健康栄養学科が目指す資格・お仕事紹介!
皆さんこんにちは。健康栄養学科教員の川上です
今回は、ブログを開設しているすべての学科で同じテーマの記事を書く、ということで、健康栄養学科で取得を目指す資格や、資格を生かしてどんな仕事に就けるのかを紹介したいと思います。
まずは資格について。大学で定められた必修科目をすべて履修し、単位を取得すれば、卒業の時点で栄養士免許、さらに管理栄養士国家試験の受験資格が与えられます。この国家試験に合格すれば、晴れて管理栄養士になることが出来ます。
では、管理栄養士は、栄養士と何が違うの? と思う人もいるかもしれませんね…(私も最初はそうでした)。
法律上は、栄養士は「都道府県知事の免許を受け、栄養士の名称を用いて栄養の指導に従事する者」、管理栄養士は「厚生労働大臣から免許を受け、傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導、個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導並びに特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行う者」のことを言います。
つまり、管理栄養士は、栄養分野に関する知識のみならず、人体の機能と構造、その他医学的知識・技術を用いて、傷病者等への栄養指導や食事管理を行うことが求められています。
現在では、保健・医療・福祉全般で活躍できる高度な知識と技術を有する管理栄養士のニーズは増えています。その点、当学科は保健・医療・福祉の総合大学の特徴を活かした管理栄養士の育成を目指しています。
それから、栄養教諭一種免許も取得することが出来ます(もちろん、これに必要な科目を履修することになります)。栄養教諭とは、肥満や偏食の児童生徒に対して個別に、あるいは学級単位で栄養指導などを行い、学校給食の管理も担う、平成17年から導入された新しい制度です。現在、盛んに新聞・メディア等で取り上げられている「食育」をまさに体現できるわけですね。
ただ、こちらは各都道府県や政令指定都市が実施する教員採用試験に合格しないと教壇に立つことはできません。ハッキリ言って狭き門です。そんな中、昨年は本学科から二人も合格者が出ました。たった一人や二人の合格?? と、皆さんは思うかもしれませんが、受験倍率を考えればすごいことなのです!
さらに、フードスペシャリストやサプリメントアドバイザーの資格も取得可能です。もちろん、どちらも試験に合格しなければなりませんけどね
続いて、主な就職先について調べてみると・・・病院、学校、介護施設、福祉施設、保健所・市町村などの行政機関、事業所、さらには自衛隊もありました。
卒業生の中には、委託給食企業の管理栄養士になる学生もいますが、実際には、病院や福祉施設に勤務して、給食経営管理業務(患者さんや施設入所者の方々への給食業務)を行うことになるため、保健・医療・福祉の知識は重要です。
それから、管理栄養士の知識を生かして、食品系企業で商品開発に携わっている卒業生もいます。商品開発に限らず、食品系企業に就職する学生もいます。
とまあいろいろ書いてきましたが、いかがでしたか?
皆さんの参考になれば良いのですが・・・。それではまた次回