« 2016年8月 | メイン | 2016年10月 »

2016年9月

2016年9月20日 (火)

子どもわくわくランド キッチンサイエンスにスタッフとして参加しました☆

こんにちは(*^^*) 健康栄養学科4年のU・Hです。

平成28年8月6日(土)、小針青山公園で開催された「子どもわくわくランド~たまごのふしぎ~マヨネーズとメレンゲクッキーをつくろう!!」に健康栄養学科4年生7名がボランティアスタッフとして参加しました。

「子どもわくわくランド」は小針青山公民館が主催して、普段の家庭生活や学校生活ではできない科学実験や工作教室・調理実習など、様々な体験学習を行っています。「たまごのふしぎ」の講師は、竹内瑞希先生(舞平クリニック・片桐記念クリニック 管理栄養士)でした。

今回は『台所の科学』をテーマに、卵の特性(熱凝固性・乳化性・起泡性)について実験を行い、それをふまえて、ゆで卵(熱凝固性)とマヨネーズ(乳化性)でタマゴサンド、メレンゲクッキー(起泡性を)作りました。

その時の様子をご紹介します☆
熱凝固性については、ゆで卵を使って学びました。ゆで時間の異なるゆで卵を半分に切り、それぞれどのように固まっているか確認しました。黄身は70℃から、白身は80℃から凝固が始まります。

その性質を利用したものが温泉卵です。これで、温泉卵の外側の白身がトロトロで、黄身が固まっているのかという疑問が解決しました!(^^)!ゆで卵と手作りマヨネーズで、タマゴサンドを作りました。

Pict1

Pict2

次に乳化性を学ぶ、マヨネーズ作りです。まず子どもたちから上がった声が「マヨネーズって作れるの!?」でした。マヨネーズの材料当てクイズでは苦戦していましたが、味やにおいなどを思い出して一生懸命に何が使われているか、考えていました。

その後、答え合わせとともに、マヨネーズの油とお酢はなぜ混ざるのか、マヨネーズにはどのくらいの油が入っているのかという実験を行いました。

写真のように目で見て分かりやすく説明したことで、(または視覚的に説明したことで)子どもたちは「卵の力で混ざるんだ!」「こんなに油が入ってるんだ!」など驚きの声がたくさん上がっていました。

起泡性については、メレンゲの泡立て実験をしました。砂糖を加えることで、メレンゲの泡は安定しますが、砂糖の加え方を変えると、メレンゲはどのような状態になるのかという実験です。

実験は学生2名が代表して行いました。一生懸命泡立てる学生に、子供たちは「頑張れー!!」と声援を送ってくれました♪ひとつは砂糖を一度に加えます。もう一方は、少し泡立ててから砂糖を数回に分けて加えました。

子どもたちはどちらが泡立つのか真剣なまなざしで見ていました。砂糖を一度に入れた方は粘りが出てしまい、泡立ちません(>_<) 少し泡立ててから砂糖を数回に分けて入れたメレンゲはピンと角が立ち、綺麗に泡立ちました!

Pict3

Pict4

今回のこどもわくわくランドでは、子どもたちは実験を通して卵料理の「コツ」をについて身をもって学ぶことができました。

卵の特性を知らないと、調理の失敗につながります。特性を知り、コツを理解することにより、成功率はぐんと上がります。

子どもたちは今回の体験を通してたくさんの発見をしたので、調理への関心が高まったのではないかと思いました。

出来上がったタマゴサンドとメレンゲクッキーをおいしそうに食べる姿は、達成感に溢れていました。この達成感が、今後の食生活を豊かにしていくきっかけになると思います。

Pict5

Pict6

また、ボランティアをさせていただいた私たち学生も、子どもたちへの話し方や教材の作り方など、とても勉強になりました。

例えば、卵の性質を説明するために、講師の竹内先生は、卵の性質という目に見えない内容を、目で見て楽しく学べるよう、絵や模型などを作るなどして、工夫をされていました。

以前の研修会でも、「栄養素等、目に見えないものを、見えるようにして教えることが大切!!」と言われたことを思い出し、竹内先生は、まさしく、これを実践している!と感じました。

今回のボランティアは、近い将来、管理栄養士として働く私たちにとっても、とても刺激的でよい学習になりました。

このような機会を与えてくださった関係の方々に心より、御礼申し上げます。ありがとうございました。

2016年9月 9日 (金)

米ふれあいスクール

皆さんこんにちは。

9月1日、1年生6名と2年生3名+教員1名で、新潟県大学校で開催された「米ふれあいスクール」に参加しました。

これはJA新潟中央会の主催で、稲刈りと米粉を使ったパン作り、そして新潟県の農業について講義を受けるという体験あり、講義ありの充実した内容です。

当日は朝からお日様がまぶしい良いお天気で、絶好の稲刈り日和となりました。

挨拶のあと、早速稲刈り体験です。

Dsc07214_r稲刈り体験の前に、やり方を説明していただきました。

Dsc07231_r農業大学校の方から教わりながらの稲刈り作業でした。

 

農業大学校の1年生の皆さんから教わりながら、稲刈りを行いました。私たちは、『新潟次郎』という品種の米を収穫させていただきました。

稲を根元から一株ずつ鎌で刈っていきます。鎌でざくっと刈るのはなかなか快感でした。大体10株まとめて藁でくくります。稲をそろえるのは結構難しく、力も必要です。

そのあとは、米を干すために、ビニールハウスに運び、「はさ」掛けをしました。先ほど藁でくくった稲の半分くらいのところに分け目を入れて、「はさ」にひっかけていきます。

Dsc07241_r暑いハウスの中で稲の「はさ」掛け作業をおこないました。

ハウスの中は、窓が全開でしたが、とても暑く、ハウスから出たら、暑いはずの外が、心地よく感じられるほどでした。今は機械で刈り取り、そのまま乾燥まで機械化されていますが、昔の人はこうやって、一株一株大切に収穫したんだなということが、実感されました。

お昼には、イッペコートのお弁当を出していただきました。

鶏の黒酢あんかけ、地元産のズッキーニや豚肉を使ったチャンプルー、味噌まで地元産の茄子の田楽、糸南瓜の酢の物、もちろんご飯はコシヒカリ(しかも東蒲幻米)など、地元の食材をふんだんに使ったお弁当、本当においしかったです。

午後には、農業大学校の先生のご指導のもと、米粉を使ったあんパンとミルクパンを作りました。グルテンを配合した米粉100%の粉に、砂糖やイーストなどを配合し、専用の機械でこねます。機械の威力はすごい! 手でこねると30分から1時間かかるところを、5分足らずでこねてしまいました。

Dsc07250_r米粉を使ったパンについて材料の特徴や作り方の説明を受けました。

 

ここからは成形です。皆、思い思いの形に成形をして、楽しんでいました。

Dsc07263_r生地を、1個分ずつに切り分けていきます。

Dsc07265_r各自で好きな形に成形するのは楽しい作業でした。思い切ってさまざまな形にしてみました。

その後、新潟県の農業について、R10プロジェクト、日本の食糧自給率についてなど、農業や食料に関する講義を受けました。日本の自給率はカロリーベースで39%と、先進国の中では最低レベルであること、農業従事者の高齢化(2/3は65歳以上!)、米の消費がどんどん減って、昭和35年のほぼ半分になっていること、など、様々な問題があります。その中で、コメの消費量を上げようという、R10プロジェクトが進んでいます。これは、現在の小麦粉消費量の10%以上を米粉に置き換えようというものです。現在、米粉パン、米粉ケーキ、天ぷら粉など、米粉の特徴を生かした食品がたくさん開発されており、いろいろな店で販売されています。

Dsc07208_r各種作業の後は、農業や食料についての講義を受けました。

 

最後に、焼けた米粉パンを受け取って味見をし、残りは全部、お土産としていただきました。

焼きたての米粉パンは、食感はパンなのにご飯の味、香ばしくて、とてもおいしかったです(*^^*)。「あんパンは、小麦粉で作った生地よりも、米粉のほうが、あんとよく合う」とおいしそうにいただいている学生もいました。

 

貴重な経験をさせていただいた、JA新潟中央会の皆様、農業大学校の教員、学生の皆様、大変ありがとうございました。

 

健康栄養学科 詳細リンク