても良い感動しましたよ!
 
今村先生の貴重な講義をたくさん受講できる本学科・本学の学生たちは羨ましいな、と改めて感じた一日でした♪
 
言語聴覚士は、養成校卒業後もこうして学会や研修会などに意欲的に参加して、一生涯学び続けることが大切です。いやいやノルマでやるのではなく、皆、目を輝かせながら新しい知識や手技を学んでいます。それだけ奥が深く未知のことが多く、やりがいのある仕事だからです!
 
 
本言語聴覚学科では、今村徹先生をはじめ、様々な学会や研修会等に講師や運営として多く参画・協力しています。本学科への社会からの期待、果たす役割は大きいものがあります。
 

  
渡辺先生、ご報告をよせていただきありがとうございました。
このように言語聴覚士は学校を卒業した後も学習し続けることが必要であり、かつそこがこの仕事の醍醐味でもあります。
 
自分を成長し続けられる言語聴覚士の仕事に興味を持った方、ぜひ下記の学科紹介もチェックしてみてくださいね!
 

2018年8月 1日 (水)

大石如香准教授、今村 徹教授らの研究論文が『Cortex』に掲載されました!

こんにちは。

STkouhouです。

 

当学科の大石如香准教授、今村 徹教授らによる研究論文が、国際雑誌『Cortex』に掲載されました!

大石先生の紹介はこちら

今村先生の紹介はこちら

 

 大石先生は、脳卒中や認知症などで脳に損傷を受けた後遺症として起こる、ことばや記憶、視覚認知障害などの障害について研究しています。

 また、今村先生は、認知症の患者さんに起こる認知機能障害に関する専門家です。

 今回は、認知症の患者さんにみられる物の素材の認知などの質感認知障害に関する研究です。

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大石先生からのコメントは以下の通りです。


研究概要と大石先生からのコメント:
 ものの質感は対象が何であるか、どんな状態であるかを知るための大きな手掛かりとなり、日常生活において重要であると考えられます。神経変性による認知症としては数の多いアルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症では、さまざまな視覚認知障害が生じることが知られていますが、質感認知機能やそれが対象認知に及ぼす影響についての先行研究はほとんどありませんでした。認知症では、進行が進むと、腐った食べ物を口に入れたり、消しゴムや石鹸など食べ物ではないものを食べてしまう異食という異常行動が起こることがあります。異食にはさまざまな要因が考えられますが、その原因の一つに視覚性質感認知が関与している可能性も考えられます。
 今回の研究では、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症において、視覚性質感認知が他の機能とは独立して障害されることをはじめて明らかにしました。また、視覚性質感失認は病初期からみられ、早期の診断に役立つ可能性がわかりました。
 今後も患者さんの早期診断やリハビリテーションにつながる臨床に役立つ研究をしていきたいと思います。

原著論文情報
Oishi Y, Imamura T, Shimomura T, Suzuki K. Visual texture agnosia in dementia with Lewy bodies and Alzheimer’s disease. Cortex 103; 277-290, 2018


大石先生、今村先生、本当におめでとうございます!!

  

両先生は、来週開催の夏のオープンキャンパスで模擬講義を担当されます!

詳細は下記の通りです。

 

8/4(土)

午前10:30~

大石如香准教授による模擬講義『ことばのサラダって?~ことばの不思議・脳の不思議~』

午後14:30~

今村徹教授による模擬講義『脳のはたらきを診る』

 

両先生のお話をぜひ聞きに来てください!!

オープンキャンパスのお申込みはこちら

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2018年7月19日 (木)

吃音 ・ クラタリング世界合同会議 in Japan 2018

こんにちは。STkouhouです。

今日はちょっと趣向を変えて、大学院生の方からブログに投稿いただいた記事をご紹介します。

大学院の紹介はこちら

  

皆さんは吃音という言葉をご存知ですか?

吃音とは、言葉を発する際にスムーズに言葉が出ず同じ音を繰り返し出してしまったり、不自然に間があいた話し方になってしまったりする障害です。

クラタリングとは、話し方が早口で発話が不明瞭になり相手に言いたいことが通じにくくなる障害です。

どちらも言語障害に含まれ、言語聴覚士の治療対象となる障害です。

  

本学科の渡辺先生は、吃音が専門です。

渡辺先生の紹介はこちら

    

今回当大学大学院修士課程(言語聴覚分野)に在籍中の平野春樹さんから、吃音やクラタリングの国際学会の参加レポートを寄せていただきました。

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こんにちは

 

大学院生の平野です。

 

7月13日(金)から16日(月)にかけて、国際クラタリング学会(ICA)、国際流暢性学会(IFA)、国際吃音者連盟(ISA)、日本吃音・流暢性障害学会、NPO法人全国言友会連絡協議会の共催による「吃音 ・ クラタリング世界合同会議 in Japan 2018」が広島市で開催されました。

 

豪雨災害の影響で高速道路の通行止めや鉄道の運行停止などがあり、会の開催が危ぶまれましたが、無事に開催が行われ一安心でした。

 

世界中から、吃音やクラタリングの研究者や当事者が集まり、最新の研究動向や世界での吃音・クラタリング状況の報告がありました。

また活発な討論も行われ、世界的な集まりであることを肌で体感することができました。

 

休憩中や夜の食事会では、世界中の方たちと友好を深めることもでき、大変有意義な会となりました。

 

皆さんも、日本で開催される国際的な会がありましたら、是非とも参加することをお勧めします。以上、参加報告でした。

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言語聴覚士の中には、日本の大会だけでなく、このような国際的な会で研究成果を発表する人もいます。

海外というと渡航費や宿泊費などハードルが高く感じますが、国際的な会は、海外だけでなく今回のように日本で開かれることもありますよ!

平野さん、投稿をお寄せいただきありがとうございました。

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