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2016年10月11日 (火)

地域活動支援センター ドリームカレッジとの連携“食育”

みなさん、こんにちは!学科教員の伊藤直子です。今回は、8月22日と8月31日におこなわれた「 ドリームカレッジとの連携“食育”」についてご報告します。

「ドリームカレッジ」は知的・発達障がい等の方々を支援する施設で、わたしたちはその利用者を対象とした食育を行いました。利用者12名と職員、ドリームカレッジで実習をしていた学生、そして私たち健康栄養学科の3年生10人と教員5人が集まりました。

第1回目の8月22日は、「弁当を主食・主菜、副菜等に分類し、過不足を話しあおう」、というテーマで行いました。
学生の司会のもと、まずアイスブレークとして、「夏といえばどんな食べ物が思い浮かぶ?」などのゲームを楽しみました。参加者からは、スイカ、ソーメンなど、積極的な反応がみられました。

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ここでお互いの距離が近くなったところで、本題です。

まずは、日頃食べそうな市販のコンビニ弁当(スパゲッティ、カツ弁当、冷やし中華など)をグループごとに分解して、どのようなものが入っているかを確認してもらいました。

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予め、「主食」「主菜」「副菜」「汁もの」を置く場所を書いたランチョンマットを作り(ランチョンマットは学生作です!)、みんなで、それぞれの場所に、分解したお弁当の中身を置いていきます。そして、それぞれ重量を測って記録しました。ドリームカレッジの皆さんと当科の学生は楽しそうにコミュニケーションをとりながら協同作業を行いました。

総じてどの弁当も主食の量が多く、主菜はまあまあ、野菜の副菜が極端に少ないことがわかりました。弁当によっては、野菜重量が9グラムというのもあり、驚きでした。
そこで、コンビニ弁当を食べる際には、どのような副菜を追加したらよいかを、フードモデルを使って、参加者の方々に考えていただきました。

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たとえば、とんかつ弁当なら、カツを少し誰かにあげ、野菜のお浸しや野菜の具だくさんの味噌汁などを加えるといいのかな・・などと話し合っていました。

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学習のあとは、質問コーナーです。利用者さんからの積極的で鋭い質問に、当科の学生はしどろもどろの返答でした。なぜこの大学・学科を選んだのか、という質問に、あらためて、初心に返ることができた学生もいたようです。

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第2回目は、8月31日に行いました。この日は「調理体験をしよう」、「当科学生と食卓を囲み、調理の楽しさ面白さを話しあおう」というテーマで行いました。

参加者は、ドリームカレッジの利用者さん11名と職員、実習生、そして、当科3年生9名、2年生1名、教員5名でした。調理メニューは、1品で副菜と主菜がとれるメニューとして、肉野菜炒めにしました。

まずは、ドリームカレッジの皆さんがいらっしゃる前に下準備です。

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4班に分かれ、それぞれ同じ材料で、味付けの違う4種類(塩味、みそ味、醤油味、カレー味)の肉野菜炒めを作りました。利用者さんの中には、初めて包丁を持つ方もいらっしゃり、学生は、少々心配しながら見守っていましたが、利用者さんは、学生の手を借りながら、包丁を使って、キャベツ、ピーマン、ニンジンを、自分の好きな大きさや形に刻んでいました。また、とても上手に切る方もいて、自分でも時々料理としているとのことでした。

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炒め方については、調理の教員から、肉を炒めてから、ニンジンを入れ、しばらく炒めてから、もやし、ピーマン、キャベツを入れ、そのあと、弱火にして蓋をして蒸し焼きにすることを教えてもらい、各班それぞれの味付けをして完成させました。

前回の主食、主菜、副菜、汁に区分したランチョンマットを持ってきていただき、肉野菜炒めを主菜と副菜の間に置いてもらい、また、別に用意した豆腐とねぎの味噌汁、ごはんもランチョンマットに載せてもらって、一緒に、みんなで楽しく会話をしながら、ワイワイといただきました。

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味付けの違う野菜炒めも交換して、それぞれの味を楽しみました。中には、ピーマンが嫌いという利用者さんもいたのですが、残さず、全部食べていました。自分が作ったものを皆で食べるって、やっぱり大切ですし、何よりも楽しいですよね。

最後に、私たちからのサプライズです! こっそり、桃の寒天寄せを作っておき、お出ししました。喜んでもらえたかな~(^^)!

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食後は、またまた質問コーナーで、学生の司会のもと、利用者さんが考えてきた質問を受けました。例えば、冷やし中華のたれが何からできているか……、なぜ食料自給率が下がっているのか……、などなど、難しい質問が多くありました。

最後はみんなで食器を洗うなど後片付けをし、無事に終了しました。

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「皆さん、今日は来ていただいてありがとうございました。」
皆で最後の挨拶です。
終わった後、ドリームカレッジの方から、感謝のメールをいただき、こちらも感激でした。ドリームカレッジの方にとっても、当科の学生にとっても、今回の活動は、実り多いものでした。
今後は、この2回の学習を経て、その後どのような成果が出るか、11月ごろに、また集まる予定です。乞うご期待!

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